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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
いざガンガーへ!(その2)
前回の続き…
車で片道3時間の後に到着したガンガー。思っていたよりも川幅も広く、
ゆったりと雄大に流れる姿は「聖なる河」と呼ばれるのも頷ける姿だ。
ガンガーの両岸には小さな小屋のようなものが立ち並ぶ。沐浴に来る人からのバクシーシ(「喜捨」いわば「善意のチップ」)を目当てに、そこで生活している人達の家らしい。
それ以外には、「聖なる河」に沐浴に来る人のためのお土産屋さんや、
軽食スタンド、ジューススタンド、ガンガーの聖水を汲んで持ち帰るための容器のお店、お守り屋さんなどが、まるで商店街のようにズラリと並んでいる。
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お守りのネックレスや腕輪、指輪などのお店。
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ヒンドゥーの神様の肖像画
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ガンガーの聖水入れ屋さん
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マンゴー、ミント、ライムなどのフレッシュジュース・スタンド
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お食事処。定食(ターリー)を食べる人々(上から失礼…)
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商店街を抜けてガンガーの水際へ下りて行ってみると、意外と奇麗な白砂浜で、これまた流石「聖なる河」だけあって、寝ている牛も「悟り顔」に見えてしまうから不思議だ(笑)
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ガンガーの水も透き通っていて、小魚が泳いでいるのが見えるほど。
恰幅の良いおじさんたちがパンツ一枚でザブザブと入水し、頭まで潜ってしまう人や、掌で水を掬っては体にかける人、お風呂代わりに来ているのかな?という人など、入水スタイルも様々だ。
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沐浴する人の横で、なぜか自転車を洗う人も…
「自転車事故にあいませんように…」ってこと?(笑)
掃除、沐浴、釣りなど等なんでも有りだ。
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そんな沐浴ゾーンとちょっと離れた場所で、煙が空に上がっていた。
運転手兼ガイドとして付いて来てもらったクマールさんが「遺体を焼いているんだよ」と教えてくれた。
煙が上がっている時の写真撮影は禁じられている。それは、ヒンドゥー教徒の99・9%の人が、死に行く際に如何なる記念も残さないからだという。たとえ他者が撮影したとしても、自分の意図しないところで「記念」となる写真が残ってしまうのは許されるべきことではない。
確かに、人の天国への旅立ちを邪魔するなんてもってのほかだと私も思うので、絶対に煙がファインダーに入らないように注意して撮影した。

「焼き場」は私が想像していたものとは違っていた。まず、あまりに「自然で当然のもの」に受け取れた。ガンガーの流れの横で真っ直ぐ上がって行く煙。死者の弔いにふさわしい荘厳ささえ感じられる一方、人間も「自然の一部」だから自然に帰って行くんだなぁ、と思うほどの慎ましさ。「焼き場」を見るときは、きっと野次馬根性も手伝ってギリギリまで近づいて見てしまうものかと思っていたけど、そんなのとんでもなかった。興味本位で近づくことなんて許されないことだ、と厳かに手を合わせたくなるような風景だった。
こんな風に広い川岸で、組んだ木の下で燃え尽きて灰にしてもらうのも素敵だなぁ、と感じた。

ガンガーまで来たのだから、沐浴をして帰らねば!ということなのだが、着替える場所もないし、ちょっと遠慮して足だけの入水にしておいた。次回はジャブジャブやってみようかな…。

ガンガーから上がって、ヒンドゥー寺院を参拝した。
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シヴァ神・ヴィシュヌ神・ブラフマー・ガネーシャ・パールヴァーティ・ハヌマンなどのヒンドゥー教ではお馴染みの神様は勿論のこと、オリッサ州のジャガンナートやコモリン岬のカンニャークマリなどのインド各地の守護神象もあり、沐浴に来る人々のあらゆる信仰神を祀っているんだなぁ、と納得。
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幸運なことに一人の僧侶の方が、私たちを寺院の中をくまなく案内してくださり、神様の名前や説明などもしてくださった。英語とヒンディーがごちゃ混ぜになっているのだけど、一生懸命に説明してくれる姿は親しみが沸き、とてもありがたかった。最後に額に朱のビンディーを描いてもらい、砂糖菓子を頂いて寺院を後にした。
頂いた砂糖菓子。ほんのり生姜味のする落雁のようで、美味しかった。
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残念ながら出発時間になり、急いで帰路へ。車中でお弁当を食べ、興奮冷めやらぬまま色んな話をして、あっと言う間の3時間弱の道のりだった。

今までは「ガンガーは美しい」というインドの人の言葉を、申し訳ないが、いまいち信じられなかった。でも、ガンガーのひんやりした感触を味わい、悠々と流れる姿を目にし、周りの人々の営みや荼毘にふされ空に上る煙を見て、ガンガーが「聖なる河」と云われる所以が、おぼろげながら理解できるような気がした。とても有意義な「ガンガー強行日帰りツアー」だった。
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[2007/05/15 00:12] | インド国内旅行 | トラックバック(0) | コメント(6)
<<至極のひととき | ホーム | いざガンガーへ!(その1)>>
コメント

いつもの事ながら、行動力の凄さに驚きです。
私もせっかくインドに住んでいるのだから一度はガンガーを拝みたい。
でも、やっぱり”遠い””汚い”のイメージが強く「行けないかな~」とあきらめがちだったけど、そんな事は無いんだね。
もしまた、他の近い場所を見つけて行く事があったら誘ってね~
[2007/05/15 17:40] URL | kyoko #- [ 編集 ]

v-508<kyoukoさん
ずっとガンガーに行ってみたかったので、まとまった時間が取れるようになったら絶対に
行ってやる~!と、去年から機会を伺っていました(笑)
なので、目標をひとつ達成できて満足です。e-68
ここのガンガーなら近いし、奇麗だし、そうごみごみもしていないので、行きやすいかもね。
日帰りで行ける面白そうな所、また見つけておくね。その時は是非一緒に行こうね!
[2007/05/16 23:19] URL | aranyos #- [ 編集 ]

その行動力に脱帽です。恐れ入りました。
[2007/05/17 00:59] URL | yoccky #- [ 編集 ]

v-508<yocckyさん
行動していないと落ち着かないだけです・・・(汗)少しは落ち着けよって感じですが。
なので、せめて茶道部の時間くらいは、大和撫子らしくおしとやかにお手前を・・・と
思ったのですが、いやはや現実は甘くありませんね。
痺れを切らして立ち上がれずに呻くわ、お手前の練習はそっちのけで、お菓子&お茶を
頂く専門だし・・・(笑)
ともに精進してまいりましょう。
[2007/05/17 11:42] URL | aranyos #- [ 編集 ]

お写真を見て、なんだか行った気分にひたれました!
悟り顔の牛が、とっても雰囲気出てましたよーん。
aranyosさん、もしかして本当に沐浴しちゃうのか!?
とハラハラドキドキしていましたが
足だけ、ガンガー浴してきたのですね♪
[2007/05/17 13:45] URL | モリモリ #- [ 編集 ]

v-508<モリモリさん
ザブサブ半身位まで沐浴しようと思っていたんですが、まず外国人女性が着替えるような場所はないし、「聖なるガンガー」なので半パンなどの露出度の高いものは控えるべきだし・・・等など諸事情により足浴にとどめておきました。
子供が使っているような「プールのお着替えタオル」を持っていけば良いのかも知れないけど、そんな怪しい着替え方していたら人だかりが出来そうだしね(笑)
ウシ君、可愛いでしょ?
白砂浜に白で、カメレオンのように同色化しているみたいで笑えましたよ(笑)
[2007/05/18 01:21] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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