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アッチャー!? インド生活
これからのインド生活が アッチャー(ヒンディー語で「良い・素敵」)なるか、 はたまたアチャチャ…になってしまうのか? →結果:ボハット アッチャー!!インド生活!《インド生活、ムッチャええ~!》第二弾日本生活ブログは『布団が吹っ飛んだ!』です。
シロアリ被害

まず最初にお詫びを・・・
最近、またもや我が家のネット環境が劣悪な状態にあるので、更新が更に不定期になっております。
せっかく頂いたコメントも見ることが出来ないので、お返事をすることも出来ず、ご迷惑をおかけしております。虫の息状態でありながらも、何とかネットが繋がった時にコメントへの対応や更新作業をしているので、お返事に時間がかかりますが、暫くの間(?)、何卒ご理解願います。



毎年モンスーンの時期というのは、何かと問題に見舞われる時期でもある。例えば、水漏れ。上の階から通じるパイプが内部で破損しているため、雨量の増えるこの時期は特に、我が家の壁までベトベトにしてくれる・・・(涙)

去年モンスーンが明けてから、壁に防水加工を施したはずなのに、またもや水が染み出している。1年ももたない工事って一体…(汗)
去年の水漏れについての日記はこちらからどうぞ。

水が漏れているのは勿論のこと、洒落じゃないが、今年も例年通り、漏れなく問題が起こった(汗)有り難くないことに、なんとシロアリ被害である!

我がファミリー5人が川の字ならぬ、ほぼ「州」の字状態で寝ている寝室のクローゼットがやられたのである。
このクローゼット、ただでさえ、隣家のバスルームからの水漏れで常にしっとり保湿状態…。なので、年がら年中服がカビ臭いのがたまらない。
しっとり潤った木は柔らかくて食べやすいのか、見事にクローゼット全体がシロアリに蝕まれていた。

ことが発覚したのは、クローゼットのハンガーバーが落ちてから。バーの付け根がボロボロに崩れており、金具の付いていた穴からはシュワシュワと不気味な音が・・・。
DSC03878.jpg

棚部分を触ってみても、どこもかしこも中身が空洞になっているような空っぽな音とフニャフニャな手応え。力を入れて押してみると、ボコッと穴が開いた!!そして、見た物は・・・。
ウジャウジャ這い回るシロアリの群れ。シュワシュワと音を立てながら木を食べている。キエェェェ~、断末魔の叫びを揚げたのは言うまでもない(涙)


結局、壁に作り付けのクローゼットを全部取り壊して、害虫駆除のための薬剤注入(ペストコントロール)を行おう、という話になった。
でも、ペストコントロールすると、ただでさえ強い薬で体に悪いのに、アレルギー体質の我が家の子供たちに、何かしら影響が出るのは火を見るよりも明らかなこと。

夫A-さんは、すっかり本帰国の妄想に取り憑かれているので、「どうせこの家にも長くは住まないんだし、クローゼットを作り替えて、また半年以内にシロアリにやられることはないんじゃないの?それならペストコントロールは無しで済まそうよ。」と・・・。

確かに、ペストコントロールの作業当日と後日の1~2日間、幼い子供を引き連れて家族でホテルに避難する面倒や、その後も強い薬剤の臭いで頭痛や吐き気に見舞われるであろうことを考えれば、ペストコントロールは避けたいところ。
でも、果たして、本当にもうこの家に長くは住まないのであろうか・・・?誰かはっきり教えておくれ~!!

ということで、クローゼットの取り壊し&作り替え工事が始まった。クローゼットを空にして、寝室の荷物を大移動し、私たちは客間で寝ることに。ところが、客間のエアコンに安全な電気処理がされておらず、ビリビリバリバリな感電地帯であることも判明・・・。そして電気工事も入った。

