アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
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地獄と天国の狭間
インドでは女性が幸せな結婚や夫の健康を祈願し、手足に染料ヘナの
ペーストで模様を描いてもらうメヘンディというものがある。特に結婚式などではメヘンディは欠かせない幸せのお守りだ。
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色の出方は人によって違うのだが、色濃くなればなるほど「お姑さんに可愛がられる」「自分に恋している人がいる」など、ちょっとした占い風に言われたりもして面白い。
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先日、大変お世話になったインド人の先生の結婚式があったので参列すべく、インド衣装を用意し、お祝儀袋にお祝いも入れたし、結婚祝いのプレゼントも買い、最後のしめにメヘンディも両手に描いてもらうことにした。

ムニルカマーケットから出張でメヘンディのお兄ちゃんに来てもらい、
子供4人大人3人それぞれ奇麗な模様を描いてもらうことに。
モティさんはメヘンディをしたことが無いと言っていたので、「せっかくだしやりなよ~」と誘うと嬉しそうに描いて貰っていた。
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普通男性はメヘンディをしないものだが、子供だしこれもインドの文化だから、と鉄男もメヘンディを描いてもらうことにした。鉄男は「お魚描いて~」とリクエストし、下絵も無いのに可愛いインドチックな魚がみるみるうちに手の上に描かれていく様はまさに芸術。
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チーコも奇麗な模様に憧れて「ちーちゃんもメヘンディやる!」と描いてもらうが、問題はヘナペーストが乾くまで30分ほど、模様がよれない様に、何処かに着いてしまったりしない様にじっとしていなければならない。3歳児にはこの時間が拷問のようで、せっかく描いて貰ったのに
泣き出して結局拭き取る羽目に…(涙)
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そうして皆で描いてもらって支払いも済ませ、お兄ちゃんは帰っていった。「さて、結婚式に出掛ける用意せな~」とテーブルの上に置いておいたお祝儀袋を探すが、…何処にも見つからない。さっきまでここにあった。何処にいったんだ?!子供にも話して皆であちこち探す。
でも見つからない…
ふと、さっきメヘンディお兄ちゃんがトイレに行きたい、と言って我が家のトイレに行ったよなぁ、と思い出し、人を疑ってしまっている自分を嫌悪しながらもトイレをチェック。
あれっ?なんかいつもと違う…とゴミ箱から外れかかったゴミ袋を持ち上げてみた。そこに見たものは…
なんとグチャグチャに丸めて捨てられているお祝儀袋だった。
中身の現金は勿論無い。袋にテープでくっつけてあった1Rs硬貨も剥ぎ取られていた…ショックで頭の中が真っ白になった。

疑ってしまった自分も嫌だった。でも、まさか本当に盗んで証拠隠滅のためにゴミ箱と袋の間に隠して捨てているなんて。悲しいやら悔しいやら。立ちすくむ私のそばに子供たちが寄ってきた。
「お母さん袋見つかった~?あれ、なんでグシャグシャなん?」
「何でか分からんけど、さっきのおじさんが捨てたみたい」
「それって泥棒ってこと?!インド人は皆そういう事するの?」
「泥棒かどうか分からない。もしかしたら間違ったのかもしれないし、絶対にインドの人みんなが悪い人ってわけじゃない。良い人はたくさんいる。ただ、こういう事は良い事じゃないよね。みんなは絶対にしたらアカンで。」
子供に言い聞かせると同時に自分に言い聞かせていた。でも凄くショックだった。インドに来て初めての盗難事件だった。怒りで体か震えた。
どうして良いか判らず、とにかく取り返してやる!と心の中で叫び、子供たちをモティさんに託し、ムニルカマーケットへ兄ちゃんを捕まえるべく急行した。

車の中でアシフさんに事情を説明した。彼は言った。「貴女が一人で
乗り込むのは危ない。僕も一緒に行く。でも、故意に盗んだなら奴は逃げた後で、もういないだろう」言う通りだ、盗みを働いて元の場所にいるわけが無い。
それでもマーケット内に兄ちゃんの姿を探した。いなかった。でも、アシフさんから事情を聞いた仕事仲間の他のお兄ちゃんたちが「奴なら他の家に出張に行ってるよ。15分くらいで帰ってくるはずだ」と言ってどこかに電話かけている。思わずカッと頭に血が上り「逃げろとか電話してるんじゃないの?!電話切りなさいよ!」と怒った。仲間は「奴じゃなくて、ボスに電話で事情を話しているんだ」と。

もうこの時点で私の中のインド不信はピークに達していた。暗いムニルカマーケットの中、15分で戻ってくるはずの兄ちゃんを待つ。30分待っても帰ってこない。やっぱりやられたんだ、電話で私がいるから戻ってくるなって言ったに違いない… もう、私の中の不信感や怒りは治まるどころか、周り皆がグルになっているような気さえしてきていた。そこまで人を疑える自分が凄く醜く許せない気持ちもあり、最悪な心境だった。

