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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
着物の講演
ピー助を妊娠して出産し、3人の子育てをしている今、なかなか国際交流活動が出来ていなくて、正直なところ、残念な思いを抱いていた。
ところが、インド生活もラストスパートに入ったこの時期に、有り難いお話しが舞い込んだのだ。それも、インドの被服専門学校の学生を対象とした着物(和服)の講演会!!
「是非ともやらせて頂きます!」とお返事をして、いそいそとレジュメまで作成した私。かなり気合い入ってます!!(笑)
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着物講演会の当日。デリーはマルヴィヤナガールにある被服専門学校へ出向く。着付けの資格をお持ちである着付けの先生お二人と、通訳・コーディネーターのお友達と共に4人で会場入り。
早速、ボディーに美しい着物を着付け、更に華やかな帯をこれまた可愛らしく結んでいく先生方。
ちなみに先生方曰く、「インドのボディーは肩が張っていて、お尻が大きい」とのこと。ボディーにも国民性が出ているのね・・・、と納得。
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主催者のインド人女性による、着物や日本文化についての導入説明。的確な説明で、日本人の私でも「なるほど~。よく知っているね~!」と感心してしまう内容だった。あっぱれ!!
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「今着ている着物を脱いで、その場で自分で手早く着付け直すことも出来ますよ!」ということを証明するためのデモンストレーションで、手早く且つ美しく着物を自分で着付けていく先生の手さばきに、インド人学生達は、それはもう真剣に食い入るように見ていた。

その間、私がなんちゃって通訳&コメンテーターとして面白おかしく、少しでも着物に親近感を持ってもらえるようにサリーとの類似点などを揚げて説明する。
例えば・・・
「今、先生は前を合わせるときに左の上に右を重ねましたが、これを反対にしてしまうと大変なのです!あの世に旅立つ人には左右逆に着せますので、死体になってしまわないようにご注意を!(笑)」
「着物の裾は、普段着で家事労働などをする時やカジュアルな場合は踝(くるぶし)くらいの高さにし、訪問着などのフォーマルな場合は、踵(かかと)の線に合わせます。サリーでも、お手伝いさんは丈を短めに着ているし、マダムであったりフォーマルな席では、高いヒール靴を履いて裾を長く着るでしょ?それと同じです。」
「着物にも色々な材質があって、普段着なら洗濯しやすい木綿地、お出かけ着なら絹など、TPOに合わせて選びます。サリーにも同じように色々な格式があるでしょ。」等々・・・。
教室が笑いに包まれたり、学生や先生達がサリーとの類似点に深く頷いたりする様子を見ていると、日本文化を伝える役目が出来て本当に良かったな、と思った。

お次は浴衣の着付け。「着せて貰いたい人??」という問いに、流石は自己主張の強いインド。あちらからもこちらからも手が挙がる(笑)そうして何とか選び出した二人に手早く浴衣を着せていく先生方。
そのスピード、見事さ、確実な手つきに学生達はジッと魅入り、「おぉ!」「わおっ!」と感嘆の声があちこちから上がる。
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浴衣の帯も二人それぞれで「片流し」「変わり蝶」と異なる結び方をして貰ったので、ボディーに着せた着物の帯の説明もする。
「こちらは『ふくら雀』で、そちらが『瑠璃蝶』です。どちらも結婚前の若い女性向けの結び方です。一般的に結婚後は『お太鼓』結びをします。インドでも、結婚前と結婚後でシンドゥール(髪の生え際につける赤い線)をしたりするでしょ。そういう違いが日本にもあります。」

「でも、一旦着物を着たら、トイレに行くのも大変だし難しいでしょ?」という質問に、茶目っ気たっぷりに、お色気も加えながら(?)、「大丈夫だよ。こうやってピラッとめくって帯に挟み込めば大丈夫なのよっ。おっと失礼~!」なんてやると、教室中大笑いに包まれたりして、これまた楽しかった。