無事に電気修理を終えて客間で寝ることは出来ているものの、クローゼット造り替えは家の中での作業になるため、一日中自宅を空けられないのも辛い。
おまけにドンドン・バリバリ・ガンガン・・・と凄い音が一日中鳴り響く。安心してピー助のお昼寝も出来ない日が続いた(涙)
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クローゼットを作ってくれる家具屋のおじさんたちは、とても仕事熱心で、連日朝10時頃に来ては夜8時過ぎまで作業している。たまに昼寝していたりもするんだけど、我が家のテラスで寝ている姿は、何とも平和である・・・(笑)ピー助が「おじさん、寝てるね。シーッ(静)」とささやく姿が笑えた。
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1週間経ち、無事クローゼットは完成。

でもまだまだ終わりじゃない。お次はペンキ屋さんである。
これがまた辛い・・・。ペンキのノリが良くなるようにと、表面を削った木屑が部屋中に散乱し、強烈なシンナー臭が家中に染みつく。くしゃみは出るわ、目は痛いわ、頭はガンガンするわ、吐き気はするわ・・・(涙)

折しも季節はモンスーン。乾きにくいこともあり、塗装作業は1週間続くそうな。

インド生活5年目で、もう大抵のトラブルにも対処できるように慣れたと自負していたけれど、まだまだ甘かった。
あぁ、インドの神様は私をお試しなのね・・・。
でも、明らかに最初の頃と変わったことがある。
それはいちいち腹が立たなくなったこと(笑)
最初は「もう、またトラブルなの?!全くインドはこれだから困るんだよ!(怒)」とイライラしていた。

でも、毎日のようにトラブルで鍛えられ、4年以上経った今では、「あぁまたか・・・。仕方ない。1,2週間、我慢するか。」と諦めが早くなり、腹も立たなくなった。
インドの良さをたっぷり理解した後だからこそ、嫌なことも流せるようになったのかな、と思う。

日本で生活していれば、断水・停電・水漏れ・ネットの不具合・スタッフの雇用問題・・・等々からは解放された生活が送れる。
それはそれで平穏な生活だけど、波瀾万丈なインド生活を体験した後では、正直なところ、ちょっと味気ない気もしないではない・・・。

インドの毎日は、それこそ「ある時はエベレストを超え、またある時はマリアナ海峡に沈み」な超山有り谷有りな生活・・・。
当然喜怒哀楽も激しいし、平穏とは対極の世界だ。でも、「生きている」と実感できる日々であり、味気ないどころか、マサラ(スパイス)たっぷりな濃~い毎日を生きている充足感がある。

色々なトラブルも込み込みで、インド生活を楽しめるようにならねば、とも思う。それが、有りの侭のインドを好きになる方法なのかもなぁ。

・・・以上、偉そうなことを書き連ねましたが、そう思うように自己暗示をかけながら、今回のシロアリ問題を乗り切ることにいたします(笑)
[2010/07/28 23:18] | インドの苦労 | トラックバック(1) | コメント(12)
ドライバー争奪戦
私の場合、悲しいかな「泣きっ面に蜂」ということが多々ある。ただでさえ辛い時に、更に追い討ちをかけるようにきつい出来事に襲われる。インドに来てからは特にその傾向が強くなった気がする…(汗)

先日もまさにそんな状況だった。いつもなら、「泣いて泣いて泣き疲れて、ひたすら寝る」という方法で、起きたら「まぁ、仕方がないか…何とかなるさ。」と気分を持ち直したりしていた。でも、今月はそんなことしてたら、怒涛の夕方時、更に自分の首を絞めてしまうだけなので、泣いている暇も寝ている暇もない…。
気がつけば「あぁ、もう!なんでやね~ん!!!」と叫びながら、炊飯器にもち米をセットしておはぎを作る自分がいた…(笑)

表題からも分かるように、原因はドライバー問題である。私はつくづくドライバー問題に恵まれているようである(汗)。
朝掃除しても、夕方には隙間から進入してくる砂埃でザラザラになってしまう我が家。数日間、床掃除をサボれば、当然もの凄いことになる…。「食べなきゃ死ぬけど、汚くても死なない」とは言い聞かせながらも、流石に、室内にいるにも関わらず、真っ黒になった靴下を見ると嫌悪感に襲われる。
洗濯機を回すも、水は出てこず、僅かにチョロチョロ出てくる水は泥水で茶色…。せっかく洗った白物が見事に色物になってしまったり…、ということが続いて憔悴しきっていた時の、タイミング悪いダブルパンチであった…。

