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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
『大きなかぶ』
先日、鉄男の国語教科書に載っているロシア民話の『大きなかぶ』が子供たちによって手作り上演された。
小学1年の子供達、随分前からこの劇の練習を重ねていたようで、本番が近くなると、これまた可愛い手書きの「招待状」が届けられ、一生懸命書いたちょっと曲がった字もいとおしい。
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さて肝心の当日朝、鉄男は熱が出て身体も火照っている。
でも、皆で一生懸命この日の為に、自分たちで背景の絵を描き、お面を作り、台詞も覚え、そして何より自分たちで考え工夫した手作りの劇。
「朝ご飯食べたら薬飲んで寝るから、熱下げて、お昼休みの劇の時間には学校に行く!」と言い切る鉄男。
頑張って薬を飲み、本当に熱を下げた鉄男氏、アッパレだ。そして執念で劇に参加。

劇は日本人学校の中庭で昼休みに行われた。
舞台には子供たちが描いたかぶ畑・森・ロシア風の可愛いお家の絵が貼られて、題字も堂々としていて立派だ。
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『大きなかぶ』は、おじいさんがかぶの種を蒔いたけど、大きくなって抜けなくて、おじいさん・おばあさん・孫・犬・ネコ・ネズミが皆で引っ張ってやっと抜けるというお話し。
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…ところが鉄男扮するネズミ君「あれ、おかしいなぁ。確か教科書ではココでかぶは抜けて皆で喜ぶのになぁ、チュウチュウ…」
そこからが小1クラスの皆で考えた創作劇へと急展開!

「森中の動物達を呼んできて、皆で力をあわせて抜こう!」ということになり、チーター・虎・ライオン・リス・クワガタ・カブトムシ・コアラ・象・亀…etcと、可愛い手作りお面をつけた動物達が勢ぞろいして、みんなで「うんとこしょ、どっこいしょ」とやるのだ。
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そしてとうとうかぶは抜けて、皆で「かぶカレー」「かぶの漬物とかぶ御飯」「かぶスープとかぶサラダ」「かぶ入り野菜炒め」などをつくり、残ったかぶは市場に売りに行き、代わりにジュースを買ってくる、という素晴らしい展開。
最後は皆で正座して「いただきます」「ご馳走様」で幕は閉じる。

ナレーターの子は見事に暗唱していて大きな声でハキハキと、そして垂れ幕係の子は場面に合わせて一生懸命大きな紙をめくったりして、しっかり任務をこなしていた。

いやはや、子供って本当に素晴らしい!!!!
私の子供時代の記憶では、教科書の話しってどうも説教臭い感じがして、昔から好んで読みたいというモノではなかった。でも、教科書のお話しがこんな楽しい想像力豊かな劇に変身するとは!

子供たちのパワーを改めて実感し、その潜在能力を見事に引き出してここまで導いてこられた担任の先生の力量にも脱帽である。

日本のネットニュースを見ていても、今の日本の教育現場では、いじめ・授業妨害・学級崩壊をはじめ、様々な問題や事件を目にしない日は無いというほど。もちろん全ての学校で問題があるわけではないし、現場で頑張っておられる先生方の努力があるからこそ希望も持てるし、救われる子供もいる。知り合いの教職についている人達を見ても、子供への愛情がひしひしと感じられ、そういう先生方を見ているからこそ安心して任せられると思う。

色々な意味でも、ここニューデリー日本人学校はまさに「温室」のような感じだ。幼稚園から中学3年生までが名前を呼び合い、年齢関係なく遊び、助け合いながら楽しく学んでいる。
1年生の昼休みの劇を他学年・中学生までもが観てくれ、盛大な拍手を送ってくれる。この恵まれた環境に感謝しながら、ここなら間違いなく子供たちは真っ直ぐに育っていく、と確信できた幸せな一時だった。

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[2007/10/30 22:48] | 子育て | トラックバック(0) | コメント(14)
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コメント

子供のころ私もこのお話の劇をしたことがあるので、懐かしく読ませていただきました。
もちろん先生方のサポートもありますが、子供たちががんばってやってる手作りな感じと息子さんが病気なのに頑張って参加されたという純粋な気持ちがすごくいいですね。

