アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
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妊婦のフライト
今までも妊娠期間中に飛行機に乗ったことはあったけど、今回のように36週でのフライトは初めてだった。今回、日本-インドの飛行機往復にあたり、色々とめんどくさいこともあった。往路はインドで主治医の先生に診断書を書いてもらい、復路も日本の産婦人科で「早産の兆候なし」の診断書を書いてもらう必要があった。
私たちが利用しているJ○Lでは、フライト日が出産予定日まで28日以上なら診断書が必要で、それ以内になると診断書も原本を提出せねばならず、医師の同意書まで必要になるらしい…
s-DSC04830.jpg

インドの病院では「航空会社用に遅めの予定日を書いておいてくださいな」なんて要求も通ったけど、日本ではそうはいかなかった。しっかり予定日を計算して、「妊娠○週○日」とまでご丁寧に書いてくれる。なので、すでに予定日まで28日を切っていたフライト日、「機長や客室担当にも確認する」と言われ、今さら「乗れません」って言われても困るんだけど…とかなり焦った。

でも、おかげさまで、機内でも水分補給や体調、さらには食事内容までも気遣ってくださり、とても有難かった。毎回思うけど、客室乗務員の方々の気配りって素晴らしい。

今回、結局もう戻ってきているし、インドで生むしかないんだけど、日本での病院との差をつくづく感じた。36週にもなると受け入れてくれる病院も限られるので、日本でも医師によって異なるんだろうけど、今回かかった病院は、「前回帝王切開なら、今回も安全のために切りましょう」との意見だった。

インドの主治医の先生は「4年もあいているし、前回逆子で帝王切開でも普通分娩できるわよ。帝王切開でもどっちでもいいけど。」ってな感じだ。「痛いのが嫌だから、絶対に無痛分娩にしたい」というわがままもすんなり受け入れてくれる。そういう意味ではありがたい。

ちなみに、新生児も生後8日から飛行機には乗せられるそうだ。私たちの場合は、もし「スイカ君」が日本で生まれたとしても、パスポートやインドのVISAなどの手配も必要だから、とても生後8日目のフライトは無理だけど。

個人的には、子供が小さければ小さいほど飛行機の移動も楽チンだと思う。鉄男は生後1ヶ月半でハンガリーに連れて帰り、16時間以上のロングフライトもほとんど眠ったままで過ごせた。泣いてもオッパイを飲ませれば耳の違和感もなくなるし、バシュネット(飛行機についている赤ちゃんを寝かせる簡易ベッド)から寝返りをして落ちることもない。
やれ「ビデオの設定がわからん」だの「ジュースがほしい」だの「まだ着かないの~?」攻撃の、4歳児チーコよりは確実にずっと楽チンだ…(汗)

いつか子供たちが大きくなって、夫A-さんとゆっくり機内でワインでも傾けながら、ナイフとフォークで食事を…という日が待ち遠しい。
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[2008/04/17 08:09] | インドで妊婦生活 | トラックバック(0) | コメント(6)
赤ちゃんの名前
せっかくインドで授かった命。生まれてくる子供には、是非、インドに因んだ名前を!と考えている私。
でも、夫A-さんはあまり乗り気でない…(汗)その理由は「一生インドに付きまとわれそうだから…」「インドのつらい時期を忘れられなさそうだから」などなど(笑)
とかなんとか言いながらも、夫A-さんは基本的にどんな国に行っても楽しみを見つけられる性格で、ここインドでも、古典音楽やらボリウッドやら怪しい電脳街まで楽しんでいるのだから、「インドに因んだ命名」は強行するつもりだ。

そこで、購入したもの。『インドの子供の名前』の本。
AからZの順で、インド人の名前がズラリと男女・宗教・意味などに分類されて載っている。
DSC04396.jpg