ところで以前、奥さんの体調が良くなれば戻ってくる、と言っていた15代目ドライバーは、結局未だ戻ってこず、連絡も当然無しで、いつの間にか、臨時だったはずの16代目が本採用になっている我が家。
16代目ドライバーのロバートさんは、南インド出身の品行方正で時間厳守・安全運転、頭も切れるナイスガイ。しかも子供の扱いが上手く、子供たちはロバートさんに凄く懐いている。
11月には結婚式を挙げる予定で、「是非参列してね」とも言われているので、凄く楽しみにしている。

鉄男がロバートさんに日本語を教えてあげているようで、「ありがとう」「おはよう」「さよなら」と教えてもらったばかりの日本語をはにかみながら口にするお茶目なロバートさん。
ピー助は母が洗濯物を干している間、テラス横でロバートさんとサッカーをするのが日課になっており、洗濯時にはいつも、いそいそと自分で靴とボールを持ち出し、ロバートさんとケラケラ笑いながら遊ぶ。
チーコは、ロバートさんの携帯でボリウッドの動画を見せてもらうのが好きで、暇さえあれば見せてもらって「今日はこんな面白いのを見せてもらった」と話してくれる。
ロバートさんと一緒でご機嫌のピー助。
DSC02489.jpg


そんなロバートさん。ある朝突然、「今日が最後になります。」と告げられた…(驚)
「えっ!?なんで、なんで??」
「実はイギリス人のマダムに引き抜かれました。給料が○○Rs(当然我が家より高い)と言うし、結婚前で物要りなので引き受けました。」
「そうか、○○Rsは良いお給料だよね…。良いチャンスだし、当然だよね…。でも、いきなり明日からドライバーがいないのは困るから、代わりのドライバーを2・3日中に連れてきて。それまでは待つように英国人マダムに伝えて。」と必死に冷静を装いながらロバートさんに言う。

とは言ったものの、次なるドライバー探しは難航。タイムリミットは迫るし、ロバートさん以上、もしくは同等の運転手さんはきっと来ないだろう…。
日中は辛くても考える暇がないので平気なんだけど、夜皿洗いをしながら、悶々と考えてしまう…。
「なんでやろ??なんで、いつもドライバーで苦しまなアカンのやろ…」
「なんで、こんなキツイことばかり続くんやろ。」
考えてもどうしようもないことが、グルグルと頭の中を回っている。そんな精神的に辛い日々が2、3日続いた。

またもや夫A-さんに泣きつく。「もう、嫌やぁ~」
「誰か良いドライバーいないかなぁ。とりあえず、面接に来てくれる人を採用してみるか?」

そして次の日、ロバートさんが「新マダムが貴女と話したいと言っています」と言うではないか。
「何のために?」
「僕の運転技術とか仕事ぶりについて、話が聞きたいそうです。」

「ブチッ!」頭の中で音がした。
人の信頼するドライバーを引き抜いておいて、信頼できないなら雇わなければいい。自分の信頼できる他の人を探してくれば良いじゃないか!!、とどうしようもない怒りが湧き上がる。
お手伝いさん・運転手さんなど、スタッフの雇用にあたり、私の中で絶対に決めていることがある。
「今現在、無職もしくは、雇い主がその人を手放すタイミングであるなら雇う。でも、現在どこかの家庭で働いていて、その家族の手となり足となっている人を奪い取ることは、絶対にしない。」ということ。

新ドライバー探しも難航し、夫A-さんに相談した。
「英国人マダムが提示している金額を払ってでも、ロバートさんに残ってもらおうか。」と珍しい提案をしてくれたA-さん。「どうせ、この先何年もいて、払い続けるわけじゃないしさ…(笑)」とニヤリ顔(笑)(ちなみに帰国辞令も出ていない…汗)

