![]() デリーの冬、私たち夫婦にとっては、「待ってました!!」とばかりに嬉しいイベントがある。それはインド古典音楽の野外コンサート。毎年、有り難い人間国宝級の音楽家たちの演奏が無料で聴けるのだから、こんな素晴らしいことはない!
毎年必ず通っている、SPIC MACAY主催のMUSIC IN THE PARKのプログラム。 去年は、タブラの人間国宝ザキール・フサイン氏のコンサートだった。彼のタブラの演奏はあまりに素晴らしく、あの感動と驚愕の震えは、その場で彼のタブラさばきを見聞きした者にしか味わえない、とても言葉では表すことなど出来ない神々しさ。タブラは打楽器なので、普通は「叩く」ものなのだけど、ザキール氏の場合、「弾く」に近いほどの滑らかな指の動き、そして繊細な音…。あぁ、人間業とは思えない。 そして今年もやってきたこの時期。 先日の夜、子供たちの寝かし付けをお手伝いさんにお願いして、夫A-さんと二人で期待を胸に野外コンサートに出掛けてきた。流石にシンシンと寒さが身にこたえるので、ダウンジャケットを着込み、ストールでグルグル巻きにして完全防備(笑) サーランギーの名手であるスルタン・カーンと、ヴォーカルの女王であるベガン・パルヴィーン・スルタナのコンサート。 ![]() 辺りは木々の生い茂る公園の静寂そのもの。その中に、煌々と照らされたステージ。そして、そこで繰り広げられる素晴らしい音楽の世界。 ![]() スルタン・カーンのお姿。この目で拝めるだけでも有り難い。 ![]() ベガン・パルヴィーン・スルタナの歌声は本当に素晴らしく、身動きできないほどの迫力と、どこまでも限界を知らない伸びやかな声量に圧倒されるばかり。 ![]() 歌詞は一応あるんだろうけど、殆どが「あぁぁぁあぁぁ~」「ダバダバァァアアァァ~」の音にしか聴こえない。でも、本当にこれが同じ「ア」という音なんだろうか、と思えるほどに情緒的で、悲しげであったり、楽しげであったり、そして誇らしげでもあったりして、聴いていて心に染み入る感動がある。 この素晴らしい音楽コンサート、まだまだ続々と素晴らしい音楽家が登場する予定。 次回はなんと、なんと、これまたシタールの人間国宝であり、歌姫ノラ・ジョーンズ&シタールの姫アノーシュカ・シャンカールの父上でもいらっしゃる、ラヴィ・シャンカールが登場!!!!! しかもまたもやタダで聴けるとは、もう涙モノ! デリー&近郊に在住の皆様、こんな幸運を逃す手はありませぬぞ…。 詳しくはこちらからどうぞ・・・ ラヴィ・シャンカールのコンサート詳細 会場の花飾りも美しく、毎回そちらも楽しみにしている。 マリーゴールドの飾りに心惹かれて追ってみれば、会場に行き着くという、これまた素敵な道しるべ。 ![]() デリーの喧騒とは別世界の、こんな神聖な場もあるのだ!、とこれまたインドの違う魅力に目覚めること間違いなし!今週末は、しっかり防寒対策をして古典音楽コンサートへ出掛けてみませんか? ![]() |
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