![]() 鉄男が通い卒園し、今はチーコも通っている日本人学校付属幼稚園。今月の初め、幼稚園のクリスマス会があった。
色々な具のおにぎりを自分でラップで包んで丸め、校庭でみんなと一緒に食べたり、日頃から練習していたクリスマスの出し物をお友達や保護者の前で発表したり、サンタさんからプレゼントを貰ったり、ケーキを食べたり…。盛り沢山の楽しい一日となり、チーコもご満悦。 先生方のお力は勿論のこと、ボランティアで協力して下さった保護者の方々のお力添え無しには、決して有り得なかったクリスマス会と子供たちの笑顔。本当にありがとうございました。 ![]() クリスマス会では毎年、有志のお母さん達による「お母さん劇場」が上演される。今年の演目は、なんと3年前に私も参加した「森のポコリコ」!!(それについてはこちらからどうぞ…) 3年前に初めて結成された初代「ポコリコ隊」。当時のメンバーは小学部に2~3人が残るのみで、後は全員が本帰国してしまった。メンバーは全員が入れ替わって、内容もアレンジも別だったけど、表題の絵をはじめ、背景画や人形は同じものを使用していた。 ![]() 「2代目ポコリコ隊」の皆さんの、素敵なアイデアが一杯詰まった見所満載の人形劇は、完成度のかなり高い仕上がりで、「もしや玄人集団!?」と思わせるほどの出来だった。これまた、本番当日までの練習期間や裏方のお仕事、努力を想像すると、感謝の想い無しには観られなかった。そして同時に、涙がこぼれて止まらなかった…(涙) 忘れていたはずの台詞や唄が、脳裏にまざまざと蘇った。3年前のポコリコ隊のみんなとの楽しい日々。試行錯誤しながら一つの作品を作り上げた達成感。その時の子供たちの喜ぶ顔…。 「あぁ、この王の間の背景画は、○○ちゃんが描いた力作なんだよなぁ…」 「お城から森へ続く背景画。○○ファミリーが家族全員で仕上げた、家族愛の結晶だったよなぁ…」 「王子様の服、最初は貧乏臭いからって、新しいのを自分たちで作り換えたんだったなぁ…」 「表題の絵を描いている時は、まだチーコも2歳で、ちょうどお昼寝の時に必死で描いたんだっけ…」など等。 当時のメンバーの顔を一人ひとり思い浮かべながら、涙が止まらなかった…。 「もう、みんな帰っちゃったんだなぁ…」 進出している多くの日系企業が、「不健康地」「第3国」「ハードシップの高い国」などとカテゴライズしているインド。そんなインドの日本人駐在社会では、大抵の駐在員が任期3年前後で帰任、もしくは移動することが多い。 なので、そんな中で3年以上いると、周りのメンバーの顔ぶれがすっかり入れ替わり、苦楽を共にし、一緒に泣いたり笑ったりした友を見送ることが多い。 同じ時期に同じ国にいたからこそ出遭えた貴重な人たち。インドだからこそ、共有し共感できる感情や経験。 本帰国してしまった親友とは、国は違えど、やり取りは続いているし、今でも心の支え的な存在でもある。 ハンガリーで同時期を過ごした親友たちも、何年か振りかの再会にも関わらず、空白期間を感じさせることなく、ついさっきまで会っていたかのようにスッと馴染める空気。そんな関係がインド仲間との間にも出来るのだ、と思うと幸せだ。 貴重な出会いの大切さを改めて感じ、過去の友人関係にこだわらず、今現在の人間関係も積極的に築いていこう…、と思えた。 今回のポコリコ、本当に素晴らしかったです。皆さんの輝く笑顔、子供たちの胸に刻み込まれたと思います。 そして、これからインドを去ることになろうとも、どこか他の国で生活しようとも、今回の素晴らしい思い出は皆さんの胸に一生残ると思います。 そんな輝く「2代目ポコリコ隊」の皆さんを見ながら、羨ましくも感じ、そして、まだまだ素敵な出会いを沢山したいな、と思った一日でした。 大切なことに気づかせて下さって、ありがとうございました。 サンタさんに大きなプレゼントの包みを貰って笑顔のチーコ。 ![]() 気分はすっかり「幼稚園児」のピー助。 ![]() ![]() |
![]() ちょっと最近の日記は、カテゴリー「インドの苦労」が続いておりますが、まぁ「山あり谷あり」そういう日々もあるさ、ということでお許し下さい…。 インドの交通事情は無茶苦茶である。車間距離を置かない車列。車線内に収まらず、センターラインだって飛び出し放題。そして突然横切る歩行者・牛・犬・物乞い。逆行も日常茶飯事。 前回の衝突事故以来、安心して車に乗ることは出来なくなっており、毎回ヒヤヒヤしながら乗車しているのだけど、またもややられてしまった…(汗) 今回は後続車による玉突き事故。 日曜日の昼下がり、車内で家族ワイワイと楽しく談話中のことだった。突然、ガクンと体が突き飛ばされたような感覚、そして顔面に走る激痛…。一体何が起こったのか、頭の中が真っ白になるが、ピー助の鋭い泣き声にハと我に返る。「後ろからぶつかられたな…」と夫A-さん。 膝に抱きかかえていたピー助は、運転席のヘッドレストにおでこをぶつけて、驚き大泣き。私はちょうど鼻の付け根と両目の間の急所を強打した。不幸中の幸いは、私たち二人以外は無傷だったこと。 すぐに後ろを振り返り、後続車の運転手を睨みつけるも、当の運転手は、片手を挙げて「すまん」のポーズで笑っている!?無性に腹が立ち、「なんやねん、それは!!降りてこっち来て、頭下げなアカンのちゃうか?えぇ、どうやねん、おら!!!!」