![]() 機内の楽しみは何と言っても映画鑑賞だ。私は毎回必ずインド映画を観る。今回は機内で印度映画の薦め。
インド国内の映画館で印度映画を観る際には、当然のことながら「字幕」はついていない。ヒンディー語でダイレクトに理解できれば最高だけど、それが難しい私は、毎回あらすじをとことん調べてから映画鑑賞する。もしくはDVDを買って英語字幕で観る。それでも語学力の問題でなかなか100%の理解というのは難しい…(涙) ところが、機内上映となると印度映画を「日本語字幕」つきで観られるのだ!印度映画はよく「マサラ・ムービー」と評されるほど、喜怒哀楽 のスパイスがちりばめられ、バランスよく仕上げられた極上の娯楽だ。 ダンスシーンだけでなく、台詞もしっかり味わえるなんて最高だ。 今回の一時帰国で乗ったJALのデリー=成田便では、今年のインド映画の最優秀賞に輝いた"Rang De Basanti"を上映していた。 ![]() 主演男優はアミール・カーン。演技力においては、インド映画界でもピカイチの実力派。 あらすじを紹介すると… 一人の若いイギリス人女性が祖父の日記を元に、独立運動時代のインドの若き革命家達の生涯を映画に録りたいと夢見ていた。インドに渡り、現代っ子の若者達に当時の愛国心に燃える革命家を演じさせるのが…。インドという母国を愛せない、自分の夢さえみつからない、そんな若者達が撮影を通じて、自らを考え直し、強い意志を持ち、国を変えようと 行動を起こすまでに成長する。ところが、最後に待っていたものは…。 何ともいえない爽やかで明るく奔放な若者達。そしてその壮絶な物語。 最高の映画だった。印度映画歴の短い私だけど、今まで観た中でも文句なしで上位に入る映画だ。 機内映画で見つけたら、これは観ないと損です!!睡眠時間を割いてでも観るべきですよ(笑)いやホンマに。 物語の中でも一番楽しく盛り上がっていく段階でのダンスシーン。良かったらクリックして観てみて下さい。→Rang De Basanti ![]() |
![]() 「我が庭」とも言えるほど通っているCブロックマーケット内に、これまた私が愛してやまないおじさんがいる。彼の名はナシームさん。
ナシームおじさんは服の仕立て屋さんだが、店舗を構えているわけではなく、マーケットの片隅にミシンと作業台を設置して仕立てている。 ![]() 去年の夏にナシームおじさんに浴衣を作ってもらった。布の裁断方向や型紙の配置の仕方などは私が伝授し、そして既製品の浴衣をお手本に「コピー」を依頼したわけだ。そしたら素晴らしい浴衣が出来上がった。浴衣については過去の日記をどうぞ。 今まで何着ナシームおじさんに服を作ってもらったかわからない。インド服、鉄男・チーコのおそろい子供服、洋服などなど。いつも縫製もしっかりしているし、裏地やボタンなどを調達してきて縫ってもらっても、ちゃんとした品質の物を選んで買ってきてくれるので、私としてはナシームおじさんを全面的に信頼している。最近では我侭も聞いて貰って、ちょっとしたお直しなどは「タダでやってねぇ(ブリブリッ子)」で聞いてもらえるので、ホントありがたい存在だ(笑) さて、ここまでくると、ナシームおじさん更なる挑戦で、ステップアップです!日本人の顧客をもっと増やせるようにレパートリーを増やしましょう。…と勝手にナシームおじさんを育てているような母心(笑) 今度は一枚モノの浴衣ではなく、裏地付きの着物を作ってもらいましょう!! 念願のインドチックな柄で着物作り。布は凄く素敵な物をネループレースで見つけた。敢えて手入れの簡単なように綿と絹の混合で、洗える物をチョイス。布地のアップ。デーブナーガリー文字のサンスクリット語模様にペイズリー柄。 ![]() そして出来上がった着物はこちら。 ![]() 裾避けはコバルトブルーにしてアジアンチックに。 ![]() そしてもう一枚。こちらは裏無しで絽や紗のように薄い生地で。 ![]() 肩にかかっているのは帯。こちらもナシームおじさん作。 ![]() ナシームおじさんは、田舎に家族を残しデリーに出稼ぎに来ている。「ジャパニーズ着物縫えます!」をキャッチコピーにして、どんどん日本人の顧客を増やし、腕も磨き、収入を上げ、故郷にも頻繁に帰れるように、仕送りもたくさん出来るように頑張って!私も応援するよ~。 …という事で、着物・浴衣が作りたいわ、という方、コピーできる自分サイズの既製品があれば、それと布持参でナシームおじさんをご指名くださいな。 ************************* ちなみに着物専用の反物でなく、洋服の生地を使用する場合に必要な布の長さは 110センチ幅の布で (身長+6センチ)×2+110センチ 例)身長160センチなら (160+6)×2+110=442センチ ************************* ![]() |
![]() 我が家は結構、インドのクラッシック音楽が好き。「インドクラッシック」といってもピンと来ない方も多いかもしれない。
いわゆるインド古典音楽なんだけど、シタール(弦楽器)やタブラ(打楽器)、ハーモニウム(アコーディオンのような鍵盤楽器)などの合奏でボーカルが入ることもある。 これが何とも言えない素敵な調べなのだ。私が今まで聞いてきた音楽とはリズムも異なり、学校で習ったような短調・長調なんて概念には、絶対に収まりっこない、不思議で心地よく、全身全霊で聞き惚れてしまう 不思議なメロディーなのだ。 夫A-さんのブログでも紹介されているが、こういうインドチックなコンサートには機会あるごとに行ってみる我が家。子供たちも聴き入っているのか、あるいは眠くなっているのか(笑)、意外とジッと大人しくしている。オヤジキャラの鉄男はインド古典音楽も好きである。 今回のコンサートも素敵だった。舞台セッティングがまた森林のように 植物が所狭しと置かれていて、緑の香りと木の葉の呼吸まで感じ取れるようで、まるで森の中の満天の下で聴いているかのような錯覚に陥った。やるな、インドの舞台職人!! ![]() 私が思うに、インド古典音楽の最大の魅力は、独特の複雑な変調にも関わらず耳にスッと馴染むリズム、力強く何処までも伸びやかで叙情的な肉声、タブラの軽快な音、指揮者も居ないのに息のあった合奏とボーカル。そして何と言っても、演奏者みんながとても楽しそうに音楽を奏でていることだ。お互いにテンションが上がってくると、タブラが早打ちし、ボーカルも「ダバダバダバダバ~」(まるで「イレブンPM」みたい(笑)とスキャットのようなノリになり、そして上り詰めたところでスッと 同時に引く。そのタイミングは絶妙で、ぴったり合ったときは、演奏者全員が顔を見合わせて「やったね!」って感じでニコッと微笑む。 そして会場は拍手に包まれる。まさに演奏者と会場が一体化する不思議な感覚。これはきっと実際に行って聴いてみないと分からないと思う。 コンサート会場の入り口に設置された素敵な演出。 ![]() 是非、聴いてみてください。心地よく不思議な、そしてどこか懐かしい旋律に包まれていると、本当にリラックスできる。 もしかしたら子供たちもそういう想いで聴き入っているのかな? しかも、多くのコンサートは無料です。 ちなみに情報は新聞のTHE TIMES OF INDIAなら金曜の週末特集版に載っています。せっかくだから、どうですか?インドクラッシック音楽。 追記:3月18日 日曜日 18時より デリー市内のネルーパークにてインドクラッシックコンサートが開催されます。 屋外コンサートで蚊も出始めていますので、お出かけされる方は蚊除け対策を万全に!ちなみに我が家は、子供(黙らし)用に飴と座れるようにゴザを持参して行っております。 ![]() |
![]() 幼稚園のお別れ遠足で、遊園地に連れて行ってもらった鉄男。
