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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
施設訪問~サマダーン~
先日ボランティアグループの活動に同行し、精神不自由者とその母親達の作業所サマダーンを訪れた。
周囲の知識・理解の偏りから、精神不自由者やその母親に対する偏見もあり、精神不自由な子を授かった親達は隠すように育てていたことに心を痛め、カウンセリングや健康診断を実地して、精神不自由児とその母を
救い、自立に向けて作業訓練するべく創設されたのが、この作業所のサマダーンだ。

ここでは精神不自由の幼い子供たちにとっては幼稚園的な場であったり、就学年齢であれば読み書きを習い、一番上の年齢グループはペーパーマッシュの作品を製作している。
母達が新聞を水に浸して小麦粉を混ぜて紙粘土を作る。子供たちは新聞を細かく裂いたり、紙粘土を練ったり、作品を作ったり、それぞれ一生懸命に作業している。

お絵描きや塗り絵をする子供たち。これらの作業を通して、運筆力を高めたり、モノの色を認識したりする訓練になるのだろう。
DSC01364.jpg

湿らせた新聞をほぐし、その横では紙粘土を捏ねる分担作業。
DSC01360.jpg

そうして出来上がった、素朴で手作りの温もり溢れる素敵な作品。
DSC01361.jpg


小さい子供たちの教室では、ボランティアの人たちで新聞紙で兜を折ったり、絵本を読んだり、簡単な歌と踊りをやってみたり。
子供たちは「私にも作って!」と兜をねだったり、笑ったり、とても表情豊かで可愛らしかった。
DSC01365.jpg


残念ながら日本においても、精神・肢体不自由者に関する正しい知識は、まだまだ一般的には知られていない。それゆえ誤解が元で差別されたり、偏見の目で見られたりすることも多い。
でも、識字率が低く、宗教上の穢れ意識があったり、狭い村社会の多いインドでは、なおさらのこと差別・偏見など風当たりは強い。それでも、こういう施設があって、自分に出来る事をすることが出来、それを支えてくれる人達がいるというのは、とても有り難いことだと思う。そういう救いの場を見ることが出来て良かった。
子供たちの描いた色使い豊かな明るい絵のように、彼らを取り巻くインドの周囲の状況も明るくなる事を祈り、これからも訪問支援したいと思う。
DSC01363.jpg


話はそれるが、言葉というのは知らぬ間に人を傷つけるものである。
私が大学時代にボランティアをしていた頃、施設の方が教えてくださったこと。「障害」ではなく「不自由」なのだと。精神障害者は「精神不自由者」であり、身体障害は「肢体不自由」と表現も変ってきている。
これまたちょっと違うけど、違う国籍の両親から生まれた子供を「ハーフ」と呼んでいたけど、こちらも半分ではなく二つの文化・母国を持っているのだから「ダブル」という表現に変っている。
気にしない人は全く気にしないだろう。でも、傷つく人がいるなら言葉も生き物だ。どんどん改良されるべきだと思う。
自分が言語畑出身のせいか、言葉には敏感になってしまう。もし、上記の説明に納得し、賛同されるなら、これらの表現に換えてみませんか。
そうする事で、少しものの見方も変ってくるかもしれません。





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[2007/02/27 22:21] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(3)
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コメント

サマダーン訪問、おつかれさまでした。
このブログをきっかけに、ボランティアグループ以外の方の施設訪問参加が
増えるのでは。。。と期待しています。
いつか機会があれば、ドゥワルカにあるサマダーンも訪問してみて下さいね。

月曜日は久しぶりにゆっくりお話できてよかったです★
[2007/02/28 12:04] URL | yoko #- [ 編集 ]
ことば
言葉の意味深さはそれはそれは奥深いと思います。特に2ヶ国語以上に触れる機会があるとそのニュアンスをもっと掘り下げて本当にこの表現が妥当なのかと考えることも増えますよね。私も言葉の言い換えについては賛成です。ただ、日本にドップリ使っている人にはそういう言葉の変化を、素直にとってくれない人もいたり、難しいですよね。人々の考え方には本当に温度差があるな、と思います、
写真のモビール、素朴でかわいいね。特に努力して作った背景が見えるから余計に輝いて見えます。
[2007/03/01 00:56] URL | yoccky #- [ 編集 ]

v-529<yokoちゃん
施設案内ありがとうね!yokoちゃんの施設の人々・子供たちに対する温かい想いが
見ているだけでジ~ンと伝わってきました。今までの努力がこれからも受け継がれ
より良い成果を生むことを願います。私も4月からはyokoちゃんの意思を次いで
頑張るね~。
思わぬランチデートも実現し、楽しい一日でした。ありがとう。

v-529<yocckyさん
賛同してくれて嬉しいです。色んな考えがあるけど、そういう事に気を配る人達がいても
良いと思うので、共感してくれてありがとう。
こう書いている自分も、ついついキツイ物言いになって反省することが多いです、反省。
施設のモビール、可愛いでしょう!他にもツリーオブジェとか一杯あるんだよ。
一生懸命さが伝わってくる作品は見ていてもホッとしますね。是非、インドに来られたら
買い求めてみてくださいな。
[2007/03/01 12:51] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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