講演が終わっても、興奮が冷めやらぬどころか、着物への興味がドンドン沸いてくる学生達。ボディーに着せた着物の着付けをじっくり観察したり、「『瑠璃蝶』を自分も結びたいから教えてちょうだい」と言ってきたり・・・(汗)いやいや、普通の日本人はそんな凄技は出来ませんから~。
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そして、流石は被服専門学校だけあって、着物の着方を見るだけでは飽き足らず、実際に着物を作ってみたいという意欲が沸いてきたらしく、着物の構造や縫い方を観察していた。
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そこで、日本人ご用達の着物仕立屋さんである「自転車おじさん」と「ナシームおじさん」のことと、必要な布の丈などを教えてあげたら、みんな真剣にメモっていた!!
ちなみに、着物を作る際に必要な布の丈〈単位:㎝)は110㎝幅の布の場合・・・
(身長+6)×2+110
6㎝はお端折りの部分、110㎝は袖の長さです。
ナシームおじさんに着物の縫い方を伝授したのが5年前。今では色々な日本人マダムからのオーダーを受け、浴衣や着物をもう50枚以上は縫っているのではないだろうか?子供の甚平も合わせたら100枚は超えていると思う。ナシームおじさんに着物をしっかり伝授出来たし、インド人からもオーダーしてもらえるようになれば、これぞまさに「日本文化の伝承」!これ程の幸せはないなぁ・・・。

最後には、被服専門学校の学生さん達と一緒に記念撮影。
お礼に綺麗な花束や可愛いドゥパタ(ロングスカーフ)を頂いて恐縮してしまったけれど、本当に素敵な思い出となった。皆さん、ありがとう。
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それから、着物を着るには帯も必要なわけで・・・。
帯は流石に日本の一本織りの帯に適う物はなかなか無いのだけれど、着付けも楽で、着ていても締め付けずに楽ちんな物がある。それは、まさにドゥパタ!!!
前で結んで、蝶々結びで綺麗に形を整えて、クルリと後ろに回し、前の帯幅や皺を整えれば、可愛い着物姿の出来上がり!!
ドゥパタでの帯結びも実践して見せると、みんな凄く嬉しそうにキラキラした笑顔をしていた。これで、インド人学生さん達にとって、日本の着物が一歩も二歩も近い存在になったことは間違いないと確信出来たのが何よりの収穫。今後、もし着物姿のインド人学生さんを見かけたら「素敵ね!」と声をかけてあげて下さい!よろしくお願いします。

それにしても、着付けの先生方の格好良かったこと・・・。「誇るべき日本人の姿」を拝見し、私も本格的に着付けを習ってみたいなと思いました。素晴らしいデモンストレーションを有り難うございました。
そして、貴重な国際交流の機会を作ってくれたコーディネーター役のお友達、素敵な経験をさせてくれて本当に有り難うございました!これで悔いなく本帰国できます(笑)

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[2010/10/09 23:14] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(7)
福岡フェア
今週の金・土と二日間、デリー市内のオベロイホテルにて、福岡フェアが行われたので、母子4人でぞろぞろと出かけてきた。

