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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
日本より第一報
インドでお世話になった皆様、ご心配をおかけしました。
インド最後の日に、ホテルや空港に見送りに来て下さった沢山のお友達との涙の別れをし、飛行機の中ではお決まりのボリウッド映画を堪能し(今回はバッチャン親子&ヴィドヤの”Paa”でしたよ!)、先週土曜日に、無事日本に到着しました。
いつもの一時帰国時、この「おかえりなさい」を見るとホッとしていたけれど、今回は「あぁ、とうとう帰って来ちゃったんだなぁ・・・」という寂しさを覚えたのも事実。
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日本で最初に「何食べる?」の問いに「マクド!」の子供達・・・(汗)
結局、マクドで日本ならではの「海老バーガー」や「照り焼きバーガー」を感激で唸りながら食べたものの、店内でインド人ファミリーを見かけるや、話しかける前に体が勝手に「ナマステ~」と合掌している自分のインド反応の早さに驚き、耳に心地良いヒンディー語を聴きながら、完全にインドに恋してしまっている自分を日本でも再確認(笑)

「お帰りなさい!本帰国おめでとう。インド生活お疲れ様!ホントよく頑張ったね!」とお友達がお祝いにお赤飯を炊いてくれた・・・(涙)家族5人無事に生還できたことの有り難さをしみじみと実感し、「インド生活お疲れ様。みんなよく頑張ったよね!」と家族間でも労をねぎらう。
ピー助だけがココを自宅だと思っていないので、「やった~。ここのホテル泊まる~!」とご機嫌・・・(汗)
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私と夫A-さんが、生活基盤を整える作業を集中的に済ませられるようにと、実家の両親が大阪へ子供達を連れて帰ってくれたので、役場で手続きしたり、学校の編入手続きや必要な物を買い揃えたり、5年間住んでいなかった自宅の片付けや掃除を黙々とこなしている日々。
インドから手荷物で持ち帰った物でゴチャゴチャの和室。改めて「インド臭」の凄さを感じているこの頃。
でも、そんな強烈なインド臭も喜んで深呼吸して吸い込んでしまうインド病な自分・・・。
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作業の合間に食べたお弁当。そのあまりの日本純度100%の美味しさに感激して激写してしまう・・・。日本の素晴らしさに気が付き感謝出来るようになったのも、インドの生活があったからこそ。
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ちなみに、最近おっぱいも干からびてきたのか出なくなってきたし、丁度良い機会なので、ピー助にはジジ・ババとの楽しい大阪生活の間におっぱいを忘れて貰おうと卒乳作戦実行中(笑)
今日で2日目だけど、「お母さん」の「お」の字も出ないほどに兄姉と3人ではしゃぎ回っているそうな。
作戦成功しますように・・・。そうすれば、夜中に授乳で起きることなく「朝までぐっすり寝たい!」の2年半越しの悲願が叶うぞ!!

そして今日は、子供達が来週から通う学校にも手続きに行ってきた。
通学ヘルメットだとか、清掃用三角巾、探検ボード、指定体操服・指定上靴・・・等々、用意する物も多いし、名前書くのも大変だな・・・、と既に面倒だなぁ~とも思うのだけど、子供達が少しでも違和感/不安を感じることなく再スタートできるように、親としてサポートしていかなければ、と気を引き締めている。
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今は、インドを振り返る余裕も時間もないほどに新生活の基盤を整えることに必死だけど、もうちょっと落ち着いて冷静になった頃に、新日本生活へのストレスや、インド回帰願望なんかも出てくるんだろうな、と思いつつ、取り急ぎ、「日本に帰ってきました!」のご報告まで・・・。

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[2010/10/18 20:47] | 浦島花子の日本生活 | トラックバック(0) | コメント(25)
有り難うございました!!
ただいま、2010年10月15日午前6時。
4年半に渡ったインド生活も、とうとう今日でお終いです。
長かったようでアッと言う間だった、この4年半・・・。でも、ゆっくりと過去の日々を振り返っている暇もないほどに、忙しく過ごしています。
今も出発当日の今日午前中に行うホテルからの引っ越し作業を控え、航空便・船便・手荷物の仕分け作業に追われながらも、今書かないと渡せない、お世話になった方々への手紙を100通以上を腱鞘炎になりながらもサロンパスを張りながら書きまくり、やっと書き終えたところです。
そしてお次は、手紙でメッセージを書けなかった方々へ、せめてこうしてブログでお礼を・・・、としたためている次第です。
朝起きてきた夫A-さんが、「荷造りもせんで更新しとったんかいな!?」と怒り狂う姿が目に見えるので、
起きてくる前に済ませて寝てしまうことにします・・・(笑)

