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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
アジャンタ・エローラへの旅~その1~
前回の日記でさらりと触れた妹夫妻とのアジャンタ・エローラへの旅行について・・・
ちなみに、アジャンタとエローラは、共に石窟寺院で有名な世界遺産にも指定されている場所であるが、それぞれ別の方角にあり、趣も異なる観光名所である。その2カ所を1泊2日で観てしまおうという欲張り観光プランがこちら(笑)

《アジャンタ・エローラ2日間の旅》
1日目
デリー 早朝5:45発JET AIR機にて空路アウランガバードへ
アウランガバード7:45着
到着後、日本語ガイドさんと合流し、専用車にて移動。
一旦ホテルチェックイン後、エローラへ
仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の各石窟群を鑑賞(カイラーサナータ寺院など) インド料理店にて昼食

アウランガバード市内観光
ビービー・カ・マクバラー、パーンチャッキーなど
【アウランガバード 泊】

2日目
ホテルにて朝食後、専用車でアジャンタへ
駐車場からアジャンタ石窟まではバスにて移動
28の仏教石窟群(見学可能は26箇所)を鑑賞
26窟のインド最大の涅槃象など
インド料理店にて昼食

市内でお土産の買い物後、空港へ
アウランガバード発17:20 JETAIR機で空路デリーへ
(※ムンバイ経由便)
デリー21:20着


子供3人連れ、しかも一番下は2歳の乳飲み子・・・。「そんな小さな子供を連れて、この強行プランで大丈夫なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれない。
でも、ご心配は全くご無用です(笑)

移動は私たち家族と妹夫婦とガイドさんだけでミニバスを貸し切り、おやつを食べたり、DSをしたり、お昼寝したりしながら、適度に疲れもとれる感じで寝ている間に目的地に着く。
DSC05109_20101126010552.jpg

ミニバスの中での子供達3人。ケラケラ笑いながら、ここでもおやつ交換会をやっている。
DSC05320.jpg

小さな子供が極力歩き回らなくて良いように、移動距離は最短に、目的地ギリギリまで車での移動。個人で訪れている人たちは、長い距離を歩いて行っていたけど、ガイドさんが付いていてくれると、そういう点でも通行手配してくれるのでとても楽ちん。


さて、ではアジャンタ・エローラへの旅。詳細レポートの始まり~。
飛行機は、機内食が結構美味しくてお気に入りのJETAIR(笑)
「国内旅行もこれが最後かぁ・・・」と思うと、見慣れたインド国旗も愛おしく、なんとか記憶に残そうと撮影してしまう。
DSC05083.jpg

早朝便に間に合わせるため朝食抜きだったので、早速機内食の朝食を平らげる。こちらは大人用。
DSC05085.jpg
ピー助の子供用メニュー。母に似たのか機内食好きなピー助は、これまたペロリと平らげた。
DSC05090.jpg

飛行機の中で寝る間もなくアウランガバードに到着。
ちなみに、街の名前の最後に「バード」が付くのはイスラム教徒が造った街という意味がある。例えば、インド国内だとアーマダバード、隣国パキスタンのイスラマバード等。
それから「プール」の付く街はヒンドゥー教徒が造った街。例えば、ジャイプール、ウダイプル等。そういう視点で見ると、インドの地名にも興味が沸いてくるでしょ。

アウランガバード市内のホテルに泊まれば、エローラもアジャンタもそれぞれ車で2,3時間の移動で行けるので無理がない。
今回泊まったのは、以前ゴアでもお世話になったLEMON TREE HOTELグループの1つ。コロニアルテイスト漂う白亜の建物に、プールの青とプルメリアの白と緑が美しい。
DSC05103.jpg

ホテルにチェックインして荷物を置いたら、早速エローラへ。
早朝便だし機内で眠るほど搭乗時間も長くなかったので、エローラに向かう車中は全員爆睡(笑)
ガイドさんの「着きましたよ~」の声で起きたら、そこはエローラ。

荒々しい岩肌を、ノミを使って人力で一刀一刀彫り上げて造ったとは思えないほどの大きな寺院。
右側の岩壁には、ノミの跡がはっきりと確認出来る。
DSC05111 (2)

模様も繊細で、これだけ素晴らしい出来は、やはり作業に当たった人々の信仰心が強かったからに違いないと思わずにいられない。
DSC05127.jpg
DSC05144 (2)