福岡県とデリーは平成19年の春に友好提携を結んでおり、去年9月には福岡県にてインド・フェアが開催され、そして今年はデリーにて福岡・フェア開催の運びとなったそうだ。
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福岡フェアの会場では、福岡県の紹介ブースが設けられ、主要産業の紹介やロボットの実演、観光展示パネルや、伝統工芸品の博多人形や博多帯などの展示、そして浴衣の試着&写真撮影も行っていた。物産コーナーでは福岡名産の八女茶の試飲とおなじみ「ひよこサブレ」などの試食コーナーもあり大賑わい。また県内の大学の紹介や留学生受け入れ状況の説明なども行われ、日本語を学習していると思われるインドの若者達が熱心に大学のパンフレットなどを持ち帰っていた。
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そして、ステージプログラムとしては小倉祗園太鼓の演奏もあり、迫力ある太鼓の音や太鼓をたたく男性達の勇ましさに、会場の人々は息を呑んで魅入った。
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面白かったのは、「良い機会だし太鼓をたたいてみませんか?」との司会者の誘いに、ワラワラとステージに集まってくるインドの人々。今回の会場が日本だったら、恥ずかしがり屋の日本人はなかなか出て行かないだろうが、流石インド!積極的にどんどん出て行き、皆興味深そうに太鼓をたたいてみたり、触ってみたり、写真を撮ってみたり…(笑)
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我が家の子供たちは、ロボットの実演に惹きつけられ、PCで紹介される塗装スプレーロボットの動きやガラスをはめ込むロボットなど、「凄いね~、ロボットって!」と感激しながら、食い入るように見つめていた。そして、試飲・試食コーナーで可愛い「ひよこサブレ」をお姉さんにもらって、大切そうにかじっていた。アンケートに答えてくじ引きコーナーもあり、子供達はそれぞれにお土産をもらってご満悦(笑)
イベントお土産に頂いた団扇と、日本&インドのピンバッジ
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会場はインド人・日本人で一杯で、在印のお友達は「物産展みたいに明太子とか買えると思ったのに~」(ちなみに、百貨店のような物産展ではないので販売はなし)と残念そうだったり(笑)
インドの人たちの多くは日本語を勉強しているようで、一生懸命に日本語で話しかけられた。「私はインド人です。○○と申します。日本語を勉強しています。」とか「子供さんの名前は?おいくつですか?」などなどみんな流暢に日本語を話していた。
そして、日本人の子供が珍しいのか「写真とって良いですか?」とあちこちで日本の子供を囲んで写真撮影会が開かれていた(笑)ピー助も恰好のモデルとなり、インドの若者の間を行ったり来たりして抱っこされていた。

嬉しかったのは、一時私が日本語教師をさせていただいていた時期(それに関してはこちらからどうぞ)の生徒さんが、私のことを覚えていてくれて「先生!」と声をかけてきてくれたこと。
アデーシュさんという20歳になるかならないかの優しい男の子で、毎回授業の後、熱心に質問してきて、私もその熱意に応えるべく、授業計画にも熱が入ったし、教える事の出来る喜びや責任感を感じたものだ。
アデーシュさんとはほぼ1年ぶりの再会。日本語は以前とは比較にならないほど上達していて、日本語を話す顔も自信に溢れている。素晴らしい!!私のことを覚えていてくれたことも嬉しかったけど、今も日本語の勉強を頑張って続けて、上達している事が何よりも嬉しかった。

また、私が研修でお世話になっていた日本語学校の校長先生にもお会いして、「子育てが一段落したらまた戻ってきてくださいね!」と言って頂き、ピー助が3歳くらいになって一段落着いたころにも、もしまだインドにいたなら、また日本語教師に挑戦させて頂きたいなぁ、と厚かましくも思ってしまった。それほどにアデーシュさん達に教えていた時期の楽しさ・興奮を鮮明に思い出していた。

福岡県から短い強行日程でわざわざ来ていただき、インドの人たちに喜んでもらえる企画をして下さった皆様、お疲れ様でした。本来なら在印の私達がお邪魔するのは間違っていたのかもしれないけど、福岡フェア、楽しませていただきました。ありがとうございました。
いつか福岡で開催されるであろう「デリー・フェア」にも機会があれば行ってみたいなぁ…

ところで、ピー助を妊娠中からあまり人の集まる場所には出かけていなかったのだけど、久しぶりにこういう場に行ってみて、何かしら気が付く方はいらっしゃるようで、「もしかしてアッチャーの人ですか?」「いつも更新楽しみにしていますよ」などなど声を掛けていただき、読者の方々の生の声を聞くことが出来て、恥ずかしいけど嬉しかった。私の正体(?!)を知ってしまった方、こんな奴ですが今後ともよろしくお願いします(笑)

*追記*
先日のダシャラの悪魔兄妹人形大爆発イベント、夫のA-さんがブログで動画にて一部始終を公開しているので、ご興味あるかた、どうぞこちらでお楽しみ?驚き?下さい(笑)

[2008/10/18 23:06] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(6)
お誕生日会
1月で4歳になる娘のチーコは、現地のプレスクールに通っている。クラスのお友達に誕生日会に誘われることもあり、先日もご招待されてお邪魔してきた。