新聞で読む最近の学校と自分の周りの環境とは同じなのか違うのかまだ子供が小さいので良くわかりません。
うちの息子が小学校に上がった時、デリー日本人学校のようなほのぼのとした環境で育ってくれたらいいなあと思います。
[2007/10/31 06:18] URL | ビムラ #- [ 編集 ]

哲夫君、具合が悪かったのにとても良い演技してたねv-287
他にもちょっと具合の悪い子が居たけど、全員参加で頑張っていた一年生。
みんなで考えた続きのストーリーも面白かったよね。
うちの子は、お面で顔が全く見えず『あなた誰?』状態でしたが・・・
とっても素敵な時間を過ごす事が出来ました。
インドに来る前は、異国の学校で大丈夫なのかな?って心配していたけど、そんな心配は全く要らなかったね。
今は、わが子をニューデリー日本人学校に通わせる事が出来て良かったと思っています。
[2007/10/31 16:02] URL | kyoko #- [ 編集 ]

鉄男くんの招待状かわいいね。そして、頑張ったんだね。

全員参加の創作劇。素敵ですねー。
なんか、いいなあ~。こういうの・・・。
我が家の子供達も「『大きなかぶ』見たんだよ。面白かったぁ!」って楽しそうに話してました。
[2007/10/31 16:46] URL | summer #- [ 編集 ]

大きなかぶってロシア民話だったの?知らなかったです。
この劇、タンザニアの日本人会の忘年会でもお子様達がやってて、微笑ましく思ったのを思い出しました。その時はネズミ役が乳幼児ちゃんでとてもキュートでした。
鉄男くん、よくがんばって熱を下げたねえ。エライエライ。最近おばちゃんは涙もろいから、ぐっときちゃいます。
[2007/10/31 21:08] URL | zeba #- [ 編集 ]

e-487<ビムラさん
そうですか、ビムラさんもこの劇をしたんですね。何の役立ったんでしょう?
この劇、随所に子供たちの手作り感が溢れていて、本当に素晴らしかったですよ。
自分が日本に住んでいないと、ニュースの出来事がどれほどまでに自分の周りでもリアルなのかが分からなくて、ただ情報だけで不安になったりします。
ビムラさんの日記から知る限りでは、息子さんは温かい人たちに囲まれているようだし、
なにより、お母さんの愛情を十分に感じられるので、素敵な環境だと思いますよ。

e-487<kyokoさん
そうだね、朝起きた時は熱があってどうなることかと思ったけど、本人曰く「練習の時よりも
上手く出来た」らしいので、その頑張りをたくさん褒めてあげました。
息子君、力作のお面も素晴らしかったけど、せっかくのハンサム顔が隠れていたのは残念だったね。本当に心温まる劇だったよね。
私も子供たちがココの学校でのびのびと過ごしてくれていて、本当に感謝しています。
これからも運動会・学習発表会など等、子供の成長を観られる機会が多くあって、お互い親も楽しみだね。

e-487<summerさん
この招待状、こっそり隠していて、夕食の時に私をビックリさせようとしてたんだよ(笑)
正直いって、ここまで凄い創作劇を子供たちが作り上げたなんて、心底驚きました。
子供の潜在能力の底力みたいなものを見せられた気がしました。母としては普段から
力を延ばしてあげられるようにしないといけないんだけどね…反省
summerさんのお子さん達も喜んでくれた話をしたら、鉄男も喜んでいましたよ。

e-487<zebaさん
そうだね、私もウクライナかどこかの民話だと思っていたけど、教科書に書いてあるのだからロシア民話なのでしょうね(笑)
タンザニアの忘年会ではお子様達も参加可なの?!デリー忘年会はまさに「大人の娯楽」だからお子様はお留守番です。確かにあの大人たちの弾け様は見せられませんがね(笑)
今年も今から忘年会が楽しみで~す!
子供が生まれると、やたら感情移入して涙もろくなるよね。ホント子供の影響力って凄いよね!「おばちゃん」じゃなくて「お姉ちゃん」で良いよ。鉄男もそう呼んでるから(笑)

[2007/11/01 03:26] URL | aranyos #- [ 編集 ]

e-1<ビムラさん
すみません、訂正です。
何の役立ったんでしょう?→何の役だったんでしょう?
[2007/11/01 03:32] URL | aranyos #- [ 編集 ]