今までこのブログを通じて、私たち一家を励まし応援し続けて下さった皆様、本当に有り難うございました。皆様のおかげで、辛いこともなんとか乗り越え、家族みんな大きな怪我や病気をすることもなく、無事に帰国の日を迎えることが出来ました。
心より感謝申し上げます。

本当なら、潔く、インド最後のこの日をもって、『アッチャー!?インド生活』のブログは辞めるつもりでいましたが、いかんせん、最後の最後までプロブレム三昧の日々に加え、本帰国準備にも追われて、書かねばならない有益情報も書けないままなので、インドからの発信ではありませんが、日本到着後、暫くして落ち着いたら、書く予定だった内容を徐々に更新していければ、と思っております。

そして、aranyos家のインド生活、アッチャーであったか、はたまたアチャチャ・・・であったか??
結果は、ボハット アッチャー!!!(「凄く良かった」)です。
インドが忘れがたい心の故郷になったこと、これも皆さんのお陰と感謝しながら、インドからの最終発信とさせて頂きます。
では、お次は日本から!!フィルミレンゲ(「また会いましょう」)!!
[2010/10/15 06:29] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(12)
着物の講演
ピー助を妊娠して出産し、3人の子育てをしている今、なかなか国際交流活動が出来ていなくて、正直なところ、残念な思いを抱いていた。
ところが、インド生活もラストスパートに入ったこの時期に、有り難いお話しが舞い込んだのだ。それも、インドの被服専門学校の学生を対象とした着物(和服)の講演会!!
「是非ともやらせて頂きます!」とお返事をして、いそいそとレジュメまで作成した私。かなり気合い入ってます!!(笑)
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着物講演会の当日。デリーはマルヴィヤナガールにある被服専門学校へ出向く。着付けの資格をお持ちである着付けの先生お二人と、通訳・コーディネーターのお友達と共に4人で会場入り。
早速、ボディーに美しい着物を着付け、更に華やかな帯をこれまた可愛らしく結んでいく先生方。
ちなみに先生方曰く、「インドのボディーは肩が張っていて、お尻が大きい」とのこと。ボディーにも国民性が出ているのね・・・、と納得。
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主催者のインド人女性による、着物や日本文化についての導入説明。的確な説明で、日本人の私でも「なるほど~。よく知っているね~!」と感心してしまう内容だった。あっぱれ!!
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「今着ている着物を脱いで、その場で自分で手早く着付け直すことも出来ますよ!」ということを証明するためのデモンストレーションで、手早く且つ美しく着物を自分で着付けていく先生の手さばきに、インド人学生達は、それはもう真剣に食い入るように見ていた。

その間、私がなんちゃって通訳&コメンテーターとして面白おかしく、少しでも着物に親近感を持ってもらえるようにサリーとの類似点などを揚げて説明する。
例えば・・・
「今、先生は前を合わせるときに左の上に右を重ねましたが、これを反対にしてしまうと大変なのです!あの世に旅立つ人には左右逆に着せますので、死体になってしまわないようにご注意を!(笑)」
「着物の裾は、普段着で家事労働などをする時やカジュアルな場合は踝(くるぶし)くらいの高さにし、訪問着などのフォーマルな場合は、踵(かかと)の線に合わせます。サリーでも、お手伝いさんは丈を短めに着ているし、マダムであったりフォーマルな席では、高いヒール靴を履いて裾を長く着るでしょ?それと同じです。」
「着物にも色々な材質があって、普段着なら洗濯しやすい木綿地、お出かけ着なら絹など、TPOに合わせて選びます。サリーにも同じように色々な格式があるでしょ。」等々・・・。
教室が笑いに包まれたり、学生や先生達がサリーとの類似点に深く頷いたりする様子を見ていると、日本文化を伝える役目が出来て本当に良かったな、と思った。

お次は浴衣の着付け。「着せて貰いたい人??」という問いに、流石は自己主張の強いインド。あちらからもこちらからも手が挙がる(笑)そうして何とか選び出した二人に手早く浴衣を着せていく先生方。
そのスピード、見事さ、確実な手つきに学生達はジッと魅入り、「おぉ!」「わおっ!」と感嘆の声があちこちから上がる。
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浴衣の帯も二人それぞれで「片流し」「変わり蝶」と異なる結び方をして貰ったので、ボディーに着せた着物の帯の説明もする。
「こちらは『ふくら雀』で、そちらが『瑠璃蝶』です。どちらも結婚前の若い女性向けの結び方です。一般的に結婚後は『お太鼓』結びをします。インドでも、結婚前と結婚後でシンドゥール(髪の生え際につける赤い線)をしたりするでしょ。そういう違いが日本にもあります。」