今回のBIRTHDAY BOYは、台湾人の従兄弟同士の男の子2人。たくさんのクラスのお友達が来ていて、普段から仲良く一緒に遊んでいるので、子供たちもワイワイと楽しそう。
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国際色も豊かで、日本人・台湾人・中国人・カザフスタン人・イスラエル人・韓国人・インド人・ギリシャ人などで、共通語は主に中国語と英語だった。
親は送迎で顔を合わすくらいで滅多に話すことはなく、良い機会だし、皆で自己紹介やお喋りも盛り上がる。
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感心したのは、私は皆さんの名前を教えてもらっても、なかなか発音が難しかったり、聞きなれない外国の名前だと覚えられないし、正確に言い返すことさえ出来ない。でも、チーコは違うのだ。きちんと巻き舌もうがいの様な音さえも発音できて、どんな子供とも英語で会話しているのだ!ケーキのおかわりまで催促する始末…(笑)

いやはや、我が子ながら、尊敬に近い眼差しで見つめてしまった。3歳児には当然のことなのだけど、「○○ちゃんは日本人、○○君はカザフスタン人」などという国籍の区別はついているはずも無く、何が英語でヒンディー語で日本語かも理解は出来ていない。それでも、きちんと言語を使い分け、国籍問わず「友達」として仲良く遊んでいる。

何と理想的な国際交流のあり方だろう。きっと本帰国した暁には、そんな事もすっかり忘れ去ってしまうんだろうけど、脳の奥深くには刻み込まれるであろうここでの体験。ずっと先、チーコの将来に今の経験が活かされる時が訪れることを祈るばかりである。

お誕生日会で公園に設置された大きな毛虫君バルーンハウス。そこで遊ぶ子供たちを見ながらの、多国籍な母や父同士の会話はとても楽しかった。
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[2007/12/02 23:37] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(4)
献茶式
日・印友好年イベントの一環として今月中旬に、茶道裏千家15代お家元が来印され、ネルー大学での茶道レクチャー、ラクシュミー・ナラヤン寺院での献茶式などの行事があった。何とも幸運なことに、茶道部員として私も招待状を頂いたので、喜んで前お家元のお手前を拝見しに行かせて頂いた。
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茶道の師範の先生方ならそういう機会もあるだろうけど、茶道のマナーさえ理解していないような超初心者の私には、日本では絶対に一生巡ってこないような機会。インドだからこそ、こういう幸運に恵まれたのだ。あぁ、インド様様。

ラクシュミー・ナラヤン寺院、またの名をビルラー寺院。富の女神ラクシュミーを祀ったヒンドゥー寺院で、建設者であるビルラー財閥の名前を以って、数あるラクシュミー寺院と区別して呼ばれている。

献茶式は日本大使館主催で執り行われ、厳重な警備のためカメラ・携帯などは持ち込めなかったので、残念ながら画像はないけど、しかと我が目で前家元のお手前や素晴らしいお道具の数々を拝ませていただいた。

現在の裏千家は16代家元が取り仕切っておられるが、前家元の15代は世界各地を巡礼され、色んな国や寺院にて人類の平和を祈って献茶されているそうだ。その海外活動はまさに250回以上!
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凛とした厳粛な雰囲気を醸し出す15代目の鵬雲斎大宗匠のお手前、素人の私には細かいことは理解できないけど(汗)、とにかく「凄い」と感じた。一挙一動がビシッと決まっていてカッコ良いのだ。

今まで「私みたいにガサツな女が茶道なんて出来るわけがない!」と敬遠していた茶道。ところが、食意地とは恐ろしいモノで、それこそ和菓子目当てで茶道部に入部したようなもの…(笑)
茶道師範の義母を持ち、夫の実家に帰れば、日常的にお抹茶を楽しみ、優しくコツなどを教えてもらえる環境。そして更にこんな素晴らしい機会に恵まれて、本当に感謝します。これも、「ちょっとは女らしくしろよ」という神の御心に導かれてのことなのでしょう…(汗)

