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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
「外」からのメッセージ
在印中、ずっと頭の中にあったにも関わらず、なかなか口に出して言えず、ブログにも書けなかったことがある。
その「中」にいては言い難いことだけど、これからインドに行かれる方、または今現在、インドにお住まいの方に、本帰国後「外」からの赤裸々なメッセージを送ろうと、在印中から思っていた…。

それは、人間関係のかなり限られた社会での問題について。
インドに限らず他国においても同じだろうけれど、海外駐在というと、まず思い浮かぶのが現地の言葉の問題や生活習慣・文化・宗教の違いからくる問題である。でも、意外と一番頭を悩ませたり、辛い思いをする原因となるのは「現地での日本人社会の狭さ」であることが多いのも事実。

海外駐在は多くの場合、配偶者の仕事関係での赴任となることが多い。そうなると、会社内の上下関係、会社間の取引関係などが、当事者の夫だけでなく、その奥さんや子供の付き合いにも少なからず影響が出てくる。

人間、何処にいても同じだろうが、時には人と意見が食い違ってぶつかり合ったり、またはどうしても性格が合わなくて辛い思いをしたりすることもある。
しかも狭い狭~い日本人社会の中で、である…。八方塞がりになってしまったり、「壁に耳あり、障子に目あり」といった状況であることも多々ある。
海外生活が長くなるにつれて、「生きていく術」や「自己防衛」のために、自己主張がより強く、歯に衣着せぬ物言いをするようになる人も少なくはない。

「みんなと仲良くしなければ…」「狭い社会の中で上手く付き合っていかなければ…」と思うあまり、精神的に無理が重なり、どうしようもなく悲しくなったり落ち込んだりすることもある。

実際に私もそうだった…。事実無根の話を言いふらされたり、言ってもいないことが「○○さんが言っていた」と広く伝わっていたり、「みんな、貴女のこと嫌いって言ってるわよ」などと言われたり…。
そういうことが回り回って自分の耳に入ってくる度に、落ち込み、自分を責め、疑心暗鬼になり、人の輪に入っていくことが出来なくなり、人との関わりを避けた時期もあった。

でも、幸か不幸か、海外駐在社会の特徴として、人の流れがかなり流動的なので、だいたい3~5年もすれば、人が大きく入れ替わる。
「この人とどうしても上手くつきあえない。でも、夫の仕事の関係上、または子供の交友関係上、切ることも避けることも出来ない…」と悩むこともあるだろう。かと言って、誰かに相談して口外されるのも怖い…

そんな時は、気持ちを切り替えるのだ。
「この人間関係が20年も30年も続くわけじゃない。長くて5、6年の辛抱。そのうち、自分が本帰国するか、相手が帰国するかのどちらかだ。」
期限付きであることを知っていれば、辛い人間関係も何とかやっていけるものである。
また、例え5年以上冷戦が続いたとしても、その間に心の蟠りも薄れていつの間にかお互い笑い合えるようになっていたりすることもある。

要注意なのが「みんな」の定義。これはいつの時代もどの世代でも同じ常套句だ…(汗)
例)子供「みんな○○持ってるから、僕にも買って~!」
親 「みんなって誰??」
子供「えっと、□□ちゃんと、△△君…」
親 「たったの二人だけやろ、みんなと違うやん!」

「みんな」は、あなたの周りの「全員」では絶対にない。そんなあやふやな「みんな」の噂話は無視して、心底信頼できて、何でも話せる少数の「親友」を持とう。10人いたら10人全員と仲良く付き合わなくても良い。お互いに解り合える1人がいれば、それだけで心底救われるのだ。そしてそういう人とは、離れてしまっても、ずっと繋がっていられる「生涯の友」になれる。


そうは言っても、いつも心が安泰で落ち着いている、という人はなかなかいないだろう。
辛い時期も楽しい時期も色々ある。狭い社会でも積極的に付き合っていける時期もあれば、ちょっと距離を置いて独りになりたい時もある。そんな時こそ、現地の人との交流に重点を置くことをお勧めする。

現地の文化により深く接するべく、現地の人が集まるサークルに参加してみるのも良し、邦人社会とは関係ない現地の団体に子供を習い事させて、親子共々現地の人達との交流を深めるのも素敵だ。