と車内でオラオラ節でわめき散らす私。 流石に子供たちの前で、ヤクザ口調はいかんだろうと思い、車外に出て後続車に向かう。私が降りて運転席側に立つと、窓を開けて(←降りて来い!!)「俺も後ろにぶつかられたんだ。」と言う。急いで更なる後続車運転手を問いただすも、「まさか?!私はぶつかってないわよ!」とのこと。 嘘までついて、人のせいにしようとは何事…!!!もう我慢がならぬ。曲がったことは絶対に許せない私は、ぶつかってきた運転手に抗議した。 私 「アンタらは大したことじゃないと思ってるんやろうけど、こっちは小さい子供が頭もぶつけて、私も顔面 強打して、すごい痛い思いをしてるんや。当たった当人が降りて謝りに来るんが常識ってもんやろ、違うんか?!しかも嘘までついて、エエ加減にしぃや!!」 相手 「すまん、すまん。(ニヤニヤしながら)」 …ブチッ(私の頭の中で切れた音) 私 「なんやねん、それ!それが人に対して謝罪する態度か!!!ちゃんと謝れ!」 相手 「すまんって言ってるだろ。じゃぁ、どうすれば良いんだ。車の傷だって大したことないだろ!」 私 「なんでアンタが逆切れすんねん!赤ん坊にまで怪我させといて、その言い方はないやろ。謝るにしてもsorryちゃうやろ。apologizeっちゅう言葉を知らんのか?!」 ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべる相手に、これ以上何を言っても無駄だと悟り、我が車に戻ったものの、怒りは収まらず、どうにもムカムカが収まらない。 帰宅する頃には、鼻の付け根が腫れ、頭痛と吐き気に襲われベッドに倒れこんだ。 ズキズキ痛む急所に、目立たない肌色サロンパスを貼ってしのいでいる私を見て、「おっ?美人になったんじゃないの?!(笑)」なんてナンセンスなことを言う夫A-さん…(怒) 膨れ上がるも行き場のない怒りを静めるには、もういつものこれしかありません…。 蒸し上がった芋を、怒りのパワーで潰し、完成しました。 鎮魂&怨念の紫芋の茶巾絞り(笑) ![]() ちなみに、紫芋はシンガポールで買ってきた我が家の「貴重品」。 おいしゅうございました…めでたし、めでたし(笑) ![]() |
![]() デリーの冬、私たち夫婦にとっては、「待ってました!!」とばかりに嬉しいイベントがある。それはインド古典音楽の野外コンサート。毎年、有り難い人間国宝級の音楽家たちの演奏が無料で聴けるのだから、こんな素晴らしいことはない!
毎年必ず通っている、SPIC MACAY主催のMUSIC IN THE PARKのプログラム。 去年は、タブラの人間国宝ザキール・フサイン氏のコンサートだった。彼のタブラの演奏はあまりに素晴らしく、あの感動と驚愕の震えは、その場で彼のタブラさばきを見聞きした者にしか味わえない、とても言葉では表すことなど出来ない神々しさ。タブラは打楽器なので、普通は「叩く」ものなのだけど、ザキール氏の場合、「弾く」に近いほどの滑らかな指の動き、そして繊細な音…。あぁ、人間業とは思えない。 そして今年もやってきたこの時期。 先日の夜、子供たちの寝かし付けをお手伝いさんにお願いして、夫A-さんと二人で期待を胸に野外コンサートに出掛けてきた。流石にシンシンと寒さが身にこたえるので、ダウンジャケットを着込み、ストールでグルグル巻きにして完全防備(笑) サーランギーの名手であるスルタン・カーンと、ヴォーカルの女王であるベガン・パルヴィーン・スルタナのコンサート。 ![]() 辺りは木々の生い茂る公園の静寂そのもの。その中に、煌々と照らされたステージ。そして、そこで繰り広げられる素晴らしい音楽の世界。 ![]() スルタン・カーンのお姿。この目で拝めるだけでも有り難い。 ![]() ベガン・パルヴィーン・スルタナの歌声は本当に素晴らしく、身動きできないほどの迫力と、どこまでも限界を知らない伸びやかな声量に圧倒されるばかり。 ![]() 歌詞は一応あるんだろうけど、殆どが「あぁぁぁあぁぁ~」「ダバダバァァアアァァ~」の音にしか聴こえない。でも、本当にこれが同じ「ア」という音なんだろうか、と思えるほどに情緒的で、悲しげであったり、楽しげであったり、そして誇らしげでもあったりして、聴いていて心に染み入る感動がある。 この素晴らしい音楽コンサート、まだまだ続々と素晴らしい音楽家が登場する予定。 次回はなんと、なんと、これまたシタールの人間国宝であり、歌姫ノラ・ジョーンズ&シタールの姫アノーシュカ・シャンカールの父上でもいらっしゃる、ラヴィ・シャンカールが登場!!!!! しかもまたもやタダで聴けるとは、もう涙モノ! デリー&近郊に在住の皆様、こんな幸運を逃す手はありませぬぞ…。 詳しくはこちらからどうぞ・・・ ラヴィ・シャンカールのコンサート詳細 会場の花飾りも美しく、毎回そちらも楽しみにしている。 マリーゴールドの飾りに心惹かれて追ってみれば、会場に行き着くという、これまた素敵な道しるべ。 ![]() デリーの喧騒とは別世界の、こんな神聖な場もあるのだ!、とこれまたインドの違う魅力に目覚めること間違いなし!今週末は、しっかり防寒対策をして古典音楽コンサートへ出掛けてみませんか? ![]() |
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