せっかくの良い機会なので、義母にお手前セットを貰ってきて、インドの自宅で、お客様にせっせとお抹茶を立てている。インド人のお友達は、文字通り目を輝かせてお茶の立て方を観察し、私の怪しい作法を真似しながら「美味しい!」とお抹茶を残さず飲んでくれる。
日本人のママ友達は、「わぁ~、まさに日本って感じで良いねぇ!」と喜んでくれ、子供たちも茶筅でシャカシャカと混ぜるお手伝いをしてくれる(笑)
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たまにはこうやって、自宅で「なんちゃって茶道」を楽しむのも乙なものだなぁ、と怪しい大和撫子を演じている…

<お友達の皆様へ>
私がゆっくり休めるようにとの計らいで、子供達を遊びやお泊り会に誘ってくださったりと、本当にありがとうございます。感謝しながら、早く恩返しできるように、しっかり休ませて貰っています。元気になったら我が家での「なんちゃってお茶会」に是非ご招待させてくださいね。



[2007/09/28 12:25] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(0)
ようこそジャパンDAY
先月、日本人学校で「ようこそジャパンDAY」の行事があった。その内の茶道部のお茶会については前回ご紹介した通りだが、今回は子供たちの交流についてご紹介したいと思う。3週間も前の出来事だけど、本当に素敵な文化交流プラグラムで、「こんな素晴らしい交流が行われているんですよ~!」と声を大にして紹介したいが為に、遅すぎる記事ですがお許しを…
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ニューデリー日本人学校は、何校かの地元学校と文化交流提携を結んでおり、生徒が互いの学校を行き来しては、授業を一緒に受けたり、日本文化を教えたり、インド文化を教えてもらったりと盛んな行き来がある。日本人とインド人の子供がペアになって助け合うというパートナー制がとられており、お互い国籍関係無しに友情が築けるようにもなっている。
うちの鉄男はクラスの活動で沖縄の踊り「エイサー」を学習しているのだが、文化交流ではそれをインドのお友達に教えるという難役に燃えている。「僕のパートナーは、ちょっと見せただけで、すぐに上手に踊れるんだよ!凄いでしょ!」と興奮気味に話してくれた。「インド人」としてではなく「同じ年頃のお友達」として接する機会を作っていただいていることに深く感謝している。

さて「ようこそジャパンDAY」の話しに戻ると…
インドの子供たちがステージに上がり、緊張した面持ちで繰り広げられる「豆の箸運び競争」(笑)日本の子供が見守る中、みんな必死で豆を箸で掴んではお椀に移して行く。終わったら大拍手!慣れない箸で奮闘する姿には誰もが拍手を贈りたくなる。
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生け花や折り紙・太鼓・お囃子なども体験でき、さらにはお味噌汁の試食会まで!日本料理店「たむら」からコックさんが来られて、大きなお鍋に豆腐・ワカメ・葱と具沢山のだしが効いた美味しいお味噌汁が振舞われる。
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インドの子供がワカメを箸でつまみながら"What is this?"と言えばパートナーの日本人児童が「えーっと、シーウィード!」と英語でちゃんと教えてあげている。そんな微笑ましいやり取りがあちこちで繰り広げられており、本当に心温まる素敵な行事だった。

日本から離れた生活を余儀なくされている子供達。その分、母国の文化を身近に感じることも、本国にいる子供たちと比べると格段に少ない。だからこそ、こういう行事の中で、自国文化を確認しつつ、そしてそれを紹介できるよう努力する。
材料の入手も準備も厳しい異国の地で、それでも母国を感じられるようにと努力してくださる先生方・関係者の方々のお気持ちと熱意が本当に有難い。ここでの経験がこれから将来、子供たちの「国際感覚」を正しく大きく育てることになるのだろう。

これからもずっとずっと、末長く、そして深く続いて行って欲しい交流関係。インドと日本の友好関係を、より良いものへと導く原動力になることと確信している。

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[2007/09/09 22:27] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(2)
ようこそジャパンDAY~お茶会編~
今週水曜日、日本人学校において『ようこそジャパンDAY』が開かれ、現地校の生徒を招いて文化交流会が行われた。華道・茶道・折り紙・お囃子・日本食・民族衣装などの日本文化を紹介するという企画だ。
日本人の子供たちにとっては、ここインドで自分たちの文化を見つめ直し、なかなか接する機会のない伝統文化を体験するために、そしてインドの子供たちにとっては、日本文化に触れられる貴重な機会として素敵な行事。