例えばAの名前一覧
DSC04397.jpg

Aadi 男の名前 「第一に・最重要」
Aafreen 男・女の名前 「励まし」
Adinath 男の名前 「第一の化身(ヴィシュヌ神の化身)」

といった具合。
「音が日本の名前にしても変でなく、そして意味も素敵なものを」という観点でズラリと並ぶ名前に目を通してみると…
Kanta(カンタ)女の名前 「美女」
Mayuri(マユリ)女の名前 「孔雀のメス」
Meena(ミナ)女の名前 「青い宝石」
Anju(アンジュ)女の名前「心に住む者」
Naotau(ナオト)男の名前「新しい」

と色々あるんだけど、見れば見るほど分からなくなる…(涙)

ところで、今回の妊娠での心強い味方は、会社の通訳であるキラーンさん。今まで一人で頑張ってきたけど、色々な検査で精神的に疲れてしまっていた私を「もうほって置けませんから。私に何でも言って下さいね!」と励ましてくれる、本当に頼もしい味方。彼女と話していると、病院の待ち時間もあっという間で、インドの出産・医療・生活・女性の地位・習慣などなど、ありとあらゆることが勉強になる。日本で留学されていたこともあり、日本とインドを比較する目も持っていて、それがまた客観的で「なるほど!」と納得させられることが多いのだ。

キラーンさんと子供の名前について話していて、とても参考になる素敵なお話を聞いた。
キラーンさんのご家族は、みんな「太陽」に因んだ名前なのだという。
ご本人・キラーン「日輪・太陽の光」
ご主人・サンディープ「太陽の恵み」
息子さん・アーディティヤ「太陽」

我が家の二人の子供たちも、命名の共通点として「世界に羽ばたく」意味を盛り込んである。なので、3人目の子供にも是非!と思うんだけど、正直なところ、どうもネタ切れで困っている…(汗)
そしたらキラーンさんが「私もここまで一緒にやってきたし、是非命名に参加させてください。インドの立派な名前を考えますよ!」と言ってくださった。
なので、キラーンさんには「世界に羽ばたく」意味合いのヒンディーの名前を選んでもらって、それに漢字を当てればいいのではないか、と名案を思いついた。
キラーンさん、どんな名前を考えてくれるのか、わくわく楽しみだ。これまたインドの忘れ得ない素敵な一生の思い出になるだろうなぁ。何よりも色々な人から楽しみにされて生まれてきた証拠になる、最高の贈り物だと思う。
[2008/03/03 22:17] | インドで妊婦生活 | トラックバック(0) | コメント(12)
最近のお気に入り
最近はまっているものがある。それは「プロテイン飲料」。妊婦定期検診で、「貧血気味だし、この時期は、赤ちゃんもどんどん大きくなるから、バランスよくいろんな栄養素を取らないとね!」との先生のアドバイスで教えてもらった、妊娠・授乳期の女性のためのプロテイン飲料。
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「鶏肉・魚を普段からちゃんと食べている?」と医師に聞かれたけど、鳥インフルエンザが発生してからというもの、デリーにもその鶏肉が出回っているかも、という疑惑が晴れるまでは鶏肉は極力食べないようにしている。まして、魚なんて、日本から持ってきている以外にはないし、大きなマーケットまで買いに行くのもしんどいので食べていない。だから、私の場合、余計にプロテインが不足しているらしい。

このプロテイン飲料、そのまま粉をお湯に溶かして飲んだのでは、とてもじゃないけど頂けない…(涙)なので、工夫して、ミロと砂糖を入れてココア風にして飲んでいる。
そうすると結構美味しく飲めるのでお気に入りだ。
しかも、脳に良いとされる成分のDHA入り。

妊娠・授乳中の方、どうですか?鶏肉・魚が食べられないときでも、プロテインが取れますよ~。

*追記*
ブログを書いていて、「これは没ネタかなぁ」などと思いながら更新することがあるんだけど、今回も自分の中では「没ネタ」と思いながらも更新した。
でも、書いている人間と読んで下さる方の興味はやはり異なるようで、「没ネタ」が思わぬ反響を呼んだり、コメントもゼロを覚悟していたけど、コメントも書いていただいたり、と嬉しい意味で予想を裏切ることがしばしばある。ありがとうございます(笑)

