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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
ニルギリ高原~その5~
ニルギリといえば、何と言ってもダージリン、アッサムと並ぶインド3大紅茶産地。「茶摘体験をするべし!!」ってことで、行ってきました、茶摘&紅茶工場見学へ。

ホテルのおじさん・ラジェッシュ氏の計らいで、タクシーのドライバーさんに話をつけてもらって、お知り合いの紅茶工場へと連れて行ってもらった。
紅茶工場の周りは見渡す限りの茶畑。段々畑には、新緑が目に眩しい箇所や、剪定して綺麗にバッサリ刈り取られた箇所など様々。でも、辺り周辺の空気はとても清々しく澄んでいる感じ。
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お断りしておきますが、私はお茶のド素人です。しかも、英語の説明から勝手に和訳して理解しているだけなので、専門用語などは分かりません。稚拙な説明で、当然、間違った解釈もあるかと思いますが、どうぞ、ご勘弁を…


まず、工場見学。
お茶の木の説明を受ける。
お茶の木は手入れをしっかり行っていれば、同じ茶木から100年以上はお茶の葉が摘めるそうだ。「シルバー・チップ」と呼ばれるお茶は、新芽だけを摘み取り作られ、次に上等なお茶は、まだ柔らかい枝の先端の3枚葉だけ…、など等と色々決まりごとがあるらしく、一度葉を摘むと、15日の間隔を空け、また摘める、と言うことで、15日おき、つまり月に2回は同じ木から葉が摘める、とのこと。
それを数年続けると、木の若返りのためにバッサリと小枝を刈り落とし、新しい枝、葉が生えてくるのを待つ。そうすると、より生命力の溢れた良い茶葉が取れるらしい。
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お茶の木を増やす時も、必ず挿し木で増やし、3年間は育てることに徹底し、収穫は4年目から、と決まっているそうだ。そうやって、大切に木々の再生・新生のサイクルを守って、100年以上、茶木を管理するという。
100年以上頑張った茶木達。複雑に縦横に張り巡らされた根に強い生命力を感じる。
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茶木も放っておくと背丈が高くなりすぎるので、白樺の木を一定間隔で植えて、土壌の栄養を過多に取りすぎることのないよう、そして、茶木の上に日陰を作ってやれるよう、一石二鳥なやり方で共存させている、とのこと。まさに自然の知恵で納得。
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工場の中に入ると…
①摘み取った茶葉を乾燥させる。こんもりと台の上に盛られた茶葉はまだ水分も多く含んでいてシャキンとしているが、下から風を送ることで、重量が5分の1にまで減るそうだ。そうやって、茶葉の中の旨みを凝縮させる。
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②水分の減った茶葉を少しずつカッターラインへ送り込んでいく。
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③お茶の種類によって、カットの回数を調整し、カットラインを進んでいく茶葉。
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④カットされた茶葉は、回転させて葉を丸めて旨みを閉じ込める。
⑤ローストされて出てきた、出来立ての紅茶葉。掌に載せて貰ったけど、熱々で「アチチッ」と叫んでしまうほど(笑)
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⑥袋詰めにされて、世界各国へ。
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工場を出て、ちょっと茶摘体験させてもらった。おじさんの説明を聞いた後で、紅茶を作る工程の長さを知り大切さが分かったのか、子供達はむやみやたらと摘むのではなく、壊れ物を触るように、そっと葉を摘み取っていた。

茶摘体験の後は、いよいよお茶の試飲。工場で作られていた「グリーンティー」「チョコレートティー」「マサラティー」の3種類を頂く。子供達はグビグビ飲んでいたけど、それぞれの味の違いを感じ取ったようで、「これは美味しいけど、なんか濃い感じ。」「あっ、これは全然渋くない!すごく美味しい!!」「う~ん、ちょっとこれは大人の味だなぁ…」など等、ティー・ソムリエよろしく一丁前にコメントしていた(笑)

特にピー助が気に入ってゴクゴク飲んでいたのがチョコレートティー。渋さのない甘い香りと口の中に広がる茶葉の甘さ。美味しかった~。もちろんお土産に購入。
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チョコレートティーの美味しい入れ方の秘訣をおじさんが教えてくれたので、皆さんにも…
①鍋に水2割、牛乳8割、茶葉を人数分入れてグツグツ煮出す。
②牛乳に膜が張るほどにまで煮詰めたら、火から下ろしてお砂糖をたっぷり入れる。
③茶漉しで濾しながら、それぞれのカップに濃さが均等になるよう、順番に回し入れる。

