![]() 長らくご無沙汰していました。その間、日本人会の夏祭りや家族旅行もあり、忙しくしていたこともありますが、実はピー助が入院するという一大事がありました。幸い、入院期間も2泊3日と短く済み、今ではすっかり回復して、元通りのやんちゃ坊主になっております(笑)
誤解されると辛いので最初に書かせていただきますが・・・。 この日記は「これは良いブログネタだ!」と面白半分に書いているのでは決してありません。生きていれば、日本でも何処でも起こり得る体調不良。出来ることなら起こって欲しくない出来事だけど、もしインドで入院するようなことになっても、病院の対応やちょっとした得策などを知っていれば、一大事も難なく乗り切れるよ…、という思いがあります。 そして何より、こんな小さな体で頑張ったピー助を褒めてやりたい気持ちからであることをご理解いただきたく思います。 先月末、インドはダシャラのお祭り真っ最中。私たちは2泊3日でバラナシに旅行してきた。旅行中、ホテルに着くなりピー助と鉄男が発熱!!しかも2人とも40度近い高熱…。病気組みと付き添いの母はホテルでお留守番、元気組みは観光、という形で旅行中は過ごした。(旅行についてはまた後日…) バラナシからデリーに戻ったその足で病院の救急へ向かった。祭日でどこの病院も休診ということもあり、救急は大混雑。ピー助のホームドクターの携帯電話に連絡し、誰か知り合いの小児科の医師に診察してもらえるようお願いすると、すぐに部下の医師に連絡を取ってくださり、スムーズに診てもらうことが出来た。 病状からマラリアかデングが疑われ血液検査をし、解熱剤を処方してもらい検査結果の出る翌朝、主治医に再診してもらうことになり一旦帰宅。 翌朝、血液検査の結果とともに、主治医の診察で、鉄男・ピー助ともにマラリアでもデングでもない、と判明。鉄男は体力があるし、すぐに回復するであろうから自宅で投薬治療出来るが、ピー助は衰弱の度合いが著しく、抗生物質も功を発しないほどに抵抗力も落ちているので即入院が必要、と診断された。 そして、私はピー助の付き添いで一緒に泊り込み、夫A-さんは自宅で鉄男の看病とチーコの世話という日々が続いた。 入院初日、満室で空きベッドがない為、空きが出るまで集中治療室(ICU)で、点滴を受けグッタリと横たわるピー助。 ![]() 小さな手には太い点滴の針が刺され、動かさないように固定されている。あまりにも痛々しい・・・(涙) ![]() 入院中、担当医師も定期的に様子を診に来てくれ、状況に応じて看護師さんへの投薬指示も出し、栄養士さんもピー助の好みを聞きながら献立を作ってくれた。子供用とは言え、立派な献立である。ピー助の出産入院時と変わらない食事内容。(それについてはこちらからどうぞ) まだ口から食べるだけの元気もなく、点滴に繋がれただ横たわって眠り続けるピー助。 ![]() 丸一日点滴での投薬・栄養供給をしてもらい、ようやく回復の兆しを見せ始め、夜にタマゴボーロをついばむピー助。点滴の管で繋がれているので、動き回ることも出来ず、これだけが入院中のささやかな楽しみだった・・・。 ![]() 心臓エコー検査を受けるピー助。サケートのMAX HOSPITALには循環器病専門の病棟もあり、外国で腕を磨き、インドの循環器病研究をリードする優秀な心臓外科医も常駐している。 ![]() 「動いちゃ駄目よ。」という指示が意味を成さない乳幼児は、エコー検査前に眠たくなる薬を飲まされるのだけど、眠りから覚めると薬の影響でフラフラする。立ちたくても立ち上がれない、座りたくても腰が安定しない・・・。そんなジレンマを、幼すぎてジレンマとも理解できず、ただ悲しくて悔しくて怒り泣き叫ぶピー助の姿は見ていて辛かった・・・。ただひたすら「もうちょっとの我慢だよ、ピーちゃん」となだめるのが精一杯な無力な母。 点滴も邪魔で仕方がないようで、「外してくれ」と涙の溜まった目で訴えるピー助が可哀相で、ついつい私まで「もう点滴外してもいいんじゃないですか?」と看護士さんに聞いてしまった。付き添う側も忍耐が必要なのだと改めて知った。 そんな辛いことだらけのはずの入院生活の中で、子供とは生まれながらの遊びの天才であると感動することもあった。ふざけて点滴の管をガジガジとかじっては、私や先生に「コラッ」と言われるのを楽しんだり、点滴の管をブランブラン振り回してゲラゲラ大笑いしたり、ベッドの柵をカンカン叩いて鳴らしたり、ベッドの自動昇降操作リモコンをいじり、急斜面を作ってはよじ登り、滑り台のようにして降りたり・・・など等。本当のところ、その無邪気さに私の方が救われた気分だ。不安と疲れでギリギリの私を、この天真爛漫な笑顔がどれほど癒し、励ましてくれたことか…。ピー助よ、ありがとう。 ![]() 忙しい中にも拘らず会社を休んで、子供の看病&世話をしてくれた夫A-さんは、時間を作っては病院へ私の着替えやおにぎりなどを届けてくれた。また、母はピー助に、父は鉄男にかかりっきりで、元気なチーコの相手をしてやれないこともあり、お友達ご家族が幼稚園の送迎をしてくださったり、お宅で遊ばせて下さったりしたおかげで、チーコも寂しい思いをせずに過ごすことが出来た。 改めて、家族の協力や、周りの人々の親切が、なんと有難いことかと実感した。ご協力くださり、また「何か出来ることがあったら言ってね!!」と心配してくださった皆様、本当にありがとうございました。 今回の入院を振り返って、僭越ながら、皆様に参考にしていただけるのではないか、と思うこと・・・ ①万が一に備えて、「ここなら入院しても大丈夫」と思える総合病院を見つけて、患者登録しておく。 ②その総合病院に勤務する医師をホームドクターにしておけば、入院時・緊急時・他の科を受診する際に、色々と便宜を図ってもらえるのでスムーズに事が進む。 例その1) ICUの料金は一般病棟と比較すると高いのだけど、「空きベッドがでたらすぐに移してあげるから、それまでICUでとにかく早く治療を始めないとね。ICUの料金は無しにするように言っておくから安心してくれ。」と、主治医の先生が会計係に指示して下さった。何に関しても、患者側が何度催促しても後回しされるけど、医師の一声は強力。すぐに動いてくれる。 例その2) 救急、もしくは主治医が不在の際、同僚の医師にきちんと申し送りしてくれる。 例その3) 循環器病棟での検査も、予約手続きなど面倒くさいことは、全て代行してやってくれるように看護師さんに指示してくれる。 ③MAX HOSPITALでは子供のパジャマも用意されており、オムツなども購入することは出来るが、サイズは豊富ではないため持参したほうが無難かも・・・ちなみに、ピー助が着ているのはMAXのパジャマ。結構可愛い(笑) ④付き添いの人には食事は出ないので、病院内の飲食店からルームサービスをとるシステムになっている。私の場合は、ピー助の食事がほぼ手付かずで残っていたので、結局私が98%平らげることになり、看病痩せはせず、却って太ったかも・・・(汗) ⑤デング・マラリアなどの場合、抗生物質や特定の解熱剤により、ショック反応を引き起こすこともあるので、それらの疑いがある時は医師の診察が必要。 ![]() |
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