「時間切れだ。子供も待っているし、もう諦めて帰ろう。」アシフさんに言うと、彼はメヘンディ兄ちゃんの仲間達に自分の携帯番号を教えながら何やら話していた。
車で家に向かう途中、自己嫌悪・人間不信・何とも言えないショックが押し寄せ涙が止まらなくなった。アシフさんはミラー越しに泣いている私を見て言った。
「泣かなくて良いよ。心配は要らない。僕が貴女の為にきっと奴を捕まえてやるから。それに、この程度で済んだんだから何とも無かったと思おう。酷い事件なんてこんなもんじゃない。もう最悪だよ。大丈夫、僕がついているから。」
この台詞を聞いて目の前のアシフさんがとても大きく逞しく見えた。
(実際もガッチリ大きいけど…)

帰宅してお次は子供たちと絵画教室へ。ムニルカから戻って1時間が経った頃、アシフさんから「奴が今家の門の前にいるから行こう」とコール。えっ、なんで我が家に戻ってくんの?と訳もわからず集中して絵を描く子供たちを残して、「すぐ帰ってくる!」と家へ。
アシフさん曰く、「さっき、奴の仲間に僕の携帯番号を渡したときに言ったんだ。『マダムがもっとメヘンディを描いて欲しいから同じ人にまた来て欲しい』って。着いたら僕に電話頂戴って。」
…アシフさん、頭良い!!!!!
「ボファタチェ!(素晴らしい!)」と私も思わず唸ってしまった。

門の前には、さっきのメヘンディ兄ちゃんが両脇を中間達に囲まれ立っていた。「ナマステ~(こんにちわ)」と何事も無かったかのように言うので、一気に切れた。
「返して!」手を突き出す。「…?」とぼけた顔の兄ちゃん。
私はゴミ箱から拾っておいたグシャグシャに丸められた空のお祝儀袋を
突き出した。「盗ったお金、返して。今すぐに全部!」
兄ちゃんは「ごめんなさい」と。でも、お金は使ってしまったと。
ついて来た仲間の一人は彼の実兄らしく、お兄ちゃんが「弟がすみませんでした」と自分の財布からお金を取り出し返してくれた。

「こんな事しても何も良い事なんてないし、皆に迷惑がかかるだけ。
二度と、誰にも、こんなことしないで!判った?!」と兄ちゃんに言った。すると「ごめんなさい。でも、貴女の息子があの封筒を僕に渡したんだ」と言った。…明らかな嘘だった。鉄男に濡れ衣を着せようとしている。その事はお金を盗まれた事よりももっと腹が立った。腸が煮えくり返りながらも必死で言った。「それは絶対に無い。そんな嘘つくな!うちの息子を侮辱するな。ここには居ないけど息子に対して謝れ!」
周りの仲間も「そんな嘘いうのは止せ、ちゃんと謝れ!」と言ってた。

インド不信地獄の真っ只中にいるはずなのに、なんだか嬉しかった。
仲間でかばい合って逃がすに違いない、と私の疑っていた人達が、
彼の悪行を知りながらもちゃんと裁きを受けさせるべく連れてきた。
そして往生際の悪さを叱っている。そして彼の事を弁解してあげていた。「こいつは最近別の州から出稼ぎにやって来たんだ。普段は大人しくて良い奴なんだよ」と。

やっぱり人間悪い人ばかりではない。しっかり私を支えてくれるアシフさんや、こうして盗難事件を許さずとし、協力してくれる人たち。
インド不信から救われた。やっぱり素敵な人もたくさんいるんだ、と確信させられた。
微妙だけど、地獄と天国の狭間のような事件だった。

私も悪かった。知らない外部の人間を家に入れ、目に付くところに祝儀袋を置いていた。これからは盗難が起こらないように、そして人を疑わなくて済むように、自分で原因を作らないようにしなければ、と勉強になった。かなりきついレッスンだったけど、これはこれで良い経験になった。

お陰で夜の結婚式では、心から先生を祝福し楽しむ事ができた。
一件落着。ではまた近々結婚式レポートやりますね。



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[2007/02/08 23:05] | インドの苦労 | トラックバック(0) | コメント(6)
<<クラフト・メラ | ホーム | ♪男子禁制♪>>
コメント