今回も予想に反して関心を持っていただいたようなので、成分表をチェック。…すると、なんとまぁ、このプロテイン飲料、ただモノじゃないことが判明。是非、その優れた成分表をご紹介せねば、と追記で。
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まず全ての栄養要素が赤ちゃんのどういう発育に役立つのかが分類されており、それぞれの成分が妊婦の一日の必要摂取量の何%に当たるのか、という数字が並ぶ。う~ん、明瞭簡潔。
例えば
・赤ちゃんの脳・目・神経の発達に働きかける
DHA
・赤ちゃんの心身の発達に働きかける
鉄分 100%
ビタミンC 100%
ビタミンB2 100%
ビタミンB6 100%
ビタミンB12 100%

といった具合。
いやはや、もしこのデータが本当なら(笑)、凄く優秀な飲み物じゃぁないですか!妊娠・授乳中でなくても飲みたくなる?!
ちなみに夫A-さんに飲ませてみたところ、「オエッ」と言って一口でつき返された…(汗)

[2008/02/29 23:39] | インドで妊婦生活 | トラックバック(0) | コメント(5)
破傷風予防接種
最近1ヶ月間ほど、凄く悩んでいたことがある。ズバリ「日本で産むか、インドで産むか」。何故今ごろか、と言うと、ちょうどその時期に、インドで産むか、日本で産むかの選択に大きく関わる事があるのだ。それは…破傷風予防接種。

予防接種と言っても今回のものは、母体のため、というよりは生まれてくる子供のための意味合いが強い。WHOでも推奨されているらしいのだが、発展途上国などでは、不衛生な環境で十分な滅菌がされていない器具を用いての分娩となる可能性が高く、出生後の臍の緒切断等の際に破傷風に感染することが多い、という。また新生児破傷風感染後の治療も難しく、高度医療の不足から死亡にいたるケースがほとんどらしい。それらを防止するために、胎内にいる間から破傷風への抗体をつけさせる、という方法がとられる。

理論的には納得できる。…でも、母体のためではなくて、胎児への予防接種、と考えるとそんな事は今まで生まれてこの方聞いた事もなく、安全性や副作用など気になる点はある。そして、そもそも、分娩時に破傷風に感染する危険性がある、というなら、何故、分娩室の衛生環境を整え、器具の滅菌を徹底しないのか、と考えてしまう。

でも、やっぱりそれは日本的な考えなのかもしれない。「平均」という概念が意味を成さない格差の大きなインドで、病院も小屋のようなものからホテルのようなものまで様々。「統一」された「衛生環境レベル」を実行することは容易ではないだろう。
だからこそ、WHOの推奨のもと、インドでお産するなら殆ど「義務」のように予防接種をするのが一番手っ取り早いのかもしれない…。

とにかく自分が納得するまで調べて考えて答えを出すまで予防接種はしないことに決め、「新生児破傷風」についてネットで調べたりして、医療メール相談にも大変お世話になり、納得し安心して破傷風予防接種を受けることにし、そして、「インドで出産」の基本姿勢を維持することに決心した。
きちんと調べれば怖いものでも何でもなく、まずは母体である自分の破傷風抗体がどれほど残っているのかを考え、それに合わせて、1回接種するのか、2回か、しなくても良いのか、を見極めれば良いのだ。接種箇所も腰・お尻・腕と色んな事を聞いたけど、皮下の筋肉注射であるなら何所でも良いらしく、お腹に刺すわけでも何でもない。

そして更に付け加えるなら、日本人を含め外国人駐在員やインドの中産階級以上が通うような病院では、衛生管理も器具の滅菌も徹底されており、新生児破傷風感染の危険性は殆ど無い、という状況であるらしい。

私の場合はインドに帯同赴任する前に、夫の会社で破傷風を一定期間内に2回受けているので、その場合抗体は3~4年は残っている、とのことなので、1回だけ腕に接種することにした。
病院で担当医に「破傷風予防接種を受ける」の旨の診断書を書いてもらい、院内の薬局で注射・ワクチンのキットを購入。看護士さんに渡して、後はプスリとお好きな場所へ刺してもらうだけ(笑)
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ちなみに「新生児破傷風」は、日本でも昔はあったが、衛生面の改善により今では根絶されているらしい。そして、大人の破傷風に関しては、大抵子供の時期に済ませている予防接種で20歳までなら破傷風抗体は残っているらしいのだが、それ以降は抗体が残っていない可能性があり、海外旅行・ガーデニング・遺跡発掘調査(これは私?)などが好きな方は、20歳以降であれば、追加で破傷風予防接種が望ましい、とのことだ。