早速、その週末にまた同じ遊園地へ、今度は家族揃って行ってきた。 鉄男は流石に2回目だけあって、頼もしくガイドしてくれ、トイレに行きたいといえば「トイレはこっちだよ」と先に歩いて案内してくれ、「こっちにちーちゃんが乗れそうなものがあるよ」とチーコの手を引き 引率してくれる(笑) ![]() あちこちに各遊具に乗れる身長制限を示す身長計がある。日本なら普通なんだけど、インドでこういう配慮があるのはちょっと意外で新鮮だった(笑) ![]() 以前に行ったデリーのプラガティ・マイダンにある遊園地よりは、こちらの方が小さな子供も楽しめる遊具が多くて、我が家のような未就学児のいる家庭にはちょうど良いかも。 ただ、中には激しい遊具も多く、観覧車などは本来は危険ではないのだろうけど、ここのは明らかにヤバかった…(汗)何がヤバいって、それはスピード・左右の揺れ・上下動の程度が半端でないのだ。 乗ろうかな、と思って家族で列に並んでいたけど、途中ピシャッと何かが腕に降りかかった。雨かな?と上を見上げると、何と何と信じられないことに、それは吐瀉物であった… キエェェ~!!!いやぁぁ~!! 停車して降りてきた乗り物酔いして吐いてしまったおじさん、足取りふらふらで千鳥足…可哀想なんだけど、一番に思ったのはやっぱり「おっちゃん、ゲロかけんとってよ~(涙)」(お食事中の方、失礼しました) もちろん私たちは列から外れました(汗) こんな激しい揺れ方の観覧車なんて生まれて初めて見た。 他にもヤバイ乗り物はたくさん。インドの遊具の安全基準って、きっと日本よりかなりゆるいんだろうな。それとも、インド人は絶叫マシーン好きなのか?! 大行列・大観衆の出来ていた「ロックンロール」。横方向への移動+ 360°回転する遊具。駄目だ…見ているだけで気持ち悪くなる… ![]() 気を取り直して、可愛い子供向けの遊具をご紹介。 芋虫君。 ![]() クジャク列車。 ![]() そして何ともインドチックな面白いオブジェ。 凄く怖いんだけど、子供たちはニコニコ一緒に記念撮影。 ![]() ここの遊園地、何故か巨大な意味不明のオブジェがあちこちに…(笑) プールサイドの亀くん。 ![]() 何ともいえない妖艶な(?)水着姿のお姉さん。 ![]() 広場に無造作に放置された頭部の数々…怖い ![]() 野菜や果物。子供たちはかくれんぼして楽しそうだった。 ![]() 子供たちは勿論のこと、父母(ブログネタがあちこちに転がっていたので… 笑)も目一杯楽しめた休日の遊園地だった。 鉄男は子供用観覧車と巨大なボールプールが特に楽しかったようで、 幼稚園の絵でもこれらを題材にしていた。本当に楽しそうな絵だ(笑) ![]() 4月からは夏が始まる。その前の束の間の良い時期に、お弁当・お茶持ちで家族で行ってみてはどうでしょう? 情報として… FUN & FOOD VILLAGE デリーから行って、高速NH8の巨大シヴァ神像後の右折路真っ直ぐ。 ![]() ![]() |
![]() 先日の日記でもご紹介したとおり、ここの所、ボランティアグループの活動で施設訪問に度々同行させて頂いている。今回はモバイル・クレーシーズという施設をご紹介。
モバイル・クレーシーズとは、建設現場で働く出稼ぎ労働者の子供たちのための託児所を運営しているグループ。インドの建設現場では、各地から出稼ぎ労働者が集まり、家族を引き連れて建設現場を転々とする労働者が多く、両親とも働いていたり、場合によっては幼い子供たちまでが清掃・運搬にあたっていたりもする。 そういう出稼ぎや、工事現場を転々とする一家では、子供たちが教育を受けられなかったり、両親が朝早くから夜遅くまで働いているので、子供を世話する事もままならない状況だ。 ましてや、工事現場なんて、砂塵が舞い、釘や機械類も置いてある危険な場所だ。親の目が届かない間に、犬に噛まれて病気になってしまったり、泥を食べてしまったり、さらわれてしまったり、子供たちにとっては危険極まりない状況である。 