翌朝、いつものようにピー助とサッカー遊びをするロバートさんに聞いてみた。
「英国人マダムが提示してる金額に、給料アップしたら、我が家に残ってくれる??」
「勿論です。僕にとっては、物要りなので、金額だけが問題なんです。子供たちも可愛いし、この仕事は好きです。」と。
「あぁ、良かった。じゃぁ、今月から給料アップだから、これからもよろしくね!!」
「はい、分かりました。イギリス人マダムには断りの電話を入れておきます。」


物事、お金で解決できることと出来ないことがある。今回のように、優秀な人を手放したくないなら、お金で解決することも有りなのだ。そろそろインド生活5年目。遅いけど、また新たなことを学べた気がする。

一件落着。今朝もロバートさんと遊び、柵上りをするピー助。
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「神様は、その人が乗り越えられないほどの困難は与えないものよ。」と人生の大先輩が言ってくれた。まさにその通りだった。辛くても、家族と相談し、苦肉の策を考え、自分たちで解決していく。そうやって、一つ一つ乗り越えて、また成長していけるのかな…、とも思った出来事だった。
[2010/02/25 10:11] | インドの苦労 | トラックバック(0) | コメント(18)
玉突き

ちょっと最近の日記は、カテゴリー「インドの苦労」が続いておりますが、まぁ「山あり谷あり」そういう日々もあるさ、ということでお許し下さい…。


インドの交通事情は無茶苦茶である。車間距離を置かない車列。車線内に収まらず、センターラインだって飛び出し放題。そして突然横切る歩行者・牛・犬・物乞い。逆行も日常茶飯事。
前回の衝突事故以来、安心して車に乗ることは出来なくなっており、毎回ヒヤヒヤしながら乗車しているのだけど、またもややられてしまった…(汗)

今回は後続車による玉突き事故。
日曜日の昼下がり、車内で家族ワイワイと楽しく談話中のことだった。突然、ガクンと体が突き飛ばされたような感覚、そして顔面に走る激痛…。一体何が起こったのか、頭の中が真っ白になるが、ピー助の鋭い泣き声にハと我に返る。「後ろからぶつかられたな…」と夫A-さん。
膝に抱きかかえていたピー助は、運転席のヘッドレストにおでこをぶつけて、驚き大泣き。私はちょうど鼻の付け根と両目の間の急所を強打した。不幸中の幸いは、私たち二人以外は無傷だったこと。

すぐに後ろを振り返り、後続車の運転手を睨みつけるも、当の運転手は、片手を挙げて「すまん」のポーズで笑っている!?無性に腹が立ち、「なんやねん、それは!!降りてこっち来て、頭下げなアカンのちゃうか?えぇ、どうやねん、おら!!!!」と車内でオラオラ節でわめき散らす私。
流石に子供たちの前で、ヤクザ口調はいかんだろうと思い、車外に出て後続車に向かう。私が降りて運転席側に立つと、窓を開けて(←降りて来い!!)「俺も後ろにぶつかられたんだ。」と言う。急いで更なる後続車運転手を問いただすも、「まさか?!私はぶつかってないわよ!」とのこと。

嘘までついて、人のせいにしようとは何事…!!!もう我慢がならぬ。曲がったことは絶対に許せない私は、ぶつかってきた運転手に抗議した。

「アンタらは大したことじゃないと思ってるんやろうけど、こっちは小さい子供が頭もぶつけて、私も顔面 強打して、すごい痛い思いをしてるんや。当たった当人が降りて謝りに来るんが常識ってもんやろ、違うんか?!しかも嘘までついて、エエ加減にしぃや!!」
相手 「すまん、すまん。(ニヤニヤしながら)」
…ブチッ(私の頭の中で切れた音)

「なんやねん、それ!それが人に対して謝罪する態度か!!!ちゃんと謝れ!」
相手 「すまんって言ってるだろ。じゃぁ、どうすれば良いんだ。車の傷だって大したことないだろ!」
「なんでアンタが逆切れすんねん!赤ん坊にまで怪我させといて、その言い方はないやろ。謝るにしてもsorryちゃうやろ。apologizeっちゅう言葉を知らんのか?!」

ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべる相手に、これ以上何を言っても無駄だと悟り、我が車に戻ったものの、怒りは収まらず、どうにもムカムカが収まらない。

帰宅する頃には、鼻の付け根が腫れ、頭痛と吐き気に襲われベッドに倒れこんだ。
ズキズキ痛む急所に、目立たない肌色サロンパスを貼ってしのいでいる私を見て、「おっ?美人になったんじゃないの?!(笑)」なんてナンセンスなことを言う夫A-さん…(怒)

膨れ上がるも行き場のない怒りを静めるには、もういつものこれしかありません…。
蒸し上がった芋を、怒りのパワーで潰し、完成しました。
鎮魂&怨念の紫芋の茶巾絞り(笑)
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ちなみに、紫芋はシンガポールで買ってきた我が家の「貴重品」。
おいしゅうございました…めでたし、めでたし(笑)

[2009/12/06 23:29] | インドの苦労 | トラックバック(0) | コメント(14)
臨時ドライバー
先月始め、我が家の15代目運転手のマッギーさんが、「家庭の事情で2週間の休みが欲しい」と言ってきた。普段からとても気が利くし、子供たちのことも可愛がってくれ、道もよく知っているので、私としては信頼もしていた。しかも「家庭の事情」というのが、奥さんとお姉さんの体調不良・入院のため、看病に専念したい、とのことだったので了解した。

でも悲しいかな、過去の例があるので、「本当に戻ってきてくれるよね?」「このまま辞めていなくなったりしないよね?」「信じてるからね」となんだか拭い去れない不安も否定できないまま、臨時ドライバーを紹介してもらい、休暇に入ってもらったのだった。
ピー助も最初からすんなり抱っこされるほど、子供の扱いにも慣れた優秀ドライバーのマッギーさん。
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そしてやって来た臨時の運転手、サッパル・ジー。今まで数々の運転手さんと関わってきたけど、彼との日々はとても濃かった。(恋愛じゃなくてね…)

初日の朝、「ジャパニーズ・スクール、プリーズ」と言うと、黙って車を発進させた。
「ジャパニーズ・スクール、知ってる?」と聞くと、首を横に振るサッパル・ジー。ところが、出発してものの1分経たない最初の曲がり角で「ライト?レフト?」と聞いてくる。
…えっ??知ってるんじゃなかったの?、と思いながらも、「最初が右で、○○を通って、○○ロードを直進して、高架で左折ね。」と説明。すると、また首を横に振る。ところが、またまた2番目の角で「ライト?レフト?」と来た。
…えっ??ちょっと待て。もしかして分かってない?そして先ほどの説明を繰り返すと、また首を横に振る。
しかし、またもや「ライト?レフト?」と来た。…おぉ、これはヤバイ。もしかして、首を横に振っていたのは、インド特有の"YES"の仕草ではなく、「分からないなぁ~」って首を傾げていたの???

「私の言ってる事分かる?」
首を横に振る
「動作じゃなくて、ちゃんと返事して。」
無言で首を横に振る
…冷や汗が出る。しばし考え、ヒンディー語で「サマジメアヤ?(分かりますか)サマジメナヒン?(分かりませんか)」
「サマジメナヒンへ(わかりません)」
どっひゃ~!!「イングリッシュ サマジメアヤ?」
「サマジメナヒンへ(わかりません)」
「でも、面接の時は英語も話せるし、理解できるし、日本人学校も分かるって言ってたやん。」と英語で言ってみるものの、通じるはずもなく…

そして気がついたのだ。面接の時、私は一方的に英語で質問して、彼はYESと首を振っているだけで、彼の口から英語の会話は聞かなかった…。彼に英語を話させて判断するべきだったのだ。あぁ、私のミスだ。

いや、でも待て…。4年近くインドに住んでいながら、ヒンディー語をろくに話せない自分が悪いんだ。英語を理解しろ、と言うほうが自分勝手だな…、と思い直す。

語学を専攻していた者としては、学習言語を母国語としない圏内であっても、4年も学習すればある程度のレベルまで到達できるし、さらには学習言語を母語とする国で、その話者に囲まれ1年以上生活していれば、かなりのレベルまでの習得が可能、ということも知っているし、我が身をもって実証済みでもあるので、ヒンディー語を習ったものの、能動的に話そうとしなかった自分を諌めた。

