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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
ボリウッド映画の別の楽しみ方?!
インド映画が好きだ、と言うと、どうも「変わり者」「マニア」扱いされてしまう事が多いのが残念だけど、デリーでもよく上映されるボリウッド映画は、娯楽としては最上級だと思う。
ちなみに、インド映画と言っても色々あって、主にタミル語圏の南インドでは、日本でも有名な『ムトゥ踊るマハラジャ』などのラジニカーントを大スターとしているタミル映画、そして旧ボンベイ(ムンバイ)を製作拠点とするボリウッド映画の大きく二つに分かれる。
言葉が分からなくても、喜怒哀楽がはっきり分かるし、「勧善懲悪」「家族の愛」「頑張る者は救われる」の鉄則は絶対的ともいえるので、ストーリーも分かりやすい。何より物語のあちこちに入るダンスシーンが見事で、その豪華さ、カラフルさ、動きの切れなど、観ていて自分も踊りだしたくなるほどのパワフルさがまた最高!

先月の日本人会・日本人学校大運動会で子供達が踊った素晴らしいインディアンダンスもボリウッド映画のダンスシーンの曲だった。振り付けは現代的なボリウッド風ではなく、北インドの伝統舞踊ダンディヤのアレンジで、これまた素敵だった。ちなみにダンディヤは日本でいうと盆踊りのような位置づけで、その頃にはあちこちでダンディヤダンス会が開催される。

運動会が終わっても、我が家ではそのインディアンダンスの曲が頭から離れずに、朝から晩までヘビーローテーションでかかっていた(笑)
さて、その曲"Dholi Taro Dhol Baaje"は、『Hum Dil De Chupke Sanam』という映画の中の挿入歌で、映画そのものは1999年の作品で、日本では『ミモラ~心のままに~』という邦題で、2002年に日印国交樹立50周年を記念作品として全国で上映会も行われた。
日本では字幕付きでレンタルもあるので、興味のある方は是非ご覧下さい。
DSC06940.jpg

映画の粗筋は…
ナンディニ(現アイシュワリヤ・ラーイ・バッチャン)は高名な声楽家の娘。その声楽家の父の元へ、イタリア人の母とインド人の父(既に他界)を両親にもつ青年サミール(サルマーン・カーン)が弟子入りする。二人は出逢ってすぐに恋に落ちるが、厳格な父は二人の恋愛を認めず、サミールをイタリアへ追い返し、ナンディニを若き弁護士のヴァンラージ(アジャイ・デーヴガン)と結婚させる。
左男性がサミール、右女性がナンディニ。ちなみに当時二人はプライベートでも恋仲にあった。
DSC06941.jpg

ヴァンラージは真面目で不器用なほどに誠実な男であったが、結婚後も一向に心を開かないナンディニに対して、無理強いすることなく見守っていた。しかしそんな中、ナンディニの心の中には別に慕うサミールという存在があることを知ってしまう。

ヴァンラージは「愛する人の幸せを願ってこそ、本物の愛だ」と、ナンディニを連れてイタリアへサミール探しの旅に出かける。最初はぎこちない「他人同士」の二人だったが、旅を続けるうち、ナンディニはヴァンラージの素朴さや優しさに触れ、二人はいつしか「夫婦」のように理解し合うようになる。
白尽くめの男性がヴァンラージ、一方赤尽くめの女性がナンディニ。
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いよいよサミールの居所が分かり、ナンディニはサミールと再会を果たすことになるのだが、ナンディニは自分の本当の気持ち、そして「真実の愛とは何か」に気づく。情熱的にナンディニを愛する男サミール、そして愛するがゆえにナンディニの幸せを願う男ヴァンラージ。果たしてナンディニはどちらに本物の愛を見出すのか…


ちょっと、この粗筋は書いていても恥ずかしいですなぁ…(汗)日本では「『タイタニック』を超える真実の愛」とか「『風と共に去りぬ』を超えた至高のスペクタクルロマン」などと絶賛された作品。
ストーリーは別として、私はこの映画を観ていて、全く違う意味で興奮し、満喫していた。それは映画のロケ地(笑)
映画の前半はインド国内の古城などがロケ地になっており、体の中までビンビンに痺れるような伝統声楽を満喫できるインド~な雰囲気。後半、サミール探しの旅はイタリアが舞台と思いきや、実際のロケ地はなんとハンガリー!!そう、私の愛して止まない第二の母国ともいえる国。

