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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
アジャンタ・エローラへの旅~その3~
前回の「~その1・2~」から随分間が空いてしまいました…。エローラの観光については書いたものの、アジャンタについてはまだご紹介出来ていなかったので、今回はアジャンタ版です。
それにしても、かれこれもう5ヶ月前の旅行…。記憶の糸をたぐり寄せながら書いたので、詳細がなかなか
思い出せず、「その3」は曖昧なレポートとなってしまいましたがお許し下さい…。

***********************

さて、アジャンタ・エローラの旅続編。
エローラとアジャンタのほぼ中間地点にあるホテルに泊まっていたので、翌朝はホテルをチェックアウトして、車に荷物も載せたままアジャンタ石窟寺院を見学し、観光が終了次第空港へ向かうという流れの2日目。
朝早かったこともあり、のんびり者のピー助は車内で朝ご飯。小さな子連れで他のお客さんも一緒だとすごく気を遣うけど、家族だけの貸し切りバスなので、マイペースで過ごせてとても気が楽だった。
「このクロワッサン、美味しいよ~」
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アジャンタの石窟寺院へは、排気ガスによる汚染を防ぐため、途中でバスやマイカーを降りて、そこから電気バスに乗り換えなければならない。ちなみに、これはタージマハル観光の際も同じ。タージマハルの場合は、電気カート・ラクダ・馬車など選択肢は多い。
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この電気バスに始まったわけではないけれど、秩序なんてものはやっぱり無く(笑)、「乗ったモン勝ち」みたいなところがあって、ギューギュー詰めなのに、乗ってくる輩もいたりする。エアコンが効いているはずもなく、ムンムンする人いきれで車内はまるでサウナ状態…

電気バスを降りると、早速外国人客を見つけて籠屋さんが側に寄ってくる。籠屋と言っても、籠があるわけではなく、実際は2本の棒に椅子をくくりつけた「担ぎ屋」さんだ。
「アジャンタは坂を登ったり下りたり、大変だよ~。おいら達の籠に乗れば悠々と観光出来るよ。お安くしておくよ!」と弾丸スピードの営業トーク。

ピー助を抱っこして坂の上り下りは確かにキツいし、担いで貰うことなんて滅多にない。これも最後のインド国内旅行の思い出に、と担ぎ屋さんにお願いした。
急勾配の上り坂ではギシギシ・ミシミシと音が軋むし、自分の体もかなり傾くのでドキドキ。下り坂では一気に駆け下りるので、ジェットコースターに揺られているようなスリルも味わえる。
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すっかり観光地化されたエローラと比べて、アジャンタの遺跡では「遺跡保存」の意志がより強く感じられた。エローラは英国人の「発見」以前から地元の人達はその存在を知っており、石窟内部で煮炊きをしたりしていたので、壁画なども傷んでしまって、今では殆ど見られない状態だった。だが一方アジャンタは、トラが出没するジャングルの奥に位置していた為、地元の人も立ち入らないうちにすっかり忘れ去ってしまっていた。虎刈りに来たイギリス人士官のジョン・スミスによって発見された時も、石窟の半分以上が土砂に埋もれていたため、壁画も美しい姿をそのままに留めていたのだから、まさに奇跡的な保存状態の良さ!

左から3つめの馬蹄形を有する石窟。この上部のカーブがたまたまジョンスミス氏の目に留まったことがアジャンタの発見・発掘に繋がった。
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何千年もの時を超えて、当時の最高峰の芸術品を拝むことが出来る有り難さと言ったら…感無量である。
仏様の顔の表情や指の繊細な動きまでもがはっきりと見て取れる壁画。
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天井に描かれた曼荼羅。その色彩の美しさ、模様の緻密さと言ったら本当に溜息ものである。
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ちなみに多くの石窟では遺跡の保存のため、内部の見学の際は履き物を脱がなければならない。そんな時も、担ぎ屋さんが靴を見張っていてくれるので安心。