そして、サッパル・ジーに宣言した。「私がヒンディーを話すようにするわ。」と…。

それからと言うもの、怪しいヒンディー語で意思疎通を試み、ドライバーとしてもマナーがなっていないサッパル・ジーを教育する日々が続いた。

折りしも観光シーズンの11月。我が家に泊まりに来るお客さんも多い時期。「何か言われたら、返事をきちんとすること。」「重そうな荷物を持っていたら、荷物を持って、ドアを開けること。」「ゲップやクシャミをしたらsorryと言うこと。」「分からない時はあやふやにせず、はっきり分からないと言う事。」等など、接客マナーも教え込んだ。

そして運転技術も…。インドでは、女性は運転できないからドライバーを雇っていると思われがち。私だって免許は持っているし、運転しようと思えば出来るけど、夫や会社に禁止されているのだ、と免許証を見せて説明すれば、舐められることなく、運転技術のアドバイスもちゃんと聞き入れてくれる。

「曲がる時の確認はじっくりと。でも、いざ曲がる時はサッとタイミング良く速やかに!」「道を聞いて教えてもらったら、サンキューと言うこと。」「道を尋ねる時は、後続車の有無を確認して、サイドによってから停車すること。」「ギアチェンジをしない時は、両手でハンドルを握ること。」「出発前に目的地への道順を周りのドライバー仲間に聞いて、頭に入れておくこと。」など等。まるで教習所の先生の気分だったわ…(汗)


そうして、10日過ぎた頃。サッパル・ジーは見違えるほどマナーも運転技術もばっちりな運転手に生まれ変わったのだ。教えたことはすぐに実践してくれるので、ことあるごとに「サッパル・ジー。ボハット アッチャー ドライバー!!(素晴らしいドライバーだね)」等と褒めまくり、サッパル・ジーも当初のオドオドした感じはなくなり、堂々と誇らしげな笑顔もチャーミングだった。

そんな矢先、「マダム、私は明日を最後にもう来れません。」というではないか。
「えっ??なんで?マッギーさんが戻って来るまでの約束だったじゃない。」
「はい。でも急に1万ルピーの高給の仕事の話が来たんです。」
「えぇ!1万ルピー!それは良かったね。大きなチャンスだし、その話、是非受けたほうが良いよ。サッパル・ジー、良いドライバーになったし、大丈夫だよ。今まで短い間だったけど、ありがとう!」

子供たちにも説明すると、「サッパル・ジー良かったね!ありがとう。」と仲良く記念撮影。
DSC02204.jpg


さて、そこまでは良かったが、肝心のマッギーさんは??
サッパル・ジー曰く「彼はもう戻ってこないよ。」とのこと。
えっ?!なんで??「看病するから」っていうのは嘘だったの?最初から辞めるつもりだったの??
それでも、やっぱり最後までマッギーさんを信じたい気持ちもあって、現在サッパル・ジーに続く、臨時ドライバー2人目に来てもらっている我が家。

「臨時」なのか、はたまた「本採用」なのか…。マッギーさんの携帯に掛けてみるも、いつもブチリと途中で切れるコール音(汗)どうなることやら…(涙)

《今回得た教訓》
①スタッフを雇う際、相手の英会話のレベルを知りたいなら、面接時に相手に喋らせるべし。
②簡単なヒンディー語は知っておいて損はない。いざと言うときに凄く役に立つこと間違いなし。
③最初は運転技術もマナーもなっていない運転手であっても、素直な性格であれば、十分に教育可能。やっぱり一番大事なのは、人柄である。

[2009/12/03 23:23] | インドの苦労 | トラックバック(0) | コメント(15)
蚊帳の外
今週は色々なことがあった。目の回るような1週間だったけど、やっとその1週間も終わる、とホッと一息つきかけた時、チョキダール(門番)が突然解雇された…