注射が嫌いな私は、会社での破傷風予防接種に当たり、「子供の時にちゃんと予防接種してますけど、しないとダメですか…?」と質問して、医師に「奥さん、まだ20歳ならしなくて良いよって言ってあげられるんだけど、20歳超えてるよね??」と笑われてしまった…あぁ、恥かしい。
インド妊婦生活で、ここ最近一番頭を悩ませていたことがすっきり解決し、気持ち的にも随分楽になった。これで安心して出産までのカウントダウンが出来るぞ~!
[2008/02/17 22:20] | インドで妊婦生活 | トラックバック(0) | コメント(16)
検査・検査
インドで私が通院している産科では、ほぼ2ヶ月に一度のペースで血液検査をする。日本だと最初の時期に各病気への抗体を調べたり、貧血度を調べたり、という程度でインドほど頻繁にはしなかった気がする…

私の場合、今まで病院を4つも代えているからという事情もあるだろうけど、いくら前の病院の検査結果を提示しても、またやり直しされたり、何を調べるためなのか説明なしで検査したりするので、今まで少なくとも10回は血液検査している…注射針大嫌いなのに~(涙)
まぁ、おかげさまで「おっ、この病院では、患者が代わるごとにゴム手袋を新品に取り代えているんだな」とか、「え~、素手で注射針触るの!?」とか、「ウソ~、他の人の検尿カップ触って、手も洗わないで、私の血液とるの?」とか、「へぇ~、検査キット準備係り・採血係り・バンソウコ貼り係りと分業制なのね~」等など、それぞれの病院の検査スタッフの教育度や衛生観念もじっくり観察できて良かったかも(笑)

今週も血液検査があった。「前夜から食事抜きで来ること」とのことだったので、朝早めに病院へ。でも、やっぱり時間はかかる。並んで並んでやっと検査費用を支払う。面白いことに、かかりつけの病院では、夫A-さんの会社と提携しているとのことで、社員証を提示すると検査費用が10%OFFになる。なんか得した気分(笑)

先ずはサンプル1本分の採血。そしてブトウ糖溶液をグビグビ飲まされ、一時間後にサンプル2本目を採血。ちなみに、このブトウ糖溶液、無茶苦茶マズイのだ…(涙)すきっ腹にク~っと染み渡るどうしようもない激甘な味。もうちょっと飲みやすくしてくれれば良いのに、と思う。

ちなみに、子供のシロップ薬はトロピカルフルーツ味や激甘イチゴ味だったりする。
DSC04428.jpg

イオン飲料も日本のポカ○スウェット等は美味しいけど、インドのエレクトラ等は、どうもいただけない…そういうモノも各国民のお口に合う様に作られているんだなぁ、と当たり前のことだけど納得したりする。造影剤のバリウムも、イチゴ味・ヨーグルト味などいろいろあるけど、やっぱり「美味しい!」とは言えないよなぁ…製薬関係の方、「美味しい」バリウムとかブトウ糖液とか開発してくださると嬉しいです…。と、ここまで書いて、医薬品にまで美味しさを求める自分の食への執着が恐ろしくなる(笑)
インドのイオン飲料。お味は… これも経験、お試しあれ(笑)
DSC04427.jpg

今回の検査の目的は、検尿と血液検査で尿糖・血糖値を調べて、妊娠糖尿病を検査するんだろうなぁ、とお友達がくれた「たま○よ妊娠大百科」と照らし合わせながら推測(笑)
説明される英語をなんとか理解し、自分の持てる知識を総動員して、この照らし合わせ作業が大事だとつくづく思う。