「でも、一旦着物を着たら、トイレに行くのも大変だし難しいでしょ?」という質問に、茶目っ気たっぷりに、お色気も加えながら(?)、「大丈夫だよ。こうやってピラッとめくって帯に挟み込めば大丈夫なのよっ。おっと失礼~!」なんてやると、教室中大笑いに包まれたりして、これまた楽しかった。

講演が終わっても、興奮が冷めやらぬどころか、着物への興味がドンドン沸いてくる学生達。ボディーに着せた着物の着付けをじっくり観察したり、「『瑠璃蝶』を自分も結びたいから教えてちょうだい」と言ってきたり・・・(汗)いやいや、普通の日本人はそんな凄技は出来ませんから~。
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そして、流石は被服専門学校だけあって、着物の着方を見るだけでは飽き足らず、実際に着物を作ってみたいという意欲が沸いてきたらしく、着物の構造や縫い方を観察していた。
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そこで、日本人ご用達の着物仕立屋さんである「自転車おじさん」と「ナシームおじさん」のことと、必要な布の丈などを教えてあげたら、みんな真剣にメモっていた!!
ちなみに、着物を作る際に必要な布の丈〈単位:㎝)は110㎝幅の布の場合・・・
(身長+6)×2+110
6㎝はお端折りの部分、110㎝は袖の長さです。
ナシームおじさんに着物の縫い方を伝授したのが5年前。今では色々な日本人マダムからのオーダーを受け、浴衣や着物をもう50枚以上は縫っているのではないだろうか?子供の甚平も合わせたら100枚は超えていると思う。ナシームおじさんに着物をしっかり伝授出来たし、インド人からもオーダーしてもらえるようになれば、これぞまさに「日本文化の伝承」!これ程の幸せはないなぁ・・・。

最後には、被服専門学校の学生さん達と一緒に記念撮影。
お礼に綺麗な花束や可愛いドゥパタ(ロングスカーフ)を頂いて恐縮してしまったけれど、本当に素敵な思い出となった。皆さん、ありがとう。
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それから、着物を着るには帯も必要なわけで・・・。
帯は流石に日本の一本織りの帯に適う物はなかなか無いのだけれど、着付けも楽で、着ていても締め付けずに楽ちんな物がある。それは、まさにドゥパタ!!!
前で結んで、蝶々結びで綺麗に形を整えて、クルリと後ろに回し、前の帯幅や皺を整えれば、可愛い着物姿の出来上がり!!
ドゥパタでの帯結びも実践して見せると、みんな凄く嬉しそうにキラキラした笑顔をしていた。これで、インド人学生さん達にとって、日本の着物が一歩も二歩も近い存在になったことは間違いないと確信出来たのが何よりの収穫。今後、もし着物姿のインド人学生さんを見かけたら「素敵ね!」と声をかけてあげて下さい!よろしくお願いします。

それにしても、着付けの先生方の格好良かったこと・・・。「誇るべき日本人の姿」を拝見し、私も本格的に着付けを習ってみたいなと思いました。素晴らしいデモンストレーションを有り難うございました。
そして、貴重な国際交流の機会を作ってくれたコーディネーター役のお友達、素敵な経験をさせてくれて本当に有り難うございました!これで悔いなく本帰国できます(笑)

[2010/10/09 23:14] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(7)
父の姿
常々希望していたことがある。それは、インドを去る前に、子供達に父の仕事を見せてやりたい、ということ。
夫の上司に許可を頂き、夫A-さんの会社へ子供達を連れて会社見学に行ってきた。

所属する会社の新工場立ち上げのために、夫A-さんがインドに赴任して、早4年11ヶ月。初めて新工場を見せて貰ったのは、4年前のとある休日、新工場の近くに用事があった時だった。その時は、新工場も完成間近という段階で、工場の周りは建築途中らしく色々な資材が置かれていたり、事務所の中は机も椅子もなく、殺風景でガラ~ンとした状態だった。そんな状態だけ見て、「本当にココで仕事が出来るの?」「いつから始動するの?」と正直なところ不安を感じたものだった・・・関係者の方、すみません(汗)

でも、無事にインド最大規模の新工場が完成し、それと同時にデリーと工場のある場所を結ぶ高速道路も開通し、それに関する様々な記念式典の様子が日本でもインドでもメディアで大々的に取り上げられた。
そんな様子に、子供達は父の仕事の規模の大きさを知り、私の親も婿の関わっている仕事に誇りを感じ、逐一「今日もテレビでやってたよ」と報告してくれた。夫を誇らしく思い、尊敬度が増したのは言うまでもないが、疲労度も目に見えて増していったので、とても心配した日々であった。