我が家の門番さんは、警備会社から派遣される、二人組みの2勤体制(8~20時・20~翌朝8時)でなっている。夜勤中に居眠りしたり、勤務中に近所の門番さんやドライバーさんたちとカードゲームに熱中しては、相方が人員入れ替えで変わっていく中、長く継続して我が家の門番として真面目に働いており、会うたび爽やかな笑顔と挨拶が好印象だった、サミールさん。

朝、見たことのない新顔の門番さんが、神妙な面持ちで謝ってきた。
「すみません・・・。サミールは勤務中に酔っ払っていたのでクビになり、私がこれから交代することになりました。」
「えっ?!勤務中に酔っ払う?サミールさんが??」といまいち信じられなかった私。

お手伝いさんに「サミールさん、酔っ払って、クビになったんだって…(涙)」と言うと、彼女の返事はこれまた私を驚かせた・・・
「昨日が初めてじゃなく、彼はしょっちゅう勤務中にアルコールを飲んでましたよ。」と!?

お手伝いさん曰く、私たちが旅行中で留守の間、勤務中にも関わらず、足取りもフラフラになるほどに酔っ払っていることが多かったというサミールさん。「勤務中でしょ。なんで酔っ払ってるの?」と問いただしても「なんだとぉ!勤務中だからって何が悪い!!」と怒鳴り返していたという。
私たちが戻る前になると、「お願いだからサー(夫)とマダム(私)には、告げ口しないでくれ。」と口止めまでしていたそうだ。

つくづく思った・・・。なんでそんな大事なことを、一番知っておかねばならない雇用主である私たちが知らなかったんだろう・・・(汗)泥酔勤務常習犯とも知らず、彼を信用していたのは私たちだけで、周り近所のスタッフさんや、うちのスタッフさんもみんな知っていた、というではないか・・・。

まさに「蚊帳の外」状態。どんな人なのかを見極め、こちらの希望通りに働いてもらうことは凄く難しい。
まだまだ未熟な私には、人様を使うなんてことは、やっぱり100年早いのだ、と思い知った出来事だった・・・。

門番さん・お手伝いさん・ドライバーさん等など、色々な人の手助けを借りないと、日常生活が上手く回っていかないインド。そろそろ、そういう環境にも疲れを感じ始めているのも事実。

「人様を使うなどという貴重な経験をさせてもらい、苦労も多いけど、学んでいることも確実に多い。頑張れ自分!!」とただいまマインドコントロール中・・・(笑)
[2009/11/14 22:47] | インドの苦労 | トラックバック(0) | コメント(8)
プロブレム・ズ
3年住んだ前の家を引き払い、今の家に引っ越してきて早6ヶ月。下見の時には気がつかなかったけど、やはり住んでみると問題だらけである…。まぁ、これも予想がついていたことと言えばそうなので、とっくに覚悟はできていたけど・・・

まず、電気系統に問題が多い。同時に2、3個の電化製品を使用すると、すぐにバシャン!とブレーカーが落ちる…(汗)そしてコンセントや電線が老朽化しており、あちこちでコンセント内部が炎上し、コンセントから火を噴き出す…(怖い)

ある平和な昼下がり、何やら焦げ臭い匂い…。時折聞こえる「ジリジリッ」という意味不明な音…。
何度見ても分からなかったのだけど、ふと見ると冷蔵庫が作動していない。エアコンもおかしい…、と思った瞬間、エアコンから漏電しており、ビリビリッと体に電気が走った!!「ひえぇぇ~!死ぬ~!」と恐怖で凍りつくも、どうにかしないといけないので、とにかくブレーカーを落とす。

コンセントから冷蔵庫のプラグを抜いてみて驚いた!コンセントが真っ黒に焦げているではないか!?
しかも無茶苦茶焦げ臭い…(涙)内部の電線が炎上し、コンセントのプラスチックが溶けている…。
DSC00702.jpg