私の所属する茶道部はお茶会の依頼を受け、部員の皆で「日本の夏」「夏祭り」を感じてもらえるような飾り付けなどを考え、役割分担して、準備を万全に頑張ってきた。私はヒラ&茶道初心者部員なので、
お茶に関しては大した仕事は出来なかったけど、通訳担当としてインドの子供たちに「茶道の簡単レクチャー」をさせていただいた。

ちょうど安倍総理夫妻が訪印中で、総理夫人がこの文化交流行事を視察されることになった。
総理夫妻訪印に関するインドの新聞記事
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総理婦人に関しては「ヨガとメディテーションをこよなく愛するファーストレディー」「夫の3歩後ろを歩くタイプではなく、夫と共に手を取って歩く新しいタイプのファーストレディー」と書かれている。

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お客様ご来校!
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VIPのお客様に文化交流会を有意義に過ごしていただけるよう、茶道部員皆で分刻みのリハーサルをし練習を重ね、着物を着て雰囲気作りも心がけた。
お茶室手前の飾り。テーマは「夏祭り」日本の夏」
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お茶会本番。インドの子供たちと案内係の浴衣を着た日本人の子供たちが茶室にやってきた。不慣れな正座も我慢して、お行儀よく勤めようと頑張る子供達。初めて見る、白やピンクの可愛い花の形をした干菓子を食べ、苦~いお抹茶を恐る恐る口に含む。
「右手で茶碗を取って、左掌に載せ、3回廻して飲むんだよ」という私のレクチャーに合わせて、ぎこちないけど真剣に真似している子供達。
そこへ総理婦人と大使婦人が入室された。インドの子供たちに「日本のお抹茶は初めてなの?」とか「苦いでしょ?(笑)」と笑顔で声をおかけになり、私たちの着物についてもご質問され、「インドの布を使ってこちらで作った着物です」と答えると、とても興味深く驚いておられた。

無事総理婦人・大使婦人をお送りしてからも、現地校の校長先生夫妻がお見えになり、お茶会を体験され、またまたインドの子供たちが第2弾で
やってきて、バタバタと忙しかったけど、通訳担当をさせていただいて、本当に楽しかった。緊張もしたし、間違えたりもしたけど(汗)、掛け軸やお華、お茶碗の柄の意味、お抹茶の効能など、皆さんとても興味を持ってくださり、遣り甲斐のある、貴重な経験をさせていただいた。お茶室に訪れた方みなさんが「ありがとうございました。美味しかったです。」「楽しかったです。」と喜んで帰っていかれた。

それもこれも、水屋で美味しいお茶を立て、美しく無駄のない所作でお手前を披露し、素敵な飾りで雰囲気を作ったりと、茶道部員みんなの協力・努力の賜物だと思う。みなさん、本当にお疲れ様でした!
お茶会の後、茶道部の皆と記念撮影。
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そして今回、影で大活躍だったもの。それはナシームおじさん作の着物!!今まで私の着物に興味を持って、「私も作りたい!」とお友達数人もインドの布で着物を作ってもらっていた。今回のお茶会、別の意味では「ナシームおじさんの着物作品ショー」とも言えるかも?!(笑)
この4枚とも全て彼の作品。
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やっぱり着物姿って素敵だなぁ、としみじみ思った。みなさん、とても美しく着こなしされていて、私も勉強させていただいた。
インドで異空間とも言える茶室にて、遠い母国に思いをはせる。日本文化って良いですなぁ…
私のインド生活の目標の一つ「国際交流の輪を広げる」を茶道部の活動を通じて達成できるありがたみを噛み締めています。


話しは変わって突然ですが、今日から日本人学校が1週間の秋休みに入る為、一時帰国してきます。久しぶりの日本を満喫してきます。
[2007/08/24 01:22] | 国際交流 | トラックバック(0) | コメント(6)
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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