イタリアという設定でブダペストを選んだのは大正解!ブダペストは「ドナウの真珠」とか「中欧のパリ」と称されるほど美しい街で、ドナウ川を挟むブダペストの街の景観が世界遺産に登録されており、街中至る所で歴史を感じることも出来る。くさり橋やマーチャーシュ教会、王宮、市民公園、英雄広場などなど、映画中に懐かしい建物や風景がひろがる。
ドナウ川を挟んでペスト側(ハンガリーではペシュトと呼ぶ)
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同じくドナウを挟んでブダ側
bp1.jpg
くさり橋(この橋を渡りながら愛を告白すると成就するというジンクスあり)
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もう1つハンガリーの世界遺産で登場していたのがホッロークーの古村。サミールの母が住んでいる村という設定だった。
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嬉しい事にイタリア語でも英語でもなく、会話も生のハンガリー語が収録されている。もう忘れたと思っていたハンガリー語脳が、ゾワゾワ動き始めた感覚が何とも嬉しかった。
何処までも続くひまわり畑、チャールダーシュの民俗ダンスや独特のリズム。ボリウッド映画を観ているはずが、同時に、懐かしいハンガリーをも堪能できた。

いやはや、インドではなく、すっかり興奮してハンガリーの話ばかりになってしまった…(笑)
話をボリウッド映画に戻して、と。ボリウッド映画、「唄って踊るインド映画」とよく言われるけど、それだけではないのだ。ロケ地が多彩で面白いし、世界中の美しい景観を楽しむ事もできる。

というのも、喜怒哀楽が大袈裟なほどにはっきりしているので、嬉しければ、いきなりナイアガラの滝の側で踊っていたり、二人の愛を唄うためにスイスアルプスまで飛んで行ったり、絶望的な悲しみを表現するのにグランドキャニオンの崖っぷちに立っていたり、世界は二人だけのものと強調するためにモルディブの海の真ん中で浮かんでいたり…(笑)「なんでやねんっ!」と突っ込みどころ満載(笑)

とにかく、感情を表すためのスケールがデカイのだ!!ボリウッド映画をご覧になる際は、ロケ地にもご注目!!インドの「街中が動物園」「車・リキシャ・物乞い・牛の溢れる渋滞道路」などの風景に疲れたら、歌やダンスで元気になれるし、美しい景観に目の保養にもなるボリウッド映画を是非!!(笑)

どうも、過去日記を見ていても、冬になると引きこもりがちになるためか、映画に関する日記が多くなる。最近は、夜なかなか寝ないピー助を膝に抱っこして、二人でボリウッド鑑賞している。胎教のお陰か、ダンスシーンを食い入るように見つめるピー助、将来はボリウッドダンサーか?!(笑)
また面白かった作品など、随時紹介させていただきますね~。
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[2008/12/08 14:30] | インド娯楽 | トラックバック(0) | コメント(12)
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コメント

ご無沙汰でしたぁ。

いい映画ですよねぇ。
私もDVD持ってます。
日本で、日本語字幕で放映された物は見れませんでしたが
あの邦題が可笑しくて、可笑しくて、何故”ミモラ”?ですよね。
劇中には、ミモラなんて一切出てきませんから・・・
どうやら、歌の歌詞で『Nimbooda』(レモン)がの「発音が”ミモラ”
に聞こえちゃったようで、その勘違いから邦題をあのように
つけたらしいです。(酷いですよね・・・・メチャクチャ)
aranyosさん、ハンガリー語が分かるなんて凄いですねぇ。
全然想像がつきません。ハンガリー語・・・

[2008/12/09 09:01] URL | bahoot acha #lEPD.dko [ 編集 ]

うちも子供と一緒にこの映画見ながら、ダンディアの練習しててん~
第一声が、「アイシュワリア、若っ!!」だったけど(笑)
ボリウッド映画ってほんますごいと思うわ~
風ビュービューに吹いてる山頂で、愛の抱擁してたかと思たら
ビーチで水着になってダンシングやからなぁ・・もう最高!
冬休みは、家でゆっくりボリウッド鑑賞♪あ~幸せかも~
ピー助が、PSと呼ばれ、ボリウッド界でブイブイいわせる日を
おばちゃんは楽しみにしとるでえぇ~



[2008/12/09 11:51] URL | matatabi #- [ 編集 ]
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[2008/12/09 12:12] | # [ 編集 ]

ボリウッド、まだまだ超初心者です。ようやっと昨年、オム・シャンティ・オムで面白さに目覚めましたが、上映時間が長いのと英語字幕を追うのに疲れるため、なかなか新作は開拓できませんでした・・・が今、記事を拝見していきなりヤル気が。
いっちょ観てみます、この映画!!
あ。それからブダペストにも行ってみたくなったな~。
この美しさは何だ!?この空は本物か!?
めっちゃ影響、受けまくりです私(笑)
[2008/12/11 04:43] URL | いの #8WFIowAI [ 編集 ]
ボリ
aranyosさんのブログはどのネタとっても楽しいです!!

私もボリ大好きです!!
「HUM DIL DE CHUKE SANAM」は涙を流して見ました!!笑

ピー助くんもボリを胎教にされていたのですね!!