個人カルテを病院では管理せず、自分で管理しないといけないインドの病院。検査結果が出次第、自分で取りに行き、それを担当医に診察時に手渡すというシステム。これがまためんどくさいのだ。「○○の紙がないから渡せない」「先に○○カウンターへ行ってから戻ってきて」とかなんとか、たらいまわしにされたりもすることもある。ただありがたいのは、「本人でないと検査結果は渡せない」というのではなく、検査のレシートさえあれば代理で受け取ることも出来るので、ドライバーさんにお願いしてもらってきてもらう。ただでさえ人込は避けたいので、こういうことができるのは助かる。

やっと7ヵ月半。最近会う人会う人に「お腹大きくなったねぇ!」「ちょっと下がってきたんじゃない?!」と声を掛けられることが多い。腰痛も内臓の圧迫感もあと2ヵ月半の辛抱。頑張るぞ~。インドの検査、これも経験だ。何でも来~い(笑)

追記: 今日病院に行ったら、また血液検査だった…たった3日の間に2回も採血なんて~。
ただでさえ貧血気味なのに。…ということで、今日は鉄分サプリメントが処方されました。頑張って飲むぞ。
[2008/02/07 13:47] | インドで妊婦生活 | トラックバック(0) | コメント(8)
コミュニケーションの大切さ
今回は画像もなく、かなり長文ですがお許しください。

ここ最近、インドで妊婦生活を送ることに疲れを感じていた。「インドで出産なんてとても出来ない」とまで、早くもインド出産を放棄するような事まで思ってしまう重症度。
何も問題もなく心安らかにマタニティーライフを送られれば、一番良いのだけど、そう上手くもいっていないのが現状だ…

先月出血があった。1度でなく2度も出血があり、しかも2,3日続いた。不安でたまらず、担当医の携帯に電話した。すぐ救急にかかるよう指示を受け、かかりつけ病院の救急へ。
でも、私が心の頼りにしている肝心の担当医は現れず、結局、看護婦さんか医師かも分からない人が、担当医に携帯で連絡を取りながら、超音波検査の結果を伝えたり、血圧を測ったりしている。そして電話での担当医の指示を受けて対処する。
その結果「赤ちゃんは元気だけど、出血の原因が分からないから、悪化しないようにホルモン注射を打って、今日は入院するように」と言っていた。
正直、あっけに取られた。担当医師は現れず、内診で子宮口の様子も調べないで、看護婦さんのような人が、先生とやり取りしただけで出血の原因が分からないのは当然だろう、と。
それでホルモン注射なんて打たれて、治療するならとにかく、原因が分からないから入院なんて、子供も家で待っているのに、とんでもないと怒りさえ覚え全て拒否して帰ると主張した。
「私は自分の意思で注射を断り、入院の勧めも断り帰宅しました。責任は医師に問いません」と署名をさせられ帰宅し、自宅で安静にしていた。

そして1週間後、また出血した。担当医に電話した。また言われた「救急に行け」と…。前回も救急に行ったけど、先生には診てもらえず入院しろといわれただけだったので、どうせまた同じ事を繰り返すだけだ、と思い、もう誰を頼って良いのやら涙が出てきた。私はただただ、担当医の先生にきちんと診てもらって安心したいだけなのに、それさえも叶わないのか…(涙)
そして他に頼る術もなく、救急へは行かず、ただ自宅で安静にして過ごした。

新年に入り、風邪を引いた。ひどい咳が続きお腹が張って痛い。担当医に電話した。「内科医に診て貰って薬を処方してもらいなさい」と言われた。「えっ、お腹も張るんですけど、先生が診てくれるんじゃないんですか?」「妊娠中だといえば、ちゃんと安全な薬を処方してくれるから大丈夫よ」と。
なんだか、悲しくなってきた。日本だと、とにかく妊婦はまず産婦人科医に診てもらうのが普通だ。出血してもお腹が張っても担当医は診てくれない。廻り回ってやっと見つけた担当医。先生にとっては何人もいる中の患者の1人に過ぎないけど、私にはたった1人の頼りの綱の担当医。こんなんじゃ、きっと出産の時も「救急に行け」で済ませられるんじゃないか…、と不安はドンドン大きくなり不信感も募っていく。
出生前検査だって何の説明もなしに、普通の血液検査と同じように受けさせられた。