大変だったね。
私はまだ物を盗まれたことはないけど、お金とかしょっちゅう取られてもいい場所においてたから私も気をつけないと・・・。
それにしても、aranyosさんの正義感には脱帽。
もし私が同じようなことがあったら怒るけど、泣き寝入りするだろうな。
ドライバーさん、周りのインド人の人たちみたいな良いインド人もいるんだね。
今回のことは子ども達にも勉強になったと思うよ。
結婚式リポートも楽しみにしています。
[2007/02/09 14:02] URL | ゆみっくす #- [ 編集 ]
物語になってる!
読みながらどきどき、はらはら、あまりにも細かく描写されているので手に汗握って読み終えました。  
まだ、余韻が残ってます。これ、ノンフイクション、実話だよね??!!すごい。
私も泣き寝入り派。子供にも、インド人を信じちゃ駄目よ、で終わらせそうな事件だった。
でも、インドに住まわせてもらう。ということはこういうことだね。
とてもいい勉強をさせてもらいました。
ありがとう、
aranyosさんの感性が地獄だけじゃなくて天国も味わえたようでよかったです。
文才にも脱帽。
とにかくお金は目に付くところに置くな。ということですね。
[2007/02/09 15:39] URL | yoccky #- [ 編集 ]
はじめまして。
はじめまして。
以前からちょくちょくブログ拝見させてもらってた今年インド人と結婚するchaloと申します。(*・∀・*) 
私は昨年12月に初インドに行って夫(もうすぐw)の実家(デリー近郊)に言ったときに毎日のように注意されたことがまさに↑の記事のようなことでしたぁ。。。
彼の実家では毎朝だいたい決まった時間にお掃除をしに来るメイドさんがいるんですが、家族達は私に「スーツケースの中身とか彼女に見えないようしときなさい。」とか「お金や金目の物、アクセサリー類は彼女が家にいる間は隠しておいて!」と言われてましたよぉ。
ある程度信用して雇っているにもかかわらず。。。その辺はインドなんだなぁとショックを受けましたぁ。ΣΣ(゚д゚lll)
確かに良い人もたくさんいるけど、インド国内でインド人がインド人を信用してない部分ってのもたくさんあるみたいですよぉ。。。私達日本人からしたらショックだけど、これがインドってとこもありますよねぇ。。。
それにしてもaranyosさん、かっこいい~です。
[2007/02/09 18:32] URL | chalo #mQop/nM. [ 編集 ]
ほんとに・・・
次から次にいろいろなことが起こりますよね。うちも今朝突然メイドがやめると言って帰ってしまいました。コックのおじいさんと孫娘でセットで雇っていたんですが、おじいちゃんとしては日本料理を教えて日本人家庭で働けるようにしこんで、くいっぱぐれないようにという心積もりだったようですが、彼女は20歳で若すぎて忍耐や勤労欲?がなかったようです。素朴な子でとても気に入っていたのに残念です。昨日まで普通にきちんと働いていて、いきなりって感じで、私もショックでした。
[2007/02/09 19:50] URL | あづき #- [ 編集 ]

v-529<ゆみっくすさん
ホント、貴重品の管理はこれからしっかりするつもりです。
盗まれるという事も嫌だけど、人を疑わざるを得ない状況はもっと嫌だからね。
ゆみっくすさんも可愛いポンヤリ系(笑)なので、気を付けてくださいね。
結婚式レポート、近々やりますね。

v-529<yocckyさん
あはは、勿論ノンフィクションです(笑) 三流以下のミニ小説ってとこですかね。
若輩者の私が言うのはなんですが… 「インド人を信じちゃ駄目」なんて、子供に言ってはいけない事だと思います。
うちは特に子供がまだ小さいので「インド人」「日本人」といった総称でのマイナス評価は
子供の前では絶対に言わないと決めています。子供は親が人とどう接しているのか、
どう表現するか、よく見ているものです。私も自分自身を省みる良い機会であり、
しょっちゅう反省しています(汗) インドでの子育て、「これって試されてる?!」と感じることは多々あります。子供にとっての「インド人観」に先入観を与えないよう気をつけなければいけない、と私は思っています。今回は危うく失言もしそうになりましたが、なんとかクリア
出来て良かったけど、なかなか難しいですね(笑)
偉そうに書いてすみませんでした。これもまた、自分に言い聞かせながら書きました(汗)
まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いしますね。

[2007/02/10 17:45] URL | aranyos #- [ 編集 ]

v-529<chaloさん
初コメントありがとうございます。
インドの方とのご結婚間近なんですね、おめでとうございます。
これぞ強烈なインドとの縁ですね!
インドの結婚式に参列したり、映画で結婚式シーンを見たりすると、もう1度結婚式を
する事が出来るならインド風か純和風でしたいと勝手に妄想しています(笑)
結婚準備も渡印準備も大変だと思いますが、嬉しい忙しさですね。

「インドでインド人が同じインド人を信用していない」かぁ・・・、どこにも悪い人はいるだろうし、「うち(身内)とそと(他人)の意識」は誰もが持っているものだけど、インドはカーストや
一般家庭内においても雇用関係が絡むだけに複雑ですね。
でも、お手伝いさんも運転手さんも信用できる人はたくさんいるので、そういう人と巡り会えればラッキーですよね。

v-529<あづきさん
えぇ~、あの朝そんな大変なことが起こっていたんですね。
でも、もしかしたら戻ってくるかもよ?一旦辞めたけど、冷静に考え直してまた雇ってくれと言って来るケースもよく聞きます。あづきさんが気に入っていた子なら、なおさら戻ってきて欲しいですね。メイドさん問題、早く解決する事を祈っています。
[2007/02/10 20:37] URL | aranyos #- [ 編集 ]
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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