石窟は大きく寺院と僧院に分かれており、僧院には修行僧の為の宿泊室として、一畳ほどの広さの石部屋もあり、中には左右に石のベッドがある。その上に寝っ転がって、当時の修行僧の気持ちになってみようと試みたけれど、煩悩だらけの私には何も分からない…。
膝を立てて寝転がると、こんな感じで見える。狭い石部屋で精神統一の修行をしていたのだろうか。
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僧院は至ってシンプルな造りで壁画などもあまりないが、寺院や礼拝堂は様々な壁画が描かれており、当時の様子を鮮やかに物語っている。
外国からの使徒を描いた壁画では、顔立ちの異なった西洋人らしき使徒団の服装や持参品なども細かく描かれている。当然ながら、今現在だけでなく、何千年もの昔の当時にも各国間での人の行き来があり、色々な場所で様々な人生があったのだ、と改めて実感する。
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礼拝堂ではその構造に驚いた。舟形にくり抜かれ規則的に並ぶ石柱。電気のこぎりなどの工具が一切無い当時。一体どれだけの人力で創り上げられたのだろうか…。
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柱の装飾も美しく、一本一本彫られた像の姿を観察する。
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これだけ豪華絢爛に彫り込まれた石柱や礼拝堂を見た後に、未完成のまま放置された石窟を見ると、その荒さにこれまた驚き、逆に、この無骨な荒々しい岩肌を、あそこまでの芸術品に創り上げる人の力の偉大さ、信仰心の深さに鳥肌が立った。
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未完成の石窟を見ると、やはり奥から手前、上から下へと作業が進められたことが分かって面白い。

おびただしい数の様々な姿・表情の石像を見ながら、歴史的背景や仏教理念などは理解できずとも、「うわぁ…」「凄いねぇ~」と子供達もその凄さは実感できるようだ。
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巨大な涅槃像。もうただただ圧倒される…。
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石窟から石窟へと担ぎ屋さんに運んで貰って見学を終え、帰りはまさに超スピードでのジェットコースター移動。すぐ横は崖っぷちの狭い通路や、天井の低い石穴もすり抜けるように走り抜ける…(汗)
担いでいるおじさん達は、時折励まし合うように声をあげ、また位置替えをしたり、右肩から左肩に持ち替えたりしながら、重い私とピー助の二人を黙々と担ぐ。
DSC05300 (2)

「おじさん、肩痛いでしょ…。家に帰ったらマッサージとかするの?」
「しないよ。もう慣れっこさ。」と若い人が言えば、「俺は毎日夕方には肩が腫れ上がっているよ。」という年配のおじさんもいて、なんだか担いで貰って一人楽をしているのが申し訳ないような気持ちになる…。
結局のところ、後ろめたさや何よりその重労働に感謝する気持ちも込めて、最初に決めていた額の2倍を支払った。
スリル満点で担がれているだけで楽しめるし、やはり子連れにとっては担いで貰えるのは楽で有り難い。担ぎ屋さん、個人的にはお勧めです。


素晴らしい石窟の見学を終えて感無量&胸一杯だけど、お腹は空っぽでグーグー(笑)
お昼ご飯は、バス乗り場にある食堂にて「本日の定食」を食べる。
これが最高に旨かった!!!!卵カレーや野菜のカレー炒めはマイルドな味付けで素材の旨みが引き立ち、子供達もバクバク食べる美味しさ。
ピー助なんてお皿ごと抱えてむさぼり食べている…。
DSC05316.jpg
チーコも横から手を伸ばし「このダル(豆のカレースープ)美味しい。チャパティに浸けようっと!」。


お腹も一杯になって、帰りの飛行機に乗るべく一路空港へ。
ミニバスの中で子供達はDS大会。太鼓の達人でドンドン・バンバン大盛り上がり。
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アーメダバードの空港でガイドさんとのお別れ。流暢な日本語での説明や笑えるオヤジギャグの数々。1泊2日の短い間だったけど、ガイドさんのお陰でとても有意義な旅となった。有り難うございました。
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アーメダバード=ムンバイ間での機内軽食。おやつの時間だったのでチャイとビスケット。
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ムンバイ=デリー間は夕食が出た。
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この甘~いミターイ(デザート)も、濃厚なお味のパラク・パニール(緑色のほうれん草カレー)も、香ばしいカシュウナッツ入りライスも、本帰国したらもう食べられないんだなぁ、と思うと切なくて、インドではありふれた機内食なんだけど、やけにじっくりと味わって食べてしまった…。

機内では、大好きなシャーヒド・カプールのダンス映画を堪能し、あっという間にデリーに到着。
とても1泊2日とは思えないほど、あちこち観光して感動しっぱなしの充実した旅だった。

改めて振り返りながら日記を書いても、体力的・日程的にも無理はなかったし、疲労感も無かった。なにより子供達が楽しんでいたのが嬉しかった。1泊2日で世界遺産2カ所をまわるアジャンタ・エローラの旅、お勧めです。

いつもならココで《情報として…》と書きたいところですが、記憶が鈍ってしまっていて詳細を書くことが出来ません。申し訳ありません。

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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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