翌日、電気屋さんに来てもらって、コンセント内部の工事をしてもらった。焦げた古い線を取り除き、新しい線を繋げてくれる。
DSC00703.jpg
いつもお願いしている電気屋のお兄ちゃんは、とてもテキパキと働いてくれるので気持ち良いし任せて安心なのが嬉しい。電気問題は嫌だけど、問題だらけの日々において、こういう有能な人材との出会いは貴重なので、ちょっと得した気分にもなったり・・・(笑)


台所のコンセントが炎上したと思ったら、その1週間後に、今度はリビングのコンセントが炎上!真夏の50度近いインドでクーラーが使えない苦しさ…(涙)
これまた修理屋さんに来てもらって直してもらうも、お次はレギュレーター(制圧機)内で部品が炎上…。クーラーの修理業者が部屋の中でガリガリと穴を開け、砂塵だらけになるわ、ゴミだらけにして帰ってしまうわ…あぁ…(涙)腹立たしいやら、情けないやら、どこに怒りをぶつけて良いのかもわからず、流石にその時は、「もう帰りたい病」を発病し、夫A-さんに泣きついた…(涙)

電気系統に続き、我が家には水問題もある…。水不足ではなく、水漏れ問題である。上階の家から、そして壁を共有する隣家から、ジワジワと壁内にて浸水し、いつの間にか我が家の壁は大小様々な水玉模様が浮かび上がっている。
修理を依頼しても、壁をぶち壊すわけにもいかず、とりあえず防水ペンキを塗って誤魔化す…。その防水ペンキ、これまた壁の色と全くそぐわず、「なんだこりゃ!?」状態で目も当てられない…(汗)
DSC01278.jpg

想像力豊かなチーコだけが、ご機嫌で「壁の模様、ゾウさんとカバさんとラクダさんに見えて可愛いね~!」なんて言っている(笑)
わかりますか、チーコの言っている動物模様?!

そしてモンスーン期、子供部屋が大変なことになった・・・。触ると壁がブヨブヨでカビまで生えてくる始末!?本格的な修理は、モンスーンが完全に終わって、乾季に入らないとできない、ということで、今は応急処置的に、防水ペンキを塗って一時凌ぎ。
一見「なんかのアート的なペイント??」って感じの子供部屋の壁。
DSC01280.jpg


そんなこんなで、プロブレムだらけの我が家ですが、「まぁ、ここを終の棲家とするわけでもなし、数年間なら我慢するか…」と気にしないように、自分でマインドコントロール中(笑)

そして恰好の現実逃避技として、「全てを忘れて没頭でき、確実に美味しい想いができることを!」ってことで、栗の渋皮煮を作った。たっぷりの栗を水と重曹を入れてクツクツ煮て、ひたすら灰汁取り作業。これを3回繰り返す。そして最後はお砂糖をたっぷり入れて、美しい渋皮色に染まったシロップでじっくり炊き上げる。この長い作業が、プロブレムだらけの日常を忘れさせてくれまする・・・。
ピー助が寝てから。深夜、栗炊き婆さんになっておりました(笑)
DSC01367.jpg
また何か問題が起こったら、栗を食べて自分を落ち着かせよう・・・。


[2009/09/16 23:10] | インドの苦労 | トラックバック(0) | コメント(22)
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プロフィール

aranyos

Author:aranyos
2006年4月家族でインド亜大陸に上陸。
心優しい夫のA-さん、鉄道大好きな息子の
鉄男、プリンセスにあこがれる娘のチーコ
と私に加え、インド生まれのピー助の5人家族。
インドでの目標は
*サリーを作る→次は着られるようにならねば!
*パンジャビスーツを作る→済み
*ヒンディー語にトライしてみる→講座終了
*インド料理を作れるようになる→修行中
*デリーにある全遺跡制覇→日々徘徊中
*国際交流の輪を広げる
「郷に入っては郷に従え」をモットーにインド
生活を楽しむぞ!

2010年10月15日を以て、インド生活に幕を下ろしました。
インド生まれのピー助が成人する2028年に、再びインドの地を踏みたいです!「インド再訪貯金」頑張るぞ~!
本帰国後、新たに、犬の「福ちゃん」も家族に加わりました!
《結論》
ボハット アッチャー!!インド生活!
(インド生活 最高です!!)

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