岩山を掘り出して寺院を造り出す作業は、上から下へ、手前から奥へと掘り進められたそうで、奥に光が届くように、当時は反射板を用いて、太陽の光を内部の暗闇に届けていた、とのこと。人間の知恵とは素晴らしいとこれまた感銘を受ける。
暗闇の中、日光の反射を受けて白々と浮かび上がる仏様の姿。
DSC05142.jpg

強度も計算され尽くしており、的確な間隔で支柱が設けられている。それらの支柱も幾分の違いもなくきっちりと直線上に掘られているのも驚異的。一体どのように設計され掘り進められたのか、当時の建築技術の高さを想い、畏敬の念を抱く。
DSC05150 (2)

子供達も幼いながらに、人力で長い年月を費やして彫り上げられた仏様の姿にただならぬ迫力を感じるようで、神妙な面持ちで眺めていた。
DSC05151.jpg

穏やかな日の光を浴びながら、ここで修行や瞑想したであろう僧侶になったような気分に浸りながら、ゆったりと腰かけ、まだまだ知らないインドの魅力に思いを馳せる。
DSC05153.jpg

天井に張り巡らされた梁。
DSC05128.jpg
近代においては建築機材もあるし、技術も更に向上しているだろうけど、たとえ同じものを作れたとしても、ここまで魂を揺さぶるような感動は呼び起こせないのではないか、と思う。それは技術とかの問題ではなくて、やはり、これだけのものを人力で創造する人間の力が迫力となって迫ってくるのではないかなぁ、などと延々と考えた。

人々に忘れ去られ、ジャングルの中で眠っていたアジャンタの石窟寺院遺跡と違って、エローラは当時から周辺住民にもよく知られた存在であったため、家畜の小屋や住居として使用され、内部で火をおこして煮炊きなどもされていたそうだ。そのため壁画のダメージが激しく、当時の壁画の色彩がわずかに確認できる箇所もほんの僅かである。それでも、当時の色を目にすることが出来るなんて、本当に有り難いことだ。
DSC05158 (2)

エローラの素晴らしさを堪能した後は、お腹もペコペコ。インド料理店にて昼食を。
パラク・パニール(ほうれん草とカッテージチーズのカレー)が美味しかった~!!ピー助もガッツポーズで力強くお勧めのお店KAILAS。
DSC05185.jpg

お腹も満足したら、次はアウランガバードの市内観光へ。
午後の日差しの中、満腹のうえに心地良い車の揺れに誘われ、移動中はまたもや熟睡。
さぁ、お目覚め後の観光レポートはまた後日・・・。

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[2010/11/25 02:20] | インド国内旅行 | トラックバック(0) | コメント(10)
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コメント

アウランガバードの市内観光まで出来て
充実した1泊2日でしたね。
私はアジャンタとエロ―ラに1日ずつかかって
おしまいでした。

アジャンタに行った日は
昼ごはんを食べた覚えもなく
クラッカーでしのいだのか・・?
ピーすけちゃんがガッツポーズするような
レストランもあったんだね。

最後に国内旅行に行けて良かったですね。
デリーではおうちが大変な時だったし、
妹さんご夫婦との旅行の予定が決まっていて
気分転換にもなって良かったね。
[2010/11/26 17:20] URL | はる #- [ 編集 ]
失礼しました・・
レストランはアジャンタではなくて、エローラでしたね。
うまく前の画面に戻れずに、間違っているかも・・?と思い、送信したら間違っていました。

エローラでもレストランには案内されずに
アウランガバードのホテルに戻って来ちゃったんだけれど・・。
[2010/11/26 17:24] URL | はる #- [ 編集 ]

日本に帰られて少し落ち着かれたご様子なによりです。

先日インドの建物崩落のニュースを見て いまさらながら皆さんご無事で本当によかったですね。インドの建物は作りが雑なんでしょうね。息子の家もあの時期数箇所雨漏りがしたそうです。見た目は素敵な家だのにーーー