最近、今月で7ヶ月になるクリシュから目が話せなくなってきて疲れ気味だったのですが、私もクリシュと一緒にボリ鑑賞することにします!!最近ゆっくりボリ鑑賞してませんでした(ToT)
主人がインド出張でゲットしてきてくれたボリ映画がたまるばかりで・・・・。

aranyosさんのブログを読んでワクワクしてきました。





[2008/12/11 12:38] URL | パールヴァティー #CpqDnjy2 [ 編集 ]
もちろん!
映画は私も大好きですよ。
先月、インドへ行った際に、是非映画館で
見たかったのですが、時間が合わなかったり、チケット買う時に
「あなたはカメラ持っているから、ダメ!!」と入れてもらえません
でした。残念・・

初めのインド旅行は楽しかったです。ラージャスターンも良かったです。
ブログの記事は、とても参考になりました。ありがとうございました。
Himalaya製品もいろいろ買ってしまいました。
ラジパットナガールへも行きましたが、シャンカールマーケットで
パンジャブスーツをオーダーしましたよ!

これからも楽しい記事を期待しています。
[2008/12/14 00:50] URL | goomi_hk #- [ 編集 ]

v-508<bahoot acha さん
映画話には毎回必ずコメントくださいますね(笑)、ありがとうございます。
「ミモラ」の邦題の話は有名な話のようですね、私も聞いたことがあります。
インド映画の邦題ってなかなか考える方も大変だろうな、と苦労を察します…。
何と言っても、一言では絞れないほど盛りだくさんの内容ですからね(笑)

ハンガリー語、面白いですよ。かなり理論的な言語です。
せっかくお褒めのお言葉を頂いたのですが、凄いレベルには達していないので、私の場合、全然凄くないです…(汗)
[2008/12/14 03:10] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-508<matatabiちゃん
おぉ、既にこれで練習していたとは!?しかも親子で練習とは、流石matatabiちゃん。
運動会で一緒に踊って欲しかったわ…(笑)
ピー助、「PS」とボリウッド名までつけてもらったからには、もう後には引けんなぁ。
冬休み、家でボリウッド鑑賞三昧かぁ。それも贅沢やなぁ~。
興味あるのあったら、aranyosレンタル屋でどうぞ…(笑)
[2008/12/14 03:16] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-508<鍵コメのHさん
ボリウッド映画、ハリウッドや日本の作品とはこれまた全く違っていて面白いですよ。
日本でも字幕付などで観られる作品もあるので、是非トライしてみて下さい。
「なんでやねんっ!!」と突っ込みも忘れずに…(笑)

ハンガリーは、本当に美しい国です。人々は人情深く、料理は美味しいし、温泉もあるしで、是非一度は訪れる価値有りです!
ハンガリーの人はロマンチックで詩人が多いので、くさり橋のようなロマンチックなジンクスはあちこちにありますよ。私のハンガリー時代にも興味を持ってくださってありがとうございます。
また機会があれば、ちょこちょこ紹介させていただきますね。なんせ、ハンガリー時代があったからこそ、現在の私がいる、というほど我が人生においては大切な経験です。
ちなみにインドからは、逞しさと忍耐強さ、大らかさを貰っているような気がします(笑)
[2008/12/14 03:29] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-508<いのさん
『オム・シャンティ・オム』、良かったですよね~。私は既に3回も観てしまいました。あのボリウッド名優総登場場面の豪華さが何とも言えなくって…(笑)
ボリウッド映画、字幕を見なくても、大体ストーリーは分かりますよ。私の場合は、目も疲れるし、字幕を追うのは端から諦めています(汗)

ハンガリーはホンマにお勧めです!!!ブダペストだけでなく、温泉湖や大平原、ワインの名産地など、それぞれに違った趣があって、見所満載です。是非一度行ってみてください!!
映画を観た後に行くと、これまた感慨深いかも。「おぉ、ここにアイシュワリヤがおったんか!」とか「ここでサルマンとアイシュが再会の抱擁を…」とかね(笑)
[2008/12/14 03:40] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-508<パールヴァティーさん
嬉しいお言葉、ありがとうございます。
はい、ピー助を妊娠中は「生まれたら、映画館通いできない…」と思い、かなりのペースでボリウッドを観ておりました。ダンスシーンでは、ピー助もボコボコ動いてご機嫌でした(笑)

クリシュ君とピー助は月齢も変わらないから、同じく、夜もなかなか寝てくれないのでしょうね…
そう、そんな時はボリウッド鑑賞に限ります。母も楽しい、子供もワクワク(笑)
映画が3時間の長丁場なので、途中オッパイ休憩を挟めば、終わる頃にはグッスリ寝てくれていますよ。是非お試しを!(笑)
[2008/12/14 03:49] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-508<goomi_hk さん
お久しぶりです!
インド旅行からお戻りになったのですね。このブログが少しでもお役に立てたのなら、本当に嬉しい限りです。
そうなんです、映画館ではカメラは持ち込み禁止なのです…セキュリティーで預ければ入館できる所もあるのですが。残念でしたね。でも、3時間以上あるので、限られた貴重なお時間だし、他で有効利用できて良かったかも。

最近はテロの予告などもあるし、そんな中でも、無事インド旅行を終えられて、本当に良かったです。旅の疲れが出ないようにゆっくり休んでくださいね。
[2008/12/14 03:56] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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