そこで1969年に創設されたモバイルクレーシーズは、各建設現場に青空教室や仮設託児所を作り、親も安心して労働に集中し、同時に子供たちも安全な環境で食事も教育も与えられる場を提供している。 教室の中では、年齢によっていくつかのグループに分けられており、読み書き・計算などを勉強するグループ、歌を唄ったり手遊びをするグループ、お昼寝をする赤ちゃんグループなどがあった。 手遊びグループ ![]() 塗り絵やお絵描きをしていたグループ ![]() お昼寝中の子供。安心しきった寝顔。子供の寝顔は文句なしに可愛い。 ![]() 私は勉強している子供たちの机にしゃがみこんで、名前や歳を聞いたり 足し算クイズをしたり。 子供たちは、目をキラキラさせて、勉強出来ることが楽しくて仕方ないというように、嬉々としてアルファベットを書いたり、「聞いて~」と 足し算の答えを言ったり、一生懸命に話しかけてくれる。 「11+11=22」など足し算を楽しそうに勉強していた男の子。この子は 自分でクジャクを折り紙で折れるほど器用だった。 ![]() アルファベットを書いて練習していた女の子。 ![]() そしてお次は、3~4歳のグループの机で折り紙の紙風船を作成。 私が真四角の紙をどんどん折っていき、穴から息を吹き込んでプゥっと 紙風船が膨らんだ時の子供たちの目の輝きといったら、何ともいえない 子供らしさ溢れる純粋な目だった。 ヒンディー語で「ディディ、ディディ(お姉ちゃん、お姉ちゃん)」と 「もっと折って!」とせがむ子供たち。私が次から次へと紙風船を折っているうちに、自分で見様見真似で折ろうとしている子供もいる。そして一生懸命に仕上げ、膨らませたときの喜びと自信に溢れた表情は最高だった。 子供たちからは皆一様に「吸収しよう!」という意欲がジンジン伝わってきて、教室はとても楽しい雰囲気に包まれ、あっと言う間に訪問時間が終わってしまった。帰り際、笑顔で手を振る子供たちを見て、心から可愛いと思った。 正直言うと、これまで工事現場周辺で物乞いをしに寄って来る子供たちのことを汚いなぁ、嫌だな、と思っていた。そして、この子達は工事現場を親と供に転々として、物乞いをしながら成長し、そして選択の余地無く、同じように工事現場を転々として働くようになるんだろうか、と複雑な心境で見ていた。 でも今回の訪問で、こういった子供たちへの支援活動の存在を知り、 子供たちにも向学心や勉強したい気持ちがあり、そしてすばやく吸収する能力があるんだ、と分かった。そもそも当然のことなのだ。どの子供たちも可能性を秘め、夢を持つ権利がある、と今更ながら気付かされた。 印象的だったのが、子供たちが将来の夢を語るシーン。 「大きくなったらお医者さんになりたい。」「学校の先生になりたい。」目をキラキラさせながら話していた。 そして実際に、モバイル・クレーシーズの託児所で育ち、現在は同グループの託児所を運営する側になっている人もいる。 安全な場所で滋養のある物を食べ、身体を清潔に保ち、子供らしく夢を描き、遊び学ぶ。日本では「普通」のことだけど、インドではそれが普通に出来ない子供たちもいる。子供たちのキラキラした瞳の輝きがいつまでも続く事を祈りながら、また子供たちに会いに来よう、と思った。 「ボランティア」に関しては、当然ながら人それぞれの考え方があるだろう。「偽善的だ」「自己満足のためだ」「哀れんでいるだけだ」など批判的な考えもあるかもしれない。でも、何もしないよりは、何かすれば救われる人がいるのは確実だ。何かしたいけど、具体的に何をすれば良いか分からない・どう役立つのか分からない・難しい事はできない、という方、ワンクリックするだけで出来る募金もあります。 興味があれば、こちらを是非覗いてみてください。→ワンクリック募金 ![]() |
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