アジャンタ・エローラとても素晴らしいですね。
何時もながら貴女の観察力は凄い!!貴女のブログを見て思い出して復習しています(笑)アジャンタには四国の金比羅さんにいるみたいなカゴかき?がいたでしょう。四人の男性が担いでくれて まるでマハラニになった気分でした。
ナント泊まったホテル同じです。丁度写真に写ってるあたりの1階の部屋でした。
来年一月末に又 例の食料を持って息子の所に行くつもりです。
今度はネパールに連れて行って貰うつもりでしたが、観光客のインドの再入国はビザの関係でややこしいみたいです。どうなることやらーーー
[2010/11/29 11:59] URL | HIMRKO #- [ 編集 ]

v-508<はるちゃん
アウランガバードには早朝に着いたので、その分時間が有効的に使えたのかも。
私たちはエローラ、アジャンタともに、ランチはがっつり頂きましたよ(笑)
バスの中でもバリボリ食べてたし、「このグループは、食事はさせないと怖いかも・・・」って
ガイドさんに思われてたのかもね(汗)

はるちゃんたちと同じホテルに泊まって、「あぁ、あの時、一緒に来たかったなぁ~」と
しみじみ思ったよ。
ホント、こんなことになるとは思っていなかったけど、アジャンタ・エローラを予約しておいて、
妹夫婦と一緒に素敵なインドの思い出が出来たこと、幸せに思います。
[2010/11/29 22:35] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-508<HIMEKOさま
はい、徐々に日本の生活も落ち着いてきました。まだまだ段ボールは山積みですが・・・(汗)
来月には船便が届くので、それまでに何とか空間を作っておかないと!

インドの建築方法が雑、というのも否めないのかもしれませんが、今年はモンスーンが長期化して大雨も多く、いつまでもジメジメしてコンクリートや煉瓦が水分で重たくなり、さらにその重量を老朽化した鉄筋が支えきれなくなった、という因果関係だと思います。
息子さんご夫婦にも、天井落下にはくれぐれもご注意下さい、とお伝え下さい・・・。

仰るとおり、アジャンタには籠屋さんもいましたね。私も重たいのにエッチラオッチラ運んで貰いました。
食料配達、ご苦労様です。パッキングや税関の心配など、運ぶ方は大変だと思いますが、インド在住者にとっては、「母国の味」は本当に有り難いんですよね・・・(涙)息子さんご夫婦の喜ばれる顔が目に浮かびます。
ネパール、とても良かったですよ。民俗ダンスショー付きのネパールディナーはお勧めです!
天候に恵まれてマウンテンフライトにも行けますようお祈りしています。楽しんできて下さい!!
[2010/11/29 22:47] URL | aranyos #- [ 編集 ]
ホテル
写真に写っているのはレモン ツリー アウランガバッド ホテル ですか?
この前ここに泊まろうかあぁ~と思ったんです。結局、旅行自体がキャンセルになってしまったんですけどね。泣。。。

あー、やっぱり行きたい。オーランガバードにはもうすぐ行きます。今回はキャンセルにならないことを祈りますよ。笑

[2010/12/01 12:32] URL | DOSA #vh1mV2jE [ 編集 ]
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[2010/12/02 12:51] | # [ 編集 ]


コメント下さっていた皆様へ
コメント返しが大変遅くなりすみませんでした・・・


v-36<DOSAさま
初コメント有り難うございます。
はい、ご推測の通り、ホテルはアウランガバード市内のレモンツリー系列です。部屋も素敵で寛げましたよ。
DOSAさんが、今度こそ念願の(?)アウランガバードに行けるように、私からもサンタさんにお願いしておきますね(笑)
[2010/12/08 02:04] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-36<鍵コメのchimamoさま
いつも優しいコメントを有り難うございます。私たち家族のことを心配し、また応援してくれる方がいらっしゃるのだと思うと本当に嬉しいです。

さて、ご質問の旅行手配ですが・・・。
インド(デリーとグルガオンの境辺りのドゥワルカ)に支店を置かれている阪急交通社さんで手配をお願いしました。毎回、とても迅速な対応で、私どもの我が儘なニーズにも応えようとして下さる熱心な駐在員さんがいらっしゃるので、国内外旅行はこちらにお願いすることが多かったです。

連絡先を記入したメモ帳等が船便でまだ届いていないので、ここで詳細をご紹介することが出来なくて申し訳ありません・・・。でも、ネット検索で見つけることが出来るかもしれません。一度お試し下さい。

確かに、アジャンタとエローラの両遺跡で一つ一つの石窟をゆっくり見て回るには2~3日必要でしょうが、このプランならそれぞれの違いを楽しみながらアウランガバードの街もグルリと観られるので、有意義な1泊2日の旅になると思いますよ。
アジャンタ・エローラへの旅、実現すると良いですね!!
[2010/12/08 02:20] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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[2011/01/20 14:58] | # [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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