インドの医療技術や設備に不安があるわけでは全くなく、システムの違いや、それが文化によるものなのか、それとも病院ごとに違うのか、それさえも理解できない。その「理解できない」という状況に耐えられなくなってきた。もう里帰り出産にしようか、と迷い始めている。

会社の通訳さんに話を聞いてもらった。「そういう不満や要望も含めて、全部話した方が良いですよ。一緒に行きましょう。」と言ってくださり、検診に付いて来てもらった。
「救急ですませるだけでなく、きちんと担当医である貴女に診てもらいたい」
「出産もこのままだと先生なしで済まされてしまうのではないか」
「出生前検査など、重要な検査はきちんと事前に説明して欲しいし、不要ならしないで欲しい」
など、今までの不満と要望を通訳さんに、洗いざらい話した。通訳さんは棘のないように上手に伝えてくれる。

先生は言った。
「病院は担当医だけで成り立っているわけではない。医師・看護婦・検査員・救急スタッフ、全員のチームワークだ。私が不在でも、きちんと連絡を密にとっており、薬の処方でも、きちんと私の許可を聞く電話がかかってくるのだ。ここの病院は全てがチームワークで動いている。私が診られなくても心配はない。」
「出産の時も必ず駆けつけるし、それまでも部下の医師や看護婦と連絡を取り合って対処するから、貴女はとにかくここに来るだけで、あとはスタッフに任せて大丈夫なんだ」
「インドの場合、女性の教育水準がまだ低いこともあり、説明しても理解できないことが多い。だから説明なしでこちらの方針で進めることが多い。だから、貴女にもどこまで何を説明すべきか分からなかった。」
「日本には日本のやり方があって、知識や教育があればあるほど、比較対象が多くなって、相違点に不安を感じるのも仕方ない。でも、ここのやり方に慣れてもらうしかない。大丈夫だから。問題や不安があった時、この病院にさえ来れば、私たちのチームワークで貴女と赤ちゃんを守るから。」

先生はきちんと話をしてくれた。私の不安や要望にも感情的にならず、怒る事もなく、最後まで聞き、きちんと回答してくれた。
そうなのだ、全ては「コミュニケーションの問題」だったのだ。「日本ならこうなのに、なんでインドはこうじゃないんだろう」「インドではこういう時、こういうのが普通なのだと思うしかない」
と不安や疑問を全て飲み込んでいた。それがどうしようもないストレスとして蓄積されていっていた。

あらためてコミュニケーションの大切さ、文化を理解する方法について気付いた。先ずは感情的にならず、思い込まずきちんと自分の考えを伝えることだ。そうすれば誤解だって解けるし、相手の言い分も理解できる。相手の文化を理解するには、先ずは自分の文化との相違点をはっきりさせることだ。そして初めてその背景にある事情を知る事も出来る。

そういう相互文化理解の根本的な事をみようとせず、考えることに疲れたからと、里帰り出産に即決しようとしていた。揺れはあるし、諸事情もあるけど、まだ決断は早い。インドで出来るだけの事をしてみよう、と考え直すことが出来た。

それにしてもやっぱり通訳って素晴らしい。言語の違う人間同士の会話だけでなく、意思疎通までスムーズにしてしまう仕事。信頼関係が壊れかけていたところを、きちんと修正することも出来る。忘れていた感覚が蘇った。
ハンガリーで通訳していた時、初対面の2人が私を介してそれぞれの言語で話をするうちに、涙を浮かべ最後には硬く抱擁する関係にまで発展する。その瞬間の鳥肌の立つような喜びを感じ、人を結びつけることの出来る言葉の力が神々しく思えた。
ぶつかる事を恐れていてはいけないんだ、違うもの同士だからこそ話さなければ、と改めて学んだ。これもインドの「悟り」かな(笑)
[2008/01/10 12:31] | インドで妊婦生活 | トラックバック(0) | コメント(11)
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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