おおきなかぶ、幼稚園児も見て、喜んでいました。
2時に学校にいた私を見て息子は
「お母さんも見た?え、どうして見ていないの?」と
何回も聞いてきました。
全員での手作りの劇、素敵ですね。
学習発表会も楽しみですね。
[2007/11/01 04:23] URL | Haru #- [ 編集 ]

e-487<HARUちゃん
確か、HARUちゃんとこのBOYSはみんな観に来てくれていたよ。
幼稚園から中学生まで皆が、一生懸命エールを送ってくれる中、鉄男たちも観客の
反応に喜んで、より一層力が発揮できたようです。
あまり宣伝もしていなかったから保護者は1年生関係だけだったよ。
HARUちゃんにも見せたかったよ~。
学習発表会もホント楽しみだね。
[2007/11/01 04:38] URL | aranyos #- [ 編集 ]

こんにちは
素晴らしいヒューマン バリュー教育に感激です。
学校全体が兄弟みたいに育ったら、本当に素敵でしょうね。
どこで育っても、この心さえあれば、人生楽しく生きて行くことが出来ると思います。
インドってたしか、こういう劇(ラーマーヤナとか)を使って、
字の読めない人にも、大切なことを伝えてきたんだと思います。
その流れが、日本人学校にも流れてきたんですね。
[2007/11/01 23:19] URL | korokoro komimi #- [ 編集 ]

e-487<korokoro komimiさん
本当に素敵な劇でした。デリー日本人学校では、学年に関係なく本当に子供たちが仲良く、最高の環境だと思います。これからデリーに子連れで赴任される方にも「心配ないですよ!」と自信を持って断言できるほどです。
確かにインドでは文盲率も高いので、劇やポスターを使って道徳教育や、知識の普及に
努力しています。ストレートで心に響くやり方ですね。
[2007/11/02 03:14] URL | aranyos #- [ 編集 ]

鉄男くん、よくがんばったね♪なんて充実してるんだ日本人学校!
保育園の1歳児クラスの時、クリスマス会で子供達がこの劇をしてたんだよ。
すっごくかわいくって、大きなかぶの絵本見るたびに、その頃を思い出すのよ☆
きっと、鉄男くんが大きくなって、ふと大きなかぶの絵本を見かけたら
ニューデリーのことを思い出すことうけあい!いい思い出作れたね~。
[2007/11/02 16:52] URL | またたび #- [ 編集 ]

e-487<またたびさん
いつもコメントありがとうね~。心よりウェルカムですから!!
ボン君、1歳の時にこの劇をやったの?凄いね~。
ホントここの日本人学校は素晴らしい学校です。ボン君も来年入学楽しみだね。
またたびさんの言うように、きっと鉄男もこれから「大きなかぶ」の本を見るたびに
楽しかったデリーの日々を思い出すようになるんだろうね。
そんな事を考えると、なんか今から涙が出るわ…(涙)素敵なお話をありがとう。
[2007/11/02 17:06] URL | aranyos #- [ 編集 ]
お願い
不特定多数の人がアクセスするページでいくらモザイクが入っていても写真を使われて不快に思う人もいることを考慮して写真を掲載していただけたら幸いです。日本人学校関係の写真はとくに遠慮していただけますでしょうか?
[2007/11/06 18:07] URL | 匿名 #- [ 編集 ]

v-22<匿名さま
貴重なご意見ありがとうございます。
学校関係の写真を掲載して不快に思われる方がいらっしゃる、ということは多少なりともあると思います。ただ、これからインド赴任を控えていらっしゃるお子様連れの方から、「インド引越を嫌がっていた我が子が、日本人学校の子供たちの楽しそうな写真を見て『ここなら通えそうだ』と言ってくれた」というメッセージを頂いているのも事実です。
日本人学校の楽しさを画像からも感じてもらえ、転校の不安も小さくなっている、という事を考えると、全ての日本人学校の画像を削除、というのは管理人としては疑問を覚えます。そこで、こちらからもお願いなのですが、「学校の設備などが外部に漏れるのが困る」「顔だけでなく服装もモザイクをかけて個人特定をしにくくするべきだ」など等、具体的に
どういった点で不都合があるのか、という事をお伝えくだされば、不快な思いをさせてしまうことがないよう、しっかり対応させていただく所存です。
メールフォームでも、鍵コメントでも構いませんので、具体的に教えていただければ、管理人としてもありがたいです。よろしくお願いいたします。
[2007/11/06 19:31] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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