それから5年近く経ち、本帰国も来週に迫った今、「子供達に父の仕事を見せるチャンスは今しかない!!」と思い立ち、社会見学に出掛けたのだ。事務所で子供達・妻を前にパンフレットを広げて、工場の説明をする夫A-さん。制服姿でちょっとキリッとして、どんな質問にも正確な数字を交えながら何でも答えてくれる父の姿は頼もしく、格好良く、そして父の威厳たっぷりであった。
ちなみに、工場内/事務所内は撮影禁止のため画像はありません・・・

説明の後で実際に工場の内部を歩いて回り、「このラインは○○をしているんだよ」「あそこで作られたものが○○して▲▲して、ここまで来るんだ。」などと分かりやすく説明してくれる。
「なんであんなのが付いているの??」
「おっ!良いところに気がついたね。それは運んでいる時に傷が付かないようにカバーしてるんだ。」
「同じ色ばっかり来たよ。なんで??」
「凄く良い質問だね。それは、○○だから、□□しなくても良いようにだよ。」・・・等々。
歩きながら延々と続く子供達からの質問に、何でもしっかり答えられる父の姿はカッコ良い。

「工場の中、凄く熱い・・・死にそう~!」
「そうだよ。こんな中でみんな頑張って毎日お仕事しているんだ。」

工場内の見学を終え昼食の時間になり、お腹が減って食堂へ。体育館より広い空間で、食事のトレーを手にズラリと並ぶインドの従業員さん達。
「凄い人だ!!こんなに沢山の人が働いているんだね!!」
「お父さん、毎日ここでみんなと同じご飯を食べているんだね。」
子供達もみんなと同じ日替わり定食を食べながら、ニコニコしていた。

ところで出社の際、夫A-さんは決して日本風のお弁当を持っていかない。その理由は、単身赴任の方の前で妻の手作り弁当を広げることなんてできない、という思いと、現地の人と同じものを同じ空間で食べることが大切だ、という考えから。
そういう気配りも優しいな、と思うと共に、海外で外国人と仕事をする上でとても大切な心構えだと共感する。決して「やった~!弁当一人分作らなくてラッキー!」という理由からではない・・・(笑)

家で見るのとは違う父が大きく見えたのか、工場見学中も食事中も父にベッタリのチー子。
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一緒に行ったお友達とのお喋りも楽しく、興奮気味に食事を満喫する鉄男。
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会社内のあちこちですれ違うインド人の従業員さん達が、私たちに笑顔を向けてくれる。そして、インド人同僚の人たちに「僕の家族です。」と私たちを紹介してくれる夫A-さん。そんなやり取りを見ながら、きっとこの5年間、インドの人々と良い関係を気付き、良い仕事をしてきたんだろうな、と感じた。


社会見学を終えて現在の「我が家」であるホテルに戻ってきて、子供達は口々に言った。
「今日は乾杯しないとね!!」
「お父さんに『お疲れ様!』って言おうね!ビールで乾杯する??」

そして、父が仕事から戻り、ホテルの部屋に入ってきた時、
鉄男「お父さん、今日は楽しかったよ!お仕事お疲れ様!」
チー子「お帰り!お父さんって凄い!」
ピー助「とうたん、凄かった!カッコいい!」
私が促したわけでもないのに、子供達は父を褒め称え、労をねぎらった。
そんな子供達に、「そうか、楽しかったか。」「そう?格好良かった?」「そうか、凄かったか。」と笑顔で返す夫A-さん。

子供達に、父の頑張る姿を、そして父の仕事場を見せてやることが出来て本当に良かった。日々、夫への感謝の気持ちを忘れないようにし、労をねぎらう言葉を口にして感謝を伝えるようにはしているけれど、改めて感謝の気持ちで一杯になった。
夫A-さん、家族のために一生懸命働いてくれて有り難う。そして5年間、本当にお疲れ様。A-さんが頑張ってくれたお陰で、私も子供達も辛い思いをすることなく、無事に今日まで異国の地インドで生活することができました。

そして同じ会社の皆様、関連会社の皆様・・・。この5年間、夫と共に仕事をし、夫を支えて下さり有り難うございました。心より感謝申し上げます。インドは決して生活しやすい国ではありませんが、健康第一でお過ごし下さい。皆様のご成功を心よりお祈りしております。