紅茶工場のおじさん、とても丁寧に説明してくれて、しかもサービス精神旺盛で、わざわざ茶摘籠を子供達に持たせて写真まで撮ってくれたり、それぞれの工程で変わっていく茶葉を触らせてくれたり(その葉はまたラインに戻す…汗)と、至れり尽くせりだった。
おじさんは子供好きな感じで、ピー助も肩車してもらってご機嫌。
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茶摘籠を頭に載せ、ハイポーズのチーコ。籠が結構重たくてヨロついていた…(汗)
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お茶の葉から一体どうやって紅茶ができるのか、その工程を自分の目で見て、手で触れて実感できたことは、子供達にとっても素晴らしい体験だ。

母子旅行のため、鉄男とチーコは「お父さんにお土産!!」と茶摘体験で摘み取った葉っぱを大切に濡れティッシュで包んでデリーの自宅に持って帰っていた。帰宅後、水を張ったコップに挿してやると、デリーの我が家にまで清々しい茶畑の香りが広がった気がした。
DSC09727.jpg

何より、子供達が留守番していたA-さんに「お父さん、お茶ってこうやって、ああやって作るんだよ!!」と嬉しそうに興奮気味に報告する、キラキラ輝く瞳を見られて、「ニルギリに行って本当に良かったなぁ。」と母はしみじみ感じたのだった。

情報として…
茶畑&紅茶工場
High Field Tea Factory
High Field Estate Upper Coonoor

工場見学料 大人 5Rs
カメラ撮影10Rs
説明してくれるおじさんには心付けを…。
見学は随時受け付け
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[2009/06/16 23:56] | インド国内旅行 | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント

こんにちは!
かなり前にコメントさせていただいたことのあるパールヴァティーです!

aranyosさん、今更ですがお引越しお疲れ様です!
そして、相変わらず楽しいブログで、こっそり元気をもらっています。


以前、私たち家族もインド駐在するかもしれないと言っていたのですが、主人の仕事の都合上、なくなってしまい、今年も変わらず日本で過ごしています。

私は大好きなインドが少し遠のいた気がするのと、駐在になればaranyosさんファミリーにお会いしたいなぁ・・・と勝手に願っていたのでとても残念ですが、またいつか旅できればいいやと思うことにしました。

もちろん、旅と住むのでは全く違うと思います。
aranyosさんはインドでの生活をとても満喫していて、ブログを読ませていただくだけでも楽しい気分になります。


ピー助くん、写真を拝見しているだけですがスクスク元気に育っているようですね!!!
うちのクリシュもヤンチャになってきました!1歳1ヶ月になり、超ハッスルな毎日で、大変ですが、行動や言動がおもしろすぎて笑えます。

それに、ピー助くんが履いてる靴、クリシュも全く同じのなんです!色も!!
そんなちょっとした共通点でも、嬉しくなりました。


お会いしたこともないのに勝手に親近感を抱いてしまい、aranyosさんのブログを読んではその内容を主人に報告してます。主人もずっとインドがらみの生活をしてきたものですから、、興味があるようで「駐在夫人さんのブログ、更新されてた?」なんて聞いてきます。笑


長いコメント失礼しました。

これからもブログ楽しみにしています。





[2009/06/19 23:46] URL | パールヴァティー #CpqDnjy2 [ 編集 ]

v-273<パールヴァティーさま
コメントありがとうございます。今回も同様、毎回、コメントで励ましてくださって感謝しています。
そうですか、インド駐在、なくなったんですね…。私もパールヴァティーさん一家と駐在生活を共にできないのが残念ですが、こうしてブログを通じてやり取りできるようになったご縁を有難く思っています。
ピー助、スクスク成長しています。クリシュ君も同じくらいの年齢なので、きっと同じようなヤンチャぶりなのでしょうね(笑)この頃の子供って、どんどん何でも吸収していく時期だから、見ていて面白いですよね。お互い、母は元気&笑顔で育児を楽しみましょうね。

長文コメント、いつでも大歓迎です。コメントは本当に私にとっては心の栄養になります。
子育て&家事でお忙しいとは思いますが、また当ブログに遊びにいらしてくださいね。
[2009/06/20 23:40] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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