実際、私は日本人社会に息苦しさを感じて、意識的にインド人オンリーのサークルに通ったり、外国人との交友を深めようと努めたことがある。最初は「逃げ場」として選んだけれど、最終的には「真の友好」に繋がった。
インドをより深く知るきっかけになり、また、他国の友達との付き合いがより楽しくなり、お互いに自国文化をより深く知って貰いたいと、互いのお国料理を持ち寄ったり色々なことを語り合ったりした。

お手伝いさんやドライバーさんの雇用問題など、日常の悩みも打ち明けた。目から鱗な発想転換のヒントを得たこともある。スタッフのことで頭を悩ませているのは、家の中で人を雇うことに不慣れな日本人特有な悩みなのかと思えば、インド人奥さんも韓国人マダムも大いに悩み、ストレスを抱えているのだと知った。
子育ての考え方も共感したし、参考にさせて貰ったりした。
そんなひとつひとつのやり取りを通じて、「インド人」「日本人」「○○人」といった区別はなくなり、人間としての付き合いが出来るようになっていく。
そうして「日本人社会」という狭い中での悩みだって、「私には別の世界もあるんだから大丈夫」とやり過ごすことができるのだ。


それからもう一つ、是非お勧めしたいのが「日記をつけること」。
誰かに見せるためではなく、自分の気持ちを記録として残すのが目的なのだから、丁寧に毎日書く必要もない。後々、「あぁ、自分はこんなに頑張ってたんだな」と自分を褒めてあげたくなること間違いなし(笑)

実を言うと、今の私はこのインド日記(=ブログの過去日記)に救われている。本帰国して早2年。久しぶりの日本生活に戸惑い、慣れない土地で地域の役割にあたふたし、涙したことも多々ある。今でもどうしようもなく落ち込むこともある。
ウジウジしてどうしようもない時こそ、インドでの日記を読み返すのだ。「母国語でなく、住環境も宗教も文化も全く異なる、日本とは全くの別次元世界のインドで、私はなんとかかんとか切り抜けてきたんだ!日本語の中で、共通事項も多い環境で、生きていけないわけがないじゃないか!?」と変な自信がみなぎってくる。

人生最低最悪だと嘆いた日々もあった。こんな試練、何の意味もないんじゃないか?、と死にたくなるほど全てを呪ったこともある。それでも今は笑って話せるようになっている。全ては意味があったのだと。
日々の出来事や悩みを冷静に見つめられるように、またこの先、同じ壁にぶち当たる時、未来の自分を励ますために、自分のインド生活の記録を是非つけてみて下さい。

その「中」にいる時には分からなかったこと、言えなかったことを徒然なるままに書いてみました。
今まさに「中」で苦しんでいる方に、少しでも楽になって貰えたら嬉しいです…。

…不惑の40歳まであと少し、まだまだ色々戸惑いながら生きているaranyosより

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我が家のぐうたら犬の福も応援しています♪


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[2013/07/16 14:30] | # [ 編集 ]
いつも有り難うございます!!
v-22<鍵コメの「たべすぎ」さま
「たべすぎ」さん、ご無沙汰しています!
いつもいつもタイムリーに心に響くメッセージを有り難うございます(涙)
私のような若輩者が、人生の大先輩である食べ過ぎさんが感じてこられたことと同じことを書いている!、とのコメントにビックリしました。
でも、正直言うと、褒められたようでちょっと、いや、かなり嬉しいです!

この春から子供達が中・小・幼とバラバラになったので、各学校の行事や役員、地域のお役目もありバタバタして更新まで手が回らない状態で、ブログも長期間放ったらかしになっております…
そんな中、ブログのお蔭で繋がることの出来た人間関係の有り難さをヒシヒシと感じられる機会もあって、また時間を作って発信してみようかな、と思えるようになりました。せっかくのネット社会、素敵な出逢いが広がる可能性もありますものね!
「たべすぎ」さんとの出逢いも本当に貴重な私の財産です。

これから暑い季節になります。サンディエゴも酷暑ってあるのでしょうか??
体調に十分気をつけて、楽しい夏をお過ごし下さい。

aranyos 拝
[2013/07/18 23:14] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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[2014/03/28 12:18] | # [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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