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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
バオリ(階段状井戸)

デリーの遺跡の中でも、私のお気に入りは「バオリ(階段状井戸)」。
大規模なものになると、干上がった状態では本当にオペラハウスみたい
だと前回ご紹介したので、これは是非バオリの美しさを見ていただこう、と思いまして…(マニアックですみません)

バオリとは洗礼の前に身を清めたり、モンスーン期に水を貯めたりする
するための設備で、モスクの近くに建てられている事が多い。
イスラム教関連の遺跡で、ヒンディー語の「バオリ」のほか「ハマム」という言い方もあり、トルコ語では現在も温泉・お風呂のことを「ハマム」というので、イスラム教圏の語源と思われる。

こちらはGandhak-ki-Baoli、直訳すると「キキョウのバオリ」。1200年代前半に建てられたと言われている。
DSCN4937.jpg


この名前は水に浮かべられるキキョウの花の香りから付けられたらしい。キキョウが香るほど水面一杯に浮かべられていたなんて素敵だなぁ。見てみたかった。
DSCN4939.jpg

5階建てになっており、水位によって入水場所を変えられる様に
階段式になっている。身を清めるほかに、暑い時期には水中への飛び込みが娯楽で行われたらしい。

ゴチャゴチャした集落の中に突如として現われるこのバオリ。すぐ隣は
民家が立ち並ぶ。こんな状態でも保存されているのがありがたい。
DSCN4941.jpg


Gandhak-ki-Baoliから400Mほど離れた場所にも別のバオリがある。
こちらは1400年代後半に建てられたRajon-ki-Baoli(「レンガ職人のバオリ」)で、規模も大きくモスクに直接行けるように工夫された造りになっている。
DSCN4952.jpg

DSCN4966.jpg


4階建て構造だが、周りに造られた屋根つきのバルコニーみたいな所から、娯楽の飛込みを見物したそうだ。オペラ見物ではなく飛び込み見物とはいえ、なんとも豪華な造り。
DSCN4954.jpg


実は高所恐怖症なのだけど、眼下に深い井戸があっても恐怖など感じている場合ではなく、ただ近くで見たい一心で狭い石廊を通る。
するとガイドのおじさんが何やらヒンディー語で叫ぶ。アシフさんが
訳してくれたが、なんと「野良ザルが襲ってくるからそっちの木には
近づくな!」と。狂犬病もってたら大変だから急いで逃げた。
DSCN4955.jpg


こちらが隣接するモスク。
所々に500年以上前の塗料が蒼く残っていて、思わず溜息が出る。
DSCN4956.jpg


内部にはメッカの方角を示す祭壇があり、モスクとして使用されなくなってかなりの年月が経っているにも関わらず、やはり威厳を感じさせる
神聖な場所だ。
DSCN4960.jpg

ちなみにイスラム教では偶像崇拝(神様の肖像や像を
崇めること)を禁じているので、ただあるのは「聖地メッカ」の方角を
示す祭壇のみ。

デリーにヒンドゥー教関連の遺跡が極めて少ないのは、イスラム王朝が
新興していて以来、偶像崇拝を嫌ったイスラム教徒がヒンドゥー教の
神々で彩られた寺院を破壊したからである。破壊を免れ、現在も見る事が出来る当時のヒンドゥーの神様もある。クトゥブ・ミナールのモスク跡の柱の陰に、ガネーシャ神がひっそり残っている。機会があれば探してみてください。

それにしてもインドはあちこちに遺跡がある。世界遺産のエローラ、アジャンターの石窟寺院など有名どころでなくても、デリー市内だけでも
ゴロゴロ遺跡があるのだ。インド滞在中になんとかデリー市内の遺跡だけでも見て回ることを目標にしている。頑張るぞ~!





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[2006/12/07 23:23] | デリー観光 | トラックバック(0) | コメント(1)
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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