[2010/10/06 23:43] | 子育て | トラックバック(0) | コメント(3)
それぞれの最後の日
10月1日は、我が家の子供達3人にとって、プレスクール・学校生活最後の日となった。
ピー助は2ヶ月通ったプレスクールで、日々新しいことを覚え、お友達を増やし、先生にも可愛がられ、英語も片言話すようになった。最後の登園日だということをまだ理解できていないので、いつものように
”SEE YOU TOMORROW”と先生に言ったピー助。そんなピー助を悲しそうに愛おしそうに見つめて抱きしめる先生。先生は”SEE YOU TOMOROW”とは返さず、「大きくなるのよ。いつまでも忘れないわ、私のピーちゃん」とピー助のホッペを両手で挟んでキスをしてくれた。
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お昼にはチー子の学年の保護者親睦&歓迎&送別昼食会が開かれ、新しい人を迎え、楽しい会話を楽しみ、美味しいランチに舌鼓を打ち、去っていく私は皆さんにさようならの挨拶をした。
本来なら、お世話になった皆さんお一人お一人にメッセージカードを手渡したかったのだけれど、時間的にも物理的にも無理で、カードを用意できないまま、拙い言葉で感謝を述べさせて頂いた。

午後からは、チー子のクラスで担任の先生企画によるお別れ会があった。お友達とじゃんけんゲームを楽しみ、今日が最後となる教室を走り回っていたチー子。
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そして鉄男とチー子のフィルミレンゲの会。
今まで4年半、多くの友人を見送ってきた。子供達も沢山のお友達を送り出し、悲しい涙の別れを何度も何度も経験してきた。鉄男は本帰国が決まった時、「これで、僕はもう、友達を見送らなくて良いんだね。」と言った。今までは送る側だったけど、今回は送られる側。
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中庭のステージに立つ鉄男とチー子を眺めながら、涙がこぼれた。4年半のことが走馬燈のように頭の中を駆け巡る。鉄男もチー子もお世話になったけど、残念ながら、天国に召された幼稚園のインド人おばちゃんミナジーもきっとこの場で子供達をそっと見守ってくれているに違いない、と感じながら、我が子がお別れの挨拶をしているのがなんだか嘘のように思えてならなかった。
また明日からも元気に通学し、今練習中の運動会でのインディアンダンスも見事本番で踊りきり、そして毎日歌っているインド国歌も学習発表会で堂々と歌うのだろう、とどこかで思いながら・・・。
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自宅の天井が崩壊してからホテルで避難生活が始まって以来、今まで3週間、毎日子供達のお弁当を順番に作って下さったお友達のお母さん。鉄男はみんなの前で「保護者の皆様、有り難うございました。お弁当美味しかったです。」とお礼を言った。皆さんに受けた親切は、子供達の記憶に残り、「人に優しくできる人間になるように」という生きた教訓になったはず。

着古した日本人学校Tシャツに、クラス・同学年のお友達からメッセージを書いて貰い、それを着せて貰いながら笑顔のこぼれる我が子たち。ステージから遠く離れた場所で見守りながら、大きくなったなぁ・・・、としみじみ感じた。
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5歳年長・2歳でインド入りした鉄男とチー子。みんなの前できちんと挨拶も出来るように成長したのだ。私と夫だけの力ではなく、周りのみなさんも一緒に育てて下さったと感じている。
いつも温かく見守り、声をかけ、手をかけて頂き、そうして今日まで大きくなりました。
本当に有り難うございました。

これから、初めての本格的な日本での学校生活をスタートするわけですが、既に子供達は前を向いています。母である私も、別れに涙ばかりしているのではなく、これからも一生続けていきたいこのインドでの宝物の出逢いを大切にし、お友達との残されたインド生活を笑って楽しく暮らせたら、と思います。

学校のエントランスから、お友達の手のアーチを潜りながら、皆さんにご挨拶し、車に乗り込んでからも、「手を振ってくれるこの人たちの顔を忘れまい!」と脳裏に焼き付けようと必死にシャッターを押す。
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校門を出てからも走って車を追いかけてくる子供達。鉄男もチー子も必死に手を振り替えし、握手をし、泣きながら別れを惜しんでいた。
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お友達のお宅で開いて頂いた鉄男&我がファミリーのお別れ会。
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多くのお友達が1品2品持ち寄り、ビールで乾杯して楽しくお喋りし、涙を流し、笑い、そして抱き合った。
インドに来て良かったです!インドで皆さんに出逢えて、本当に感謝しています!!これからも末永くお付き合い願います。
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[2010/